ヤムシゴカイ科
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ヤムシゴカイ科 | |||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Typhloscolecidae Uljanin, 1878 |
ヤムシゴカイ科 (Typhloscolecidae) はサシバゴカイ目に属する多毛類の科の一つである。
形態
[編集]全長0.5-4cmで透明である。口前葉は尖り、体部と連続する。副感触手(palp)はない。眼はないが、頸器官はよく発達する。吻に顎などの付属器官はなく、吸引に特化したものとなっている。鰓はない。肛触糸は1対[1]。
本科の共有派生形質としては、咽頭の上にretort organと呼ばれる器官を持つこと、口前葉直後の数節から前方に葉状の感触糸が伸び、口前葉を取り囲むことが挙げられる[2]。
生態
[編集]全世界の海洋に生息するプランクトンである。
餌はゼラチン質のプランクトンで、特にヤムシに捕食寄生すると考えられている[1]。実際に、ヤムシ類に捕食寄生している幼生個体が確認されている。これらの幼生はヤムシの頭部付近に多く見られ、剛毛などの付属器官を食べて生活しているらしい[3]。
分類
[編集]3属17種が属する[4]。
- Sagitella Wagner, 1872 ヤムシゴカイ属 - 3種
- Travisiopsis Levinsen, 1885 - 7種
- Typhloscolex Busch, 1851 - 7種
分子系統解析からは、本科はサシバゴカイ目の中でも、比較的サシバゴカイ科に近縁であるという結果が得られた[5] 。
脚注
[編集]- ^ a b “Marine Species Identification Portal;Family Typhloscolecidae”. 2014年2月14日閲覧。
- ^ Fauchald, Kristian and Rouse, Greg (1997). “Polychaete systematics: past and present”. Zoologica Scripta (Wiley Online Library) 26 (2): 71-138. doi:10.1111/j.1463-6409.1997.tb00411.x.
- ^ Øresland, Vidar and Bray, Rodney A (2005). “Parasites and headless chaetognaths in the Indian Ocean”. Marine Biology (Springer) 147 (3): 725-734. doi:10.1007/s00227-005-1618-5.
- ^ “Typhloscolecidae in WoRMS”. 2014年2月14日閲覧。
- ^ Nygren, Arne and Pleijel, Fredrik (2011). “Chimaeras and the origins of the holopelagic annelids Typhloscolecidae and Lopadorhynchidae: a reply to Struck & Halanych (2010)”. Zoologica scripta (Wiley Online Library) 40 (1): 112-114. doi:10.1111/j.1463-6409.2010.00462.x.