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ヤマトキソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマトキソウ
福島県二本松市 2014年8月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: トキソウ属 Pogonia
: ヤマトキソウ P. minor
学名
Pogonia minor (Makino) Makino[1]
和名
ヤマトキソウ(山朱鷺草)[2][3]

ヤマトキソウ(山朱鷺草、学名Pogonia minor )は、ラン科トキソウ属の地生の多年草 [2][3][4][5]

特徴

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地下に細い根茎があり、横にはって地上茎を出す。は直立して細く、高さは10-20cmになる。は茎の中央部に1個つき、葉身は長楕円形で、やや厚く肉質になり、長さ3-7cm、幅4-12mmになり、基部は狭まって茎に沿って流れる。花下に葉状のがあり、葉と同型で小型であるため、一見して2葉があるように見える[2][3][4]

花期は6-8月。茎先に1個の淡紅色のをつける。花は上を向いてつくが、ほとんど開かない。萼片は線状披針形で先端はとがり、長さは12mmになる。側花弁は萼片と同じ長さであるが幅はやや広い。萼片、側花弁とも黄色を帯びた淡紅色で、基部は濃紅色になる。唇弁は長楕円形で、萼片や側花弁よりやや短く、色は紅色を帯びた白色。唇弁の先は3裂して2個の側裂片は小型、中央裂片には内面に肉質の線状突起が密生し、暗紅紫色の斑紋がある[2][3][4][5]

似た種に、同属のトキソウミヤマトキソウがある。

分布と生育環境

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日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵の日当たりのよいやや湿った草地に生育する[5]。国外では、朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する[6]

名前の由来

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和名のヤマトキソウは、山朱鷺草の意で、山地に生育するトキソウ(朱鷺草)の意味[2]

ギャラリー

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下位分類

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  • シロバナヤマトキソウ Pogonia minor (Makino) Makino f. pallescens (Nakai) Okuyama[7] – ヤマトキソウの白花品種

脚注

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  1. ^ ヤマトキソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.1070
  3. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』pp.116-117
  4. ^ a b c 『日本の野生植物 草本I 単子葉類』p.205
  5. ^ a b c 『日本ラン科植物図譜』p.146, pp.339-340
  6. ^ Pogonia minor (Makino) Makino eMonocot
  7. ^ シロバナヤマトキソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献

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