ヤナギモ
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ヤナギモ | |||||||||||||||||||||
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ヤナギモ
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Potamogeton oxyphyllus (Miq., 1867) | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
Potamogeton chongyangensis | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ヤナギモ(柳藻) |
ヤナギモ (Potamogeton oxyphyllus) は、ヒルムシロ科ヒルムシロ属の水草。ヤナギのような沈水葉を持つことから、この和名が付けられた。
分布
[編集]日本などの東アジアに分布する[1]。河川や水路でみられるほか、稀にため池でも生育している[1]。
形態、生態
[編集]常緑性の多年生沈水植物[1]。茎は水中に這い、密に分枝する[2]。葉は線形葉で、長さ5-16mm、幅2-5mm、葉柄はない[1]。
花期は6-10月[2]、他のヒルムシロ属植物と同様の穂状花序をもち、水上に花茎を突き出して開花する。花茎は2-5cm、花穂は6-12mm[1]。また殖芽を形成して、無性的に繁殖することもある。
雑種
[編集]ヤナギモはホソバミズヒキモなど、ヒルムシロ属の他種と種間雑種を作ることが多い。知られている雑種には以下のようなものがある。
- アイノコイトモ (Potamogeton x orientalis Hagstr.) - ヤナギモとイトモの種間雑種とされる[3]。
- アイノコセンニンモ (Potamogeton x kyushuensis Kadono et Wiegleb.) - ヤナギモとセンニンモの種間雑種[4]。
- オオミズヒキモ (Potamogeton x kamogawaensis Miki) - ヤナギモとホソバミズヒキモの種間雑種[4]。カモガワモとも。
- サンネンモ (Potamogeton x biwaensis Miki) - ヤナギモとササエビモの種間雑種。
利害
[編集]特に利用されない。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 角野(1994)日本水草図鑑 文一総合出版 .p.44
- ^ a b Guo Y.-H., Haynes R.R., Hellquist C.B. & Kaplan Z. 2010. Potamogetonaceae. In: Wu Z.-Y., Raven P.H. & Hong D.-Y. (eds), Flora of China 23 (Acoraceae through Cyperaceae), pp. 108–115, Missouri Botanical Garden Press, St. Louis.
- ^ 角野(1994)日本水草図鑑 文一総合出版 p.45
- ^ a b Gerhard Wiegleb and Zdenek Kaplan (1998) An Account of the Species of Potamogeton L.(Potamogetonaceae). Folia Geobotanica 33: 241-316