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ヤドリノボタン属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤドリノボタン属
(メディニラ属)
交配種(火の鳥)の花と苞
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ類 malvids
真正バラ類II eurosids II
: フトモモ目 Myrtales
: ノボタン科 Melastomataceae
: ヤドリノボタン属 Medinilla
学名
Medinilla Gaudich. ex DC.
交配種(火の鳥)(沖縄県うるま市 幸和ガーデン)
サンゴノボタン(沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター)
サンゴノボタンの花(沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター)

ヤドリノボタン属[1](ヤドリノボタンぞく、Medinilla)はノボタン科常緑低木。メディニラ属[2]とも表記される。

特徴

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葉は卵形で輪生〜対生、無毛、長さ10–30 cmと大きく、5–7脈が目立ち、巨大なノボタンといった印象。花は桃色〜紅色、径2 cmほどで、長さ30 cmの大きな円錐花序を下垂させる。花序の基部に苞をもつ種ともたない種がある[2]

分布、下位分類

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旧熱帯で300種に分化[1]。日本国内の植物園などでみられる主な種は以下の通り。

  • サンゴノボタン M. speciosa マレーシア原産。苞無し
  • オオバヤドリノボタン M. magnifica フィリピン原産。苞をもつ
    • メディニラ '火の鳥' M. magnifica × M. miniata 日本で作出された交配種。苞をもつ

利用

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日本では植物園や温室でよく栽培される[1]。沖縄県内では園芸店で市販、庭植えなどで利用[2]

脚注

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  1. ^ a b c (岩槻 1997, p. 194–195)
  2. ^ a b c (林 & 名嘉 2022, p. 256)

参考文献

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  • 岩槻邦男「ヤドリノボタン属」『朝日百科 植物の世界』 4巻、朝日新聞社、東京、1997年、194–195頁。ISBN 9784023800106 
  • 林将之; 名嘉初美「サンゴノボタン」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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サンゴノボタン

オオバヤドリノボタン

メディニラ '火の鳥'