モン・パリ (1927年の映画)
モン・パリ | |
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La Revue des revues | |
監督 | ジョエ・フランシス |
脚本 |
ジョエ・フランシス クレマン・ヴォーテル |
製作 | アレックス・ナルパ (Alex Nalpas) |
音楽 |
(2005年・音声版) タランタ=バブ (Taranta-Babu) |
公開 | 1927年 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | フランス |
『モン・パリ (La Revue des revues)』は、ジョエ・フランシス が監督した1927年のフランス映画。
フランス語の原題『La Revue des revues』は、「レビューの中の特に優れたレビュー」ないし「多くのレビューを見せるレビュー」といった含意であるが、英語圏では、フランス語で「私のパリ」を意味する『Mon Paris』の題で紹介され、日本語の題もこれに準じるものとなった。
あらすじ
[編集]ガブリエル・ドリゾォ(Gabrielle Derisau:エレーヌ・アリエは、パキャン (Jeanne Paquin) の店で働くお針子。家族はアルコールに溺れた父と、陰鬱な母で、日常生活はさえないものだった。そんな生活を変えることを夢見た彼女は、フォリー・ベルジェールのレビューの花形への途を開くかもしれないコンクール「plus petit pied de France」に応募する。彼女は遅刻してコンクールに出られなくなるが、彼女は、才能がありながら不遇の俳優ジョルジュ・バルサック(Georges Barsac:アンドレ・リュゲ (André Luguet))と出会う。バルザックの計らいで、彼女は芸能界に導かれる。
レビュー場面
[編集]この無声映画は、当時のミュージックホールないしキャバレー(ムーラン・ルージュ、フォリー・ベルジェール、ル・パラス (Le Palace))における見世物を映像で紹介する目的で製作されたものであり[1]、極めて素朴に作られた筋書きは、その狂言回しのためのものであった。作品中にはジョセフィン・ベーカーが登場して踊る場面が、2曲ある。この映画のレビューの場面は映画全体の8割ほどを占める[1][2]。
この映画は、各地でベーカーの名を広めることとなり、日本でもベーカーが知られるきっかけとなった[3]。
出演
[編集]- アンドレ・リュゲ (André Luguet) - ジョルジュ・バルサック (Georges Barsac)
- エレーヌ・アリエ (Hélène Hallier) - ガブリエル・ドリゾォ (Gabrielle Derisau)
- ジョセフィン・ベーカー
- Pépa Bonafé
- Erna Carise
- エドモン・カステル (Edmond Castel)
- ジャンヌ・ド・バルザック (Jeanne de Balzac)
- Mme. Dehan
- Gretchikine
- ザ・ホスマン・ガールズ (The Hoffman Girls)
- ジョン・ティラーズ・フォリーズ・ガールズ (John Tiller's Folies Girls)
- Mme. Komakova
- Londonia
- Ludovic
- Lila Nicolska
- Skibinne
- Standford
- Titos
- アンリ・ヴァルナ (Henri Varna)
- エミール・オーディフレ (Emile Audiffred)
- Stanislawa Welska
- Ruth Zackey
脚注
[編集]- ^ a b 太田鈴子「宝塚少女歌劇によるレビューの受容についての考察:(1)「モン・パリ」受容の背景」『學苑』第829号、昭和女子大学、2009年11月1日、34頁。 NAID 110007409633
- ^ モン・パリ(1927) - MOVIE WALKER PRESS
- ^ “エロの女王、来朝を伝えらる”. 朝日新聞・東京朝刊: p. 7. (1931年6月7日). "彼女は映畫「モン・パリ」で既に我々にもおなじみであるが..." - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧