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モントローズ (フリゲート艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2005年
2005年
基本情報
建造所 ヤーロウシップビルダーズ
艦種 フリゲート
級名 23型(デューク級)
モットー The sea enriches and the rose adorns
艦歴
起工 1989年11月1日
退役 2023年(予定)
現況 現役
要目
基準排水量 3,600t
満載排水量 4,300t
全長 133m
16.1 m
高さ 28.6m
吃水 7.3 m
電源 パクスマン-バレンタ12RPA-200CZディーゼル発電機 ×4基
最大速力 28ノット
兵装
  • 55口径114mm単装砲×1基
  • 30mm単装機銃×2基(DS30B→DS30M)
  • Mk.44 7.62mm多銃身機銃×2基
  • L7 7.62mm機銃×4基
  • シーウルフ短SAM用VLS (32セル)×1基
  • ハープーンSSM 4連装発射筒×2基
  • DMTS-90 連装短魚雷発射管×2基
搭載機 1機
レーダー
  • 996型 3次元式×1基
  • 1007型 対水上捜索用×1基
  • 1008型 航法用×1基
ソナー
  • 2050型×1基
  • 2031Z型×1基
  • テンプレートを表示

    モントローズ (HMS Montrose) は、イギリス海軍23型フリゲート

    艦歴

    [編集]

    1989年11月クライド海軍基地ヤーロウ・シップビルダーズによって起工され、1992年7月31日に進水し、1994年6月に就役を開始した。

    第6フリゲート艦隊の旗艦であったモントローズは、プリマスデボンポート造船所に拠点を置くデボンポート艦隊の一部になった[1]2018年に、バーレーンのイギリス海軍支援施設に前方配備された。

    2021年の防衛レビューで、本艦が早期に退役することが発表され、2023年に退役予定。2022年現在、ペルシャ湾で海上治安活動を実施するために配備されている。

    1994–2000

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    1994年6月の就役後、フォークランド諸島の警備艦として1996年10月まで運用された後、NATO配備が複数回行われた。

    2001–2010

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    2002年の初めに、モントローズはフォークランド諸島に再び展開した。この展開から戻った後、モントローズは2004年1月まで最初の修理を実施した。

    2004年10月、モントローズは災によって死傷者を出したカナダの潜水艦シクーティミの救助に派遣された。

    モントローズは、2006年前半にイラク戦争におけるテリック作戦でペルシャ湾に配備された。人事異動のために英国に戻った後、2007年1月8日からモントローズは約7か月間として地中海に配備された。

    運用海上訓練が行われた後、モントローズ2008年3月12日に再び中東に配備され、アデン湾アラビア海で運用されている第150合同任務部隊

    に参加し、コカインハシシアンフェタミン等の違法薬物輸入を取り締まった[2]

    2008年10月3日に帰国し、英国海域で活動した後、2009年初め にロサイスで2度目の修理を開始した[3]

    2010年夏にモントローズはソマリアの海賊対策作戦を実施するためにアラビア海に配備された[4]

    2011年–現在

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    2011年10月、モントローズは再びフォークランド諸島に配備され、2012年3月にペルーを訪問する予定だったが、ペルー政府はアルゼンチンとの関係を鑑みてこれを拒否した[5]。 2012年3月から4月にかけてニューオーリンズバミューダ諸島を訪問した後、2012年5月に英国に戻った[6]

    2012年9月から11月まで、モントローズは地中海にてフランスとの合同演習に参加した。

    2014年モントローズノルウェーデンマークの軍艦とRECSYR作戦を行った[7]。2014年3月にこの作戦が HMS ダイアモンドに引き渡された後、モントローズは帰国した[8]。その後、就役から20年を祝うためにロンドンを訪れた後、モントローズはバルト海に送られた[9]

    船は2014年10月にデボンポートで改修され、2016年に艦隊に再加入する予定だったが、シーセプターミサイルシステムと新しいコマンドシステムの不完全な設置により見送られた。そして2017年、モントローズは2018年に飛行試験のために米国へ送られるクイーンエリザベスを護衛すると発表されました[10]。 2017年7月7日にほぼ3年ぶりに海上公試を開始した[11]。 しかし、モントローズは、クイーンエリザベスの2018年の展開に同行せず、代わりに同型艦のモンマスが同行した[12]

    2018年の夏、モントローズ北海ドーバー海峡で艦隊準備護衛として活動した。その後、バルト海への小規模な配備が行われ、そこでモントローズはスウェーデン海軍フィンランド海軍と演習を行い、これらの国々との関係の強化に努めました。配備が終わり英国に戻ると、モントローズは南太平洋と極東に配備された。この間、モントローズはチリイースター島ピトケアン島タヒチオークランドシンガポールを訪れた。

    2019年1月10日日本安倍晋三首相(当時)との会談で、北朝鮮に対する制裁の一環としてモントローズが太平洋地域に配備されることが取り決められた[13]

    そして、3月9日には東京晴海ふ頭において一般公開されている[14]

    モントローズは2019年4月にバーレーンに前方配備され、2022年まで留まり[15]、この地域における同盟国と英国の利益を保護するために、海賊対策、麻薬対策、搭乗作戦などの一連の共同保安作戦を実施している[16]

    2019年7月初旬、イギリスとイランの間の緊張が高まる中、モントローズは、イギリスの商業船ホルムズ海峡通過を妨害しようとしていたイスラム革命防衛隊に属すると思われるボートに無線警告を発した[17][18]。米国当局は、5隻のイランのボートが関与したとした。イランによるイギリスの海運に対する脅威に応えて、2019年7月12日にペルシャ湾にHMSダンカンが加わった(ダンカンは2019年9月ポーツマスに戻った)[19]10月12日、アラビア海での操業中にモントローズは麻薬密輸船を捕らえ170キログラムの違法薬物(推定価値100万ドル)を押収した[20]

    2021年3月22日、防衛の統合レビューの一環として、モントローズと同型艦のモンマスが計画よりも早く退役することが発表された[21]

    2022年には、イランから出航した密輸ボートからミサイルの部品を押収した。イギリス海軍がイランの船から武器を押収するのはこれが初めてだった[22]

    2022年現在モントローズは中東に配備中だが、2022年には英国に戻る予定であり、2023年に退役する予定[23]

    脚注

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    1. ^ HMNBデボンポート”. 2021年12月30日閲覧。
    2. ^ 南西英海軍23トンの麻薬を押収”. 2020年7月2日閲覧。
    3. ^ 23型の近接防御を強化”. 2022年7月1日閲覧。
    4. ^ Marines on HMS Montrose destroy Somali pirate boat”. 2020年4月25日閲覧。
    5. ^ Peru cancels Royal Navy visit over Falklands”. BBC. 2022年7月2日閲覧。
    6. ^ HMS Montrose welcomed home from South Atlantic” (英語). GOV.UK. 2022年7月2日閲覧。
    7. ^ HMS Montrose to assist in removal of chemical stocks from Syria” (英語). GOV.UK. 2022年7月2日閲覧。
    8. ^ “HMS Montrose crew return to Plymouth” (英語). BBC News. (2014年3月12日). https://www.bbc.com/news/uk-england-devon-26541419 2022年7月2日閲覧。 
    9. ^ Royal Navy warship sent to Baltic Sea amid Ukraine tensions”. www.telegraph.co.uk. 2022年7月2日閲覧。
    10. ^ HMS Montrose welcomes crew back on board | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2022年7月2日閲覧。
    11. ^ HMS Montrose returns to sea | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2022年7月2日閲覧。
    12. ^ HMS Queen Elizabeth sets off for F-35B fighter jet trials | Royal Navy” (英語). www.royalnavy.mod.uk. 2022年7月2日閲覧。
    13. ^ “Brexit: Japan's PM says 'wish of whole world' to avoid no-deal” (英語). BBC News. (2019年1月10日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-46826345 2022年7月2日閲覧。 
    14. ^ 日英なぜ急接近? 英軍艦「モントローズ」来日と一般公開の背景にブレグジット問題”. 乗りものニュース. 2022年7月2日閲覧。
    15. ^ “Brexit: Japan's PM says 'wish of whole world' to avoid no-deal” (英語). BBC News. (2019年1月10日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-46826345 2022年7月2日閲覧。 
    16. ^ Allison, George (2019年4月12日). “HMS Montrose arrives in Bahrain for three year deployment” (英語). 2022年7月2日閲覧。
    17. ^ CNN, Barbara Starr and Ryan Browne. “Iranian boats attempted to seize a British tanker in the Strait of Hormuz”. CNN. 2022年7月2日閲覧。
    18. ^ イラン革命防衛隊が英国タンカーを拿捕未遂 緊迫するホルムズ海峡に安倍首相は護衛艦を派遣するのか(木村正人) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2022年7月2日閲覧。
    19. ^ “Iran tanker row: UK to send second warship to the Gulf” (英語). BBC News. (2019年7月12日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-48958359 2022年7月2日閲覧。 
    20. ^ Royal Navy Warship Helps Seize Drugs Worth $1m” (英語). Forces Network. 2022年7月2日閲覧。
    21. ^ Allison, George (2021年3月22日). “Two frigates to be scrapped early” (英語). 2022年7月2日閲覧。
    22. ^ “Plymouth warship HMS Montrose seized Iranian missiles” (英語). BBC News. (2022年7月7日). https://www.bbc.com/news/uk-england-devon-62079421 2022年11月14日閲覧。 
    23. ^ Allison, George (2021年3月22日). “Two frigates to be scrapped early” (英語). 2022年7月2日閲覧。

    外部リンク

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