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モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道ABDe8/8 4001-4004形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道ABDe8/8 4001 - 4004形電車
ABDe 8/8形(4003)
2010年撮影)
基本情報
運用者 モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道
製造所 SIGBBCSAAS
製造年 1968年
製造数 4両(4001 - 4004)
主要諸元
編成 2両編成
軸配置 Bo'Bo' + Bo'Bo'
軌間 1,000 mm
最高速度 70 km/h
車両定員 着席86人(一等18人、二等68人)
車両重量 60.0 t
全長 33,400 mm
主電動機 BBC
出力 882.6 kw(1,200 HP)(1時間定格出力)
713.4 kw(970 HP)(連続出力)
制御装置 抵抗制御方式電機子チョッパ制御方式
制動装置 空気ブレーキ真空ブレーキスプリングブレーキ電磁吸着ブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
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ABDe8/8 4001 - 4004形は、スイスモントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(Chemin de fer Montreux-Oberland bernois、MOB)に在籍する車両。山岳区間の走行に適した2両編成の電動車で、4000形(Baureihe 4000)とも呼ばれる[1][2][3][4]

概要

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モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(MOB)の近代化や輸送力増強を目的に、1940年代に導入されたBDe4/4 3001 - 3006形(3000形)電車以来の電動車として1968年に製造された車両。2基のボギー台車を有する片運転台の車体を繋いだ永久連結式車両で、車両番号も2車体とも同一である。1時間の定格出力は(1,200 HP)、連続出力は(970 HP)で、営業運転時には当時導入が進められていた軽量客車を最大4両、最高速度70 km/hで牽引可能な性能を有している[注釈 1]。双方の車体には当時の最新構造であったシングルアーム式パンタグラフが搭載され、一方のパンタグラフが使用不可能となった際にもう一方から電力の供給が継続可能なよう冗長性の確保が行われている。制御方式については当初抵抗制御方式が採用されたが、1992年電機子チョッパ制御方式に対応した機器への交換が実施されている。車内に一等座席二等座席に加え、一方の車両の運転台側には荷物室が設置されている[1][5][4]

4両(4001 - 4004)が製造され、MOBの旅客・貨物輸送に使用された他、パノラミック急行の牽引に使用された事もある。2010年代には置き換え用としてABe 4/4 + Be 4/4形電車(9000形電車)ドイツ語版が導入された事で1両(4003)が2018年に廃車されたが、残りの3両は2020年時点で引き続きMOBに在籍している[1][2][3][4]

脚注

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注釈

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  1. ^ ABDe8/8 4001 - 4004形の導入当時、MOBの編成両数は増大し、従来の電動車の出力不足が懸念されていた。

出典

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  1. ^ a b c d Sylvain Meillasson (2020年5月26日). “Les 4000 MOB. Véritables icônes de la Suisse”. Rail Passion. 2023年6月30日閲覧。
  2. ^ a b c ABDe 8/8 4000 de MOB”. TRAINS SUISSES. 2023年6月30日閲覧。
  3. ^ a b c [2.pdf Meterspur-Doppeltriebwagen ABe 4/4 + Be 4/4]”. Stadler Rail. 2023年6月30日閲覧。
  4. ^ a b c d 加山昭 1999, p. 106.
  5. ^ 加山昭 1999, p. 104-105.

参考資料

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