モンターズィオ
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モンターズィオ、モンタジオ Montasio | |
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分類 | セミハード[1][2] |
原料 | 牛乳 |
原産国 | イタリア |
原産地 | フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州、ヴェネト州 |
生産期間 | 一年中 |
形状 | 円筒状 |
大きさ |
直径30 - 40cm 高さ6 - 10cm |
重量 | 5,000 - 9,000g |
脂肪分 | 40%以上 |
表皮 | 淡い黄色で、熟成が進むと茶褐色へ変化 |
熟成 | 2か月 - 1年またはそれ以上[3] |
呼称統制 |
DOP(イタリア - 1986年)、 PDO (EU - 1996年)[4] |
モンターズィオ[2][5](イタリア語: Montasio)は、イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州およびヴェネト州で生産される、牛乳を原料としたセミハードタイプのチーズ[2]。モンタジオ[6]、モンタジオ・チーズ[7] 、モンタジオチーズ[8]とも表記される。
起源は13世紀[2]あるいは1200年ごろ[9]などとされ明確には示されないものの、ベネディクト会の修道院であった[9]モッシオ修道院からモンターズィオ山の民衆に伝えられたのが始まりとされている[2]。現存する最初の記録としては1775年に行われた価格統制の文書が確認される[9]。この修道院は現在ではクララ会の一派[10]であるクララ童貞会 (Poor Clares) に移管されている[9]。
熟成は2か月から1年[2]、あるいはそれ以上の期間をかけて行われる[3]。表面には製造日の刻印がなされる[3]。熟成期間によって呼び名があり、熟成期間の短いものから順に「フレスコ」、「メッツァーノ」、「スタジオナート」と分類される[11]。
クセのない味で、熟成が進むと「深みのあるパイナップル」のような風味を醸し出す[2]。一般的に、レフォスコやスキオッペッティーノのワインと合わせるのがよい[12]。
脚注
[編集]- ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り下記文献 (本間, 増井 & 山田 2009, p. 163) による。大きさの cm はセンチメートル。重量の g はグラム。
- ^ a b c d e f g 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』 182巻(7版)、株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、163頁。ISBN 4-16-660182-2。
- ^ a b c Fletcher, Janet. Cheese & Wine: A Guide to Selecting, Pairing, and Enjoying. p. 90
- ^ “P.D.O. Legislation”. formaggiomontasio.net(公式サイト). 2015年2月22日閲覧。
- ^ “モンターズィオ”. コトバンク. 朝日新聞社. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “イタリアのチーズマップ”. 世界チーズ商会. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州”. イタリア政府観光局(ENIT). 2015年2月22日閲覧。
- ^ “ブレクス”. カゴメ. 2015年2月22日閲覧。
- ^ a b c d “History”. formaggiomontasio.net(公式サイト). 2015年2月22日閲覧。
- ^ “クララ会 クララかい”. コトバンク. 朝日新聞社. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “チーズの紹介”. 日伊文化交流サロン アッティコ. 2015年2月22日閲覧。
- ^ 林茂『最新 基本イタリアワイン【増補改訂第3版】』株式会社阪急コミュニケーションズ、2006年、307頁 および 324頁。ISBN 4-484-06236-4。