コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

モルボッグ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モルボッグ語
話される国 フィリピンの旗 フィリピンパラワン州バラバク島, バタラサ市
言語系統
オーストロネシア語族
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-3
テンプレートを表示

モルボッグ語(: Molbog)は、フィリピンのパラワン州で使用される言語の一つ。オーストロネシア語族ヘスペロネシア語派・中央フィリピン諸語・パラワン語群・南パラワン小語群に分類される。バラバク島バタラサ市を中心に5639人の話者がいる(1975年の国勢調査による)[1]

語彙は異なるが、タガログ語およびセブアノ語と統語論的に高い類似性を見せる[1]

子音
唇音 歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
破裂音 voiceless p t k ʔ
voiced b d () ɡ
鼻音 m n (ɲ) ŋ
摩擦音 s h
はじき音 ɾ
側面音 l
接近音 w j
  • /dʒ/および /ɲ/は借用語(スペイン語、マレー語、Sama語からの)に限って使用される
  • /h/ の使用は稀である。本来語では失われたが、おそらくは再借用と思われるいくつかの単語に使用される[2]
母音
前舌母音 中舌母音 後舌母音
狭母音 i u
中央母音 o
広母音 a
  • /u/と/o/の対立がある[1]

出典

[編集]
  1. ^ a b c 言語学大辞典 1992, p. 489.
  2. ^ R. David Zorc; H. Arnold Thiessen (1995). “Molbog: introduction and wordlist”. In Darrell T. Tryon. Comparative Austronesian dictionary: an introduction to Austronesian studies. Berlin and New York: Mouton de Gruyter. pp. 359-362 

参考文献

[編集]
  • 亀井孝, 河野六郎, 千野栄一(編著)『言語学大辞典』(第1刷)三省堂、1992年1月20日。ISBN 4-385-15212-8