モラヴァ川 (中欧)
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モラヴァ川 | |
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スロバキアとオーストリア国境を流れるモラヴァ川 | |
水系 | ドナウ川 |
延長 | 354 km |
平均流量 | 120 m3/s |
流域面積 | 26,658 km2 |
水源 | クラーリツキー・スニェジュニーク |
水源の標高 | 1,380 m |
河口・合流先 | ドナウ川(ジェヴィーン水門) |
流域 |
チェコ スロバキア オーストリア |
モラヴァ川(モラヴァがわ、チェコ語・スロバキア語: Morava、ドイツ語: March)は、ドナウ川水系に属し、中央ヨーロッパのチェコ・スロバキア・オーストリアの3カ国を流れる延長354kmの川である。チェコのモラヴィア地方に由来する、この地方の主要河川である。オーストリアではマルヒ川と呼ばれる。
流路
[編集]チェコ北東部のドルニ・モラヴァ(Dolní Morava)に近い、チェコ・ポーランド国境の山、クラーリツキー・スニェジュニーク(Králický Sněžník - Śnieżnik)に源を発し南へ流れる。
オーストリアのホーヘナウ・アン・デア・マルヒ(Hohenau an der March)で、オーストリア・チェコ国境を流れてきた支流のターヤ川を合わせ、オーストリア・スロバキア国境のジェヴィーン水門(Devínska brána)でドナウ川に合流する。
生態系
[編集]沿岸に湿地、三日月湖や養魚池が多く、氾濫原に草地と森林は発達しており、ナベコウ、シュバシコウなどが営巣のために訪れることがある。チェコのモラヴィア南部にあるターヤ川との合流点、ブルジェツラフとティーネツが頂点をなす三角地帯は1986年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。また、上流部のチェコの「リトヴェルスケー・ポモラヴィー」[2]、下流部のスロバキアの「モラヴァ川氾濫原」[3]、オーストリアの「ドナウ=マルヒ=ターヤ低地」はラムサール条約登録地である[4]。
支流
[編集]流域の自治体
[編集]脚注
[編集]- ^ “Lower Morava Biosphere Reserve, Czech Republic” (英語). UNESCO (2019年4月). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “Litovelské Pomoraví | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1993年11月2日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “Moravské luhy | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2002年1月1日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “Donau-March-Thaya-Auen | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2008年1月1日). 2023年2月21日閲覧。