モニカと仲間たち
『モニカと仲間たち(モニカとなかまたち、ポルトガル語: Turma da Mônica)』は、マウリシオ・デ・ソウザによるブラジルの漫画作品。および、漫画を原作とするアニメ等。ブラジルでは国民的な人気を獲得しており[1]、テーマパークも建設されている。日本で紹介される場合には「『サザエさん』(長谷川町子)や『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ)のような」と紹介されることもある[1][2][3][4]。日本語表記としては『トゥルマ・ダ・モニカ』[4]、『モニカ&フレンズ』[5][6]表記もある。
歴史
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1960年代、新聞記者を辞めたマウリシオ・デ・ソウザは犬のビドゥや少年Franjinhaを主人公にした漫画(コミック・ストリップ)を新聞に連載し、人気を得ていた。しかし、ソウザの漫画には女性キャラクターが少なく、その事で苦情も受けていた。
1963年に実の娘モニカ(Mônica)をモデルにした女の子のキャラクター「モニカ」を産み出す。
アニメ
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1970年代にはブラジル最大の放送局であるヘジ・グローボでTVアニメの放送が開始される。この放送は2014年まで続いた。2004年からはカートゥーン ネットワークでの放送も行われ、2017年サンパウロ州営のTVクルトゥーラでの放送が行われている。
ブラジルで放映されているポルトガル語をはじめ、スペイン語、英語、韓国語、中国語に翻訳されており、116か国で放映されている[4]。
日本では、アニメはハピクラワールド(2021年4月から10月)およびOláマウリシオTV(2021年10月から2022年10月)の一環としてキッズステーションで放送されました。
モニカ トイ
[編集]『モニカ トイ』は、アニメ「モニカ&フレンズ」を原作とした30秒のショートアニメ。言語的手法に依らず、効果音やBGMで演出が構成されており、言語の壁を越え世界中の人が楽しめる内容となっている[5][6]。
田中秀幸演出、振付稼業air:man振り付けで実写の渡辺直美が『モニカ トイ』のキャラクターと共演する日本限定スペシャルオープニングムービーが製作され、2021年3月より、フジテレビの『キャラダチミュージアム〜MoCA〜』内で放送された[5]。また、渡辺直美はアニメキャラクターとしても『モニカ トイ』にゲスト出演している[5]。
主な登場人物
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
日本放映版のキャラクター名称は英語版の名前に基づいている。声は日本放映版における声優[6]。 各キャラクターが好むプロサッカークラブ名は、サンパウロで必ず挙げられる4大ビッグクラブである。
- モニカ
- 声:有村宮澄
- とても力持ちの主人公。サムソンと言う名のウサギのぬいぐるみを愛玩しており、怒った際はそれでカスコンや、セボリーニャを殴りつけることが多い。サッカーはサンパウロFCのファンである。
- スマッジ
- 声:冨沢竜也
- オリジナルであるポルトガル語では「カスコン(Cascão)」という名前である。とっても活発だが、水、濡れたものに拒否反応を示す。サッカーはSCコリンチャンス・パウリスタのファンである。
- マギー
- 声:相川奈都姫
- モニカの親友。食欲旺盛。サッカーはサントスFCのファンである。
- ジミーファイブ
- 声:宮澤はるな
- オリジナルであるポルトガル語では髪型の玉ねぎ頭から「セボリーニャ(Cebolinha)」という名前である。仲間たちのリーダーになりたくて色々なプラン計画をしている。さ行(原語版はLとRを間違える)がうまく発音できない。サッカーはSEパルメイラスのファンである。
- フランクリン
- 声:山口享佑子
- 常に発明をしている12歳の科学者。
若者編
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2008年にモニカらの主人公の年齢をハイティーンに引き上げ、ストーリー漫画の形式にした『モニカと仲間たち 若者編』の展開が始まった。
2012年には手塚治虫の漫画キャラクターである『鉄腕アトム』のアトム、『リボンの騎士』のサファイア、『ジャングル大帝』のレオなどが、モニカたちと協力して、アマゾンの密林を護るために違法伐採者たちと戦うストーリーを描いた[7][8][9][10]。日本国外で手塚漫画のキャラクターの使用許可が降りた初の事例となる[8]
ゲーム
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
テーマパーク
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
サンパウロには『モニカと仲間たち』のテーマパークパルケ・ダ・モニカが1993年に造られている。なお、パルケ・ダ・モニカは2010年にいったん閉園するが、2015年に再オープンしている[11]。
出典
[編集]- ^ a b “クリスマス ブラジル人気漫画家から贈り物 滋賀の中学校”. 毎日新聞. (2016年12月23日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ “ブラジルからモニカがやってきた!”. 手塚プロダクション (2016年7月21日). 2018年4月3日閲覧。
- ^ “学習用スタンプ ブラジル人気漫画家、滋賀の日系人に贈る”. 毎日新聞. (2017年1月17日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ a b c “オリンピック開催国ブラジルから国民的キャラクターがやってきた!”. サンケイBiz (2016年7月13日). 2018年4月3日閲覧。
- ^ a b c d “渡辺直美がブラジルの国民的アニメに出演、全世界配信が決定!”. フジテレビ (2020年12月28日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c 『ブラジルの国民的アニメ「モニカ&フレンズ」×声優養成e-ラーニング「SPOT」が提携 キッズステーションで12日から放送開始!“産学協同”吹き替え制作プロジェクト』(プレスリリース)株式会社チワワ企画、2021年4月9日 。2021年8月24日閲覧。
- ^ “秋の叙勲 受賞者4人を発表=外国人表彰にはM・ソウザ氏も”. ニッケイ新聞. (2013年11月30日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ a b “人気漫画家ソウザさん=手塚治虫氏と夢の共同制作=(上)=鉄腕アトムやレオが活躍国外初のキャラクター使用許可”. ニッケイ新聞. (2012年3月28日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ “アトム、熱帯雨林守れ”. 読売新聞夕刊. (2012年2月3日)
- ^ “アマゾンの森 アトムが守る”. 朝日新聞夕刊. (2012年1月31日)
- ^ “6月に再オープン パルケ・ダ・モニカ”. サンパウロ新聞. (2015年5月4日) 2018年4月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- Turma da Mônica - YouTubeチャンネル