モウコカワヒラ
表示
モウコカワヒラ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハンカ湖で採集された個体
| |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Chanodichthys mongolicus (Basilewsky, 1855) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
モウコカワヒラ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Mongolian redfin |
モウコカワヒラ[1](蒙古川平、中:蒙古鲌、英:Mongolian redfin 、学名:Chanodichthys mongolicus )は、コイ目コイ科クセノキプリス亜科に属する淡水魚。
「モウコ」の名があるが、モンゴル以外にも広範囲に分布している。
分布
[編集]モンゴル、ロシア極東、中国の黒竜江から珠江までの一帯、および海南島に分布する[2]。
形態
[編集]体長は通常30 ‐ 50センチメートル程度で、最大で約1メートルの記録がある[3]。体形は強く側偏する。背面は緑灰色で、頭部後縁から背鰭にかけて緩やかに盛り上がる。体側から腹面にかけては銀白色。腹部下縁の隆起線は腹鰭基部から肛門までの間にのみあり、腹鰭より前方には及ばない[1]。胸鰭、腹鰭、尻鰭、尾鰭下葉は赤色に染まる。下顎はやや突出し、口は斜め上方に向く。
生態
[編集]流れの緩い水域を好む。水中を活発に遊泳し、おもに小魚を捕食する[4]。繁殖期は5月~7月で、流れのある水底に粘着性卵をばら撒く。幼魚は動物プランクトンや水生昆虫を食べて育つ[5]。
人間との関係
[編集]食用として重要である。小骨が多いが味は淡白で[6]、肉質は柔らかく、魚臭さがない[4]。
出典
[編集]- ^ a b 『原色滿洲有用淡水魚類圖説』南満州鉄道、1939年、25頁 。
- ^ IUCN (2010-08-12) (英語). Chanodichthys mongolicus: Huckstorf, V. & Freyhof, J.: The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T180698A1652897. doi:10.2305/iucn.uk.2012-1.rlts.t180698a1652897.en .
- ^ “Chanodichthys mongolicus”. FishBase. 2021年3月17日閲覧。
- ^ a b “[kepu.net.cn/gb/lives/fish/import/200210230031.html 尖头红梢蒙古鲌]”. 中国科学院. 2021年3月17日閲覧。
- ^ 『中国经济鱼类志』華中科技大学出版社、1960年、30‐31頁。
- ^ 『[東洋協会調査部調査資料. 第19輯 満洲國水産業の現勢]』東洋協会、1936年、40頁 。