メールチンプ
種類 | 非公開会社 |
---|---|
業種 | メール広告 |
設立 | 2001年 |
本社 |
アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ ポンセ・シティ・マーケット[1] |
主要人物 |
ベン・チェストナット (創業者、CEO) |
製品 | メール広告 |
従業員数 | 700+[2] |
親会社 | Rocket Science Group[3] |
ウェブサイト |
mailchimp |
メールチンプ (MailChimp) は、電子メールを用いたマーケティング技法であるメール広告サービスの自動化プラットフォーム、またこれを運営している2001年創業のアメリカ合衆国の企業であるロケット・サイエンス・グループ (Rocket Science Group) の商号[4][5]。メールチンプは、有料サービスとして始まり、2009年からは、フリーミアムのサービスが追加された。それから1年もしないうちに、ユーザー数は85,000から450,000へと膨れ上がった[6]。2014年6月の時点で、メールチンプはユーザーのために、ひと月100億通以上のメールを送信するようになっていた[7]。
ポッドキャスト広告事業者としてのメールチンプは、殺人事件を様々なエピソードを通して究明する『Serial』の立ち上げ時にスポンサーとして関わった。『Serial』のパロディが、この番組をいろいろな形で取り上げるようになると、スポンサー名もいじられることになったが、特に「メールキンプ (MailKimp)」はインターネット・ミームになった[8][9]。
2016年、メールチンプは『フォーブス』誌の「Forbes Cloud 100」で第7位にランクされた[10]。2017年8月、メールチンプはニューヨークのブルックリン区と、カリフォルニア州オークランドに新たなオフィスを構える予定だと報じられた[11]。
マンドリル騒動
[編集]2016年2月、メールチンプは、新たなメール・サービスとしてマンドリル (Mandrill) を導入し、顧客に60日間の猶予を与えた上で、新たな料金体系を受け入れるか、別のプラットフォームを見つけるか、選択することを求めた[12]。この告知は幅広い方面からの批判を浴び、マンドリルのクレジットを得るためにメールチンプの有料サービス契約が必須で、マンドリルにアクセスするためには二つの製品を購入しなければならない状態が、顧客の憤激を呼んだ[13]。
もともとマンドリルのクレジットは、メールチンプへのサイン・インがなくても電子メールを送れば購入することができた。クレジットは、25,000通のメールに対して当初は $9.95 の価格であったが、新たな料金体系においては、同數の電子メールを送るのに $20 かかることになっていた[14]。さらに、マンドリルのクレジットを購入する必要がある上に、メールチンプを使わずマンドリルだけを使いたい顧客も、最低でも月に $10 がかかるメールチンプの月額有料プランに入らなければならなくなった。その後、マンドリルは、メールチンプ・トランザクショナル (MailChimp Transactional) と改名した[15]。
脚注
[編集]- ^ “It's All in the Mix at Ponce City Market”. Ponce City Market. 2018年5月16日閲覧。
- ^ “Mailchimp's About Us”. 2016年7月22日閲覧。
- ^ “Rocket Science Group”. 2012年10月5日閲覧。
- ^ “MailChimp | CrunchBase Profile”. Crunchbase.com. 2013年6月17日閲覧。
- ^ Manjoo, Farhad (2016年10月5日). “MailChimp and the Un-Silicon Valley Way to Make It as a Start-Up” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2017年6月7日閲覧。
- ^ Ben (2010年9月27日). “Going Freemium: One Year Later | MailChimp Email Marketing Blog”. Blog.mailchimp.com. 2013年6月17日閲覧。
- ^ “MailChimp Hits Milestone 10 Billion Emails Per Month; Adding Headcount and Office Space”. 2015年12月8日閲覧。
- ^ Roe, Mike (2014年11月8日). “Serial: The hottest podcast with the most spot-on parodies”. 89.3KPCC. 2014年11月12日閲覧。
- ^ Fitzpatrick, Molly (2014年11月6日). “Why are Serial podcast fans so obsessed with MailChimp?”. V[ ]cative. Vocativ. 2014年11月12日閲覧。
- ^ “Forbes Cloud 100”. Forbes. 2016年10月29日閲覧。
- ^ “MailChimp to open office in Downtown Brooklyn - Technical.ly Brooklyn” (英語). Technical.ly Brooklyn. (2017年8月4日) 2017年11月2日閲覧。
- ^ “In hostile move, Mandrill gives all developers 60 days to switch to paid Mailchimp service”. 2018年5月16日閲覧。
- ^ “MailChimp's Mandrill Move Enrages Email Users”. 2018年5月16日閲覧。
- ^ “IMPORTANT CHANGES TO MANDRILL”. 2018年5月16日閲覧。
- ^ “Important Changes to Mandrill”. 2018年5月16日閲覧。