メトロシデロス・ウンベラータ
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サザンラタ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Metrosideros umbellata Cav. | |||||||||||||||||||||
分布
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メトロシデロス・ウンベラータ (Metrosideros umbellata) 、サザンラタ (Southern rātā) はフトモモ科の樹木。ニュージーランド固有種。高さ15メートル以上、幹の太さは1メートル以上にまでなり、夏に多数の赤い花を咲かせる。近縁種のノーザンラタ(Metrosideros robusta)とは異なり、着生植物となることは稀である。
分布
[編集]降水量の多い涼しい地域を好み、南島の西岸で特によく見られ、そこでは蜜はラタ蜂蜜の主原料となっている。ニュージーランドのムニンフトモモ属のなかで最も広く分布している。北島では南緯36度以南で局所的に見られる。南島の西側ではより多くなるが、東部の大半では見られない。また、スチュアート島や南限となる南緯50度過ぎのオークランド諸島でも普通に見られる。
形態
[編集]花は緋色で長さ約2cmのおしべがある。また白や黄色の花が咲くものも知られている。花は通常12月から2月の間に咲くが、それは生息地の条件によって変わる。葉は長さ3から6cmで鋭くとがっている。材は硬く密で非常に丈夫である。樹皮はでこぼこしてはがれやすく、アステリア科アステリア属(Astelia)の種やタコノキ科ツルアダン属の一種フレシネティア・バンクシー(Freycinetia banksii; 通称: キエキエ (kiekie))のような着生植物の根がはるのに理想的な場所になっている。南島西部では主要な蜜源植物となっており、カカやエリマキミツスイ、ニュージーランドミツスイが豊富な蜜を求めて訪れる。
保全
[編集]絶滅のおそれは無いとされるが、北島ではあまり多くなく、オポッサムの食害により危機に瀕している地域もある。タラルア山脈ではノーザンラタとの雑種に置き換わっているようである。
栽培
[編集]美しい樹木であるが、湿った土壌で理想的な条件でも成長は遅い。新鮮な種からの栽培は容易である。挿し木も可能であるが発根しないことも多い。風や塩分に耐性があり、沿岸部での環境に適している[1]. 。
参考資料
[編集]- ^ “Gondwanan Plants What Are They and Why Grow Them in Britain?”. Garden Cottage Nursery. 2009年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月18日閲覧。
- “Metrosideros umbellata”. Flora of New Zealand. 2007年6月9日閲覧。
- “Metrosideros umbellata”. New Zealand Plant Conservation Network. 2010年10月2日閲覧。
- “Southern Rata Fact Sheet”. Project Crimson. 2008年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月9日閲覧。
文献
[編集]- Salmon, J.T., 1986. The Native Trees of New Zealand. Wellington: Heinneman Reed.
- Simpson, P., 2005. Pōhutukawa & Rātā: New Zealand's Iron-Hearted Trees. Wellington: Te Papa Press.
関連項目
[編集]- メトロシデロス・エクスケルサ - 同属でやはりニュージーランドに自生する高木。通称: ポフツカワ。