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メディックメディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メディックメディア
正式名称 株式会社メディックメディア
英文名称 MEDIC MEDIA Co., Ltd.
現況 事業継続中
種類 株式会社
市場情報 非上場
出版者記号 89632
取次会社 日本出版販売株式会社
株式会社鍬谷書店
株式会社西村書店
株式会社トーハン
取次コード 8368
法人番号 3010401040855 ウィキデータを編集
設立日 1979年12月11日
代表者 岡庭 豊(代表取締役社長)
本社郵便番号 〒107-0062
本社所在地 東京都港区南青山3-1-31
資本金 5,000万円
売上高 36億600万円(2021年2月期)
従業員数 99名(2021年4月現在)
出版以外の事業 電子出版
得意ジャンル 医学看護
外部リンク medicmedia.com
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株式会社メディックメディア
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
107-0062
東京都港区南青山三丁目1番31号
法人番号 3010401040855 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 岡庭 豊
資本金 5000万円
純利益 4億2107万6000円
(2023年02月28日時点)[1]
総資産 53億0145万5000円
(2023年02月28日時点)[1]
決算期 2月末日
外部リンク medicmedia.com
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メディックメディア英語: MEDIC MEDIA CO.,LTD)は、医学系書籍の出版事業、および教育コンテンツの制作・サービス開発・運営を営む日本の企業である。1979年(昭和54年)創立。「紀伊國屋書店 2020年出版社別売上げランキング上位100社」で34位[2]

概要

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麻酔科医岡庭豊が医師国家試験向けの問題集を発行し、後に自宅を本社として株式会社メディックメディアを創立。

医学看護学薬学栄養学などの専門書を刊行しており、それらの多くが「日販医書センター 医学書総合ランキング 年間ベスト100」にランクインするベストセラーとなっている[3]

岡庭の「書籍にとらわれない参考書づくりを」との信念から、社名に「出版」ではなく「メディア」を冠している[4]2011年以降、自社書籍の電子化を随時行っており、2019年からは医学部学生を対象とした動画サービスを開始した。

主な出版物

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イヤーノート

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医師国家試験対策の参考書。1991年に第1版を発行し、発刊3年目にして医学部学生のほぼ100%のシェアを取った[4]。最新の医師国家試験の内容検討をもとに毎年改訂が行われており[5]2021年3月には第31版が発行されている。2018年にはグッドデザイン賞を受賞した[6]

従来の参考書のような診療科目別ではなく、内科外科分野が統合され、病態生理症状検査治療が各疾患ごとに関係づけてまとめられている点が特徴である[4]

2014年より「イヤーノートアプリ」のサービスが開始された。

『病気がみえる』シリーズ

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医療関係者を対象とした、疾患別のビジュアルテキスト。2001年に『病気がみえる vol.1 消化器』が発売されて以降、2023年現在『病気がみえる vol.15 小児科』まで計15巻が発行されている。

チーム医療を担う医療人共通のテキスト」をコンセプトに、医師看護師だけでなく、薬剤師管理栄養士医学生看護学生など幅広い医療関係者が対象とされている[4]

多数のカラーイラストを主軸に構成されている点が特徴である[5]。各疾患ごとに、冒頭で全体像や「症状検査診断治療」といった大きな流れを提示し、その後に、個別のテーマをクローズアップして解説していくという構成をとる[4]

比較的単価の高い医学書の中で、当時としては破格の税込2,500円という安さで第1巻を発売し、2001年だけで6,000部超を売り上げた[4]日本出版販売株式会社による在庫センター医書係年間ベスト(2018年12月〜2019年11月)では、上位30冊のうち8冊を『病気がみえる』シリーズが占めており[7]、累計発行部数は470万部を突破している[8]

その他「みえるシリーズ」として、『看護がみえる』『薬がみえる』『診療と手技がみえる』『公衆衛生がみえる』などの類書も発行されている。2016年からは「病気がみえるアプリ」シリーズのサービスも開始された。

エピソード

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岡庭は1980年代の終わりまでは医師と出版業を両立させていたが、出版業の社会への貢献度の大きさを実感し、「医師の資格を出版分野に役立てる」ことを決心し、出版業に集中することを決断した[4]

岡庭は「医師になるには学ぶことが山のようにあるので、良い本を作れば必ず買ってもらえる。収益は次の企画に投入し、より良い本を作って世に出す」という信念を持っている。製作原価を考えずに先に岡庭が書籍の値段を決めている[4]

脚注

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  1. ^ a b 株式会社メディックメディア 第44期決算公告
  2. ^ 新文化オンライン 「紀伊國屋書店 2020年出版社別売上げランキング上位100社」https://www.shinbunka.co.jp/news2021/01/kinokuniya2020best100.pdf
  3. ^ メディックメディア ホームページ(2021年10月01日閲覧) https://medicmedia.com/corp/mmhist/
  4. ^ a b c d e f g h 『メディックメディア 30年の軌跡』(2010年2月発行)
  5. ^ a b 「医学書のつくりかた」松田友泉発行『BOOK5 6号』(2013年3月15日発行)39頁
  6. ^ 書籍 [year note]”. Good Design Award. 2021年10月1日閲覧。
  7. ^ 『医学書出版情報』 2019年12月 No.417(日本出版販売株式会社)
  8. ^ 『出版指標年報 2020年版』92頁

外部リンク

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