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メタクリル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メタクリル酸
Structural formula of methacrylic acid Ball-and-stick model of the methacrylic acid molecule
識別情報
略称 MAA
CAS登録番号 79-41-4 チェック
PubChem 4093
ChemSpider 3951 ×
UNII 1CS02G8656 チェック
EC番号 201-204-4
MeSH C008384
ChEBI
特性
化学式 C4H6O2
モル質量 86.09 g/mol
外観 無色の液体
匂い 腐敗臭[2]
密度 1.015 g/cm3
融点

14 ~ 15℃

沸点

161℃

への溶解度 9% (25 °C)[2]
蒸気圧 0.7 mmHg (20 °C)[2]
危険性
NFPA 704
2
3
2
引火点 77.2 °C (171.0 °F; 350.3 K)
許容曝露限界 無し[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

メタクリル酸(メタクリルさん、methacrylic acid)は、ローマンカモミールの精油の中に少量含まれる、低分子のカルボン酸である。刺激性の不快な臭いを持った腐食性の液体で、温水に溶け、ほとんどの有機溶媒とは任意の割合で混じる。

メタクリル酸は加熱するか強酸の触媒があると重合し、セラミックのようなプラスチックになる。

工業的には、メタクリル酸メチルのようなエステルの形で用いられる。メタクリル酸エステルはアクリル樹脂の原料となったり、様々な用途で使われる。

メタクリル酸は、エドワード・フランクランドらによって、オキシイソブチル酸エステルと五塩化リンとの反応物からエチルエステルの形で初めて得られている[3]。アルカリと共に溶融するとプロピオン酸となる。またナトリウムアマルガムによって還元するとイソ酪酸となる。

毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[4]

参考文献

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  1. ^ International Union of Pure and Applied Chemistry (2014). Nomenclature of Organic Chemistry: IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013. The Royal Society of Chemistry. p. 746. doi:10.1039/9781849733069. ISBN 978-0-85404-182-4 
  2. ^ a b c d NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0386
  3. ^ Frankland, E.; Duppa, B. F. (1865). "Untersuchungen über Säuren aus der Acrylsäure-Reihe; 1) Umwandlung der Säuren aus der Milchsäure-Reihe in die der Acrylsäure-Reihe". Ann. Chem. Pharm. 136: 1–31. doi:10.1002/jlac.18651360102.
  4. ^ 毒物及び劇物指定令 昭和四十年一月四日 政令第二号 第二条 九十八の二

関連項目

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