メケ・メケ
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『メケ・メケ』(フランス語: Méqué méqué)は、1954年発表のフランスのシャンソン曲である。シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)作詞、ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud)作曲。映画監督ジュールス・ダッシンの子息ジョー・ダッサンが歌った。日本では丸山明宏(現・美輪明宏)が訳詞し、歌った。
概要
[編集]仏領マルティニークの原住民は、フランス語の「Mais, qu'est-ce que c'est?」(メケスクセ、「だけどそれがどうしたの?」の意)を訛って「Méqué méqué?」(メケメケ)と発音する、という話をアズナブールが耳にし、その語感の面白さに感化されてできたという。
日本では、1957年(昭和32年)、当時22歳のシャンソン歌手丸山明宏(現:美輪明宏)が自ら邦訳した[1]バージョン(日本コロムビア)が名高く、そのおかげで、楽曲はフランスでの知名度よりも、日本でのそれの方が高い。
歌詞内容
[編集]原詞では旅立つ男が嘆き悲しむ女の姿を見、自責の念に駆られ海に飛び込んで恋人のもとに引き返すハッピーエンド(それを見てサメたちも呆気にとられる)であるのに対し、邦訳は「手切れ金をもらえず、女がバカヤローと謗り、男は愛想を尽かす」という大変コミカルなものになっている。原作の「絵に描きたい程きれいな」「けなげな想い」を持った女性のイメージがどこかへ行ってしまった。
越路吹雪は薩摩忠が訳詞した全く別の日本語詞[1]で歌唱しており、こちらは概ね原詞に沿ったものになっている。
カヴァー
[編集]- 越路吹雪
- 芦野宏
- 加藤和彦(「Dr.ケスラー」名義) - スネークマンショー『スネークマン・ショー 急いで口で吸え』所収(1981年)
- コシミハル - 『シャンソン・ソレール』所収(1995年)
- 美輪明宏(1957年 SB-31、コロムビア)
脚注
[編集]- ^ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、80頁。ISBN 9784309225043。
関連事項
[編集]外部リンク
[編集]- メケ・メケ - 歌詞がある