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ムクイヌビワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムクイヌビワ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類I eurosids I
: バラ目 Rosales
: クワ科 Moraceae
: イチジク連 Ficeae
: イチジク属 Ficus
: ムクイヌビワ F. irisana
学名
Ficus irisana Elmer
和名
ムクイヌビワ(無垢犬枇杷)

ムクイヌビワ(無垢犬枇杷、Ficus irisana)はクワ科イチジク属常緑高木

分類

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Ficus irisana という学名はアメリカ合衆国出身でフィリピンを拠点に活動した植物学者アドルフ・ダニエル・エドワード・エルマーAdolph Daniel Edward Elmer)により1906年に命名されたものである[1]が、キュー植物園Rafaël Govaerts はこれを少なくとも2001年以降からホソバムクイヌビワFicus ampelosオランダニコラ・バーマンにより1768年記載されたもの)のシノニムとして扱っており[2]、それより後の Berg & Corner (2005:210) でも同様の扱いとされている。

概要

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日本では琉球列島沖縄島-与那国島及び大東諸島に、日本国外では台湾フィリピンスラウェシ島に分布する。また、奄美群島に生育していた可能性もある。低地-山地の石灰岩地に生育する。

高木で樹高8-15メートル。樹皮は灰白色で、縦に筋が入っている。は互生で、卵形~卵状楕円形、長さ6~18cm、全縁で、3行脈・葉柄を持つ。新枝及び葉には硬い毛がありざらつく。雌雄異株無花果(果実)は球形で、直径1cm程度、黄色-黄褐色を呈し、葉腋から生える。

自生地である御嶽林や石灰岩地の森林などの開発により、個体数・生育地ともに減少する可能性がある。

保護上の位置づけ

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生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

脚注

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  1. ^ Elmer, A. D. E. (1906). “A Fascicle of Benguet Figs”. Leaflets of Philippine Botany 1: 45. https://www.biodiversitylibrary.org/page/768062. 
  2. ^ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:583649-1 Retrieved 16 May 2021."

参考文献

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日本語:

  • 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第7巻 シダ植物~まめ科』 新星図書出版、1989年。
  • 環境省自然環境局野生生物課編 『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物植物I』 財団法人自然環境研究センター、2000年。
  • 鹿児島県環境生活部環境保護課編 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック植物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年。
  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。

英語:

外部リンク

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