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ミシェル・カファンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミシェル・カファンド
Michel Kafando


ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
暫定大統領
任期 2014年11月18日2015年12月29日[1]
2015年9月17日 - 2015年9月23日の短期間、一時的に失職)

任期 1998年4月15日2011年7月5日

ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
外務大臣
任期 1982年9月30日1983年8月4日

出生 (1942-08-18) 1942年8月18日(82歳)
フランスの旗 フランス領西アフリカ(現ブルキナファソの旗 ブルキナファソ)、ワガドゥグー

ミシェル・カファンドフランス語: Michel Kafando1942年8月18日 - )は、ブルキナファソ政治家2014年11月18日から2015年12月29日まで同国の暫定大統領を務めた。
1982年から1983年まで外務大臣[2]1998年から2011年までブルキナファソの国連大使を歴任。日本の外務省では氏名は「ミッシェル・カファンド」、役職名は「ブルキナファソ暫定大統領兼外務・域内協力大臣」とされている[3][4]

2014年10月31日ブレーズ・コンパオレ反政府運動により大統領を辞任した事に伴い、次の大統領選挙までの暫定的な大統領に指名された。

経歴

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ワガドゥグー生まれ。1969年、ボルドー大学で公法の学士となる。1972年にはパリで政治学の学位を取得、ジュネーブ国際・開発研究大学院で別の学位を取得する。後の1990年にはソルボンヌ政治学Ph.D.を取得している。彼は既婚で、子供が1人いる[2]

政治家として

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カファンドは1982年から1983年までオートボルタ(現ブルキナファソ)の外務大臣を務めた。1982年11月のジャン=バプティスト・ウエドラオゴ英語版少佐のクーデター後も、閣僚で唯一、大臣職に留まっている。また、同じ1982年に国連総会の副議長も歴任[2]

1998年4月15日、カファンドは国連大使に就任し、国際連合事務総長コフィー・アナンに彼自身の資格情報を提示している[2]

カファンドは2008年の9月に、国連安全保障理事会の議長を務めた[5]

2014年11月17日、カファンドは協議会からブルキナファソの暫定大統領に任命され、翌18日に就任[6]。11月19日、首相に彼の前任で暫定的な国家元首を務めたイザック・ジダを任命[7]。11月23日、暫定政府の任命により、カファンドは外務大臣を兼任することとなった[8][9]

2015年9月16日、大統領警備隊によってカファンドは暫定首相のイザック・ジダ、閣僚2人とともに身柄を拘束される[10]。翌17日にクーデター英語版が宣言され、国民民主評議会によって暫定政府は解散させられた[11]。9月18日、拘束されていた閣僚2人とともに解放され[12]、23日にクーデター派との交渉が妥結したことによりカファンドが暫定大統領に復帰し、クーデターの終結を宣言した[13][14]

2015年11月29日、ブルキナファソで総選挙英語版(大統領選挙・国民議会議員選挙)が実施された。大統領選挙では元首相のロック・マルク・クリスチャン・カボレ(ロシュ・カボレ)が元財務相のゼフィリン・ディアブレ英語版フランス語版など13人を破り当選し、カファンドの後任となることが決定した。カファンド自身はこの選挙には出馬しなかった[15][16][17]

2017年5月、カファンドはブルンジの国連大使に任命された[18]

脚注

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  1. ^ “カボレ大統領就任=ブルキナファソ”. 時事ドットコム (時事通信社). (2015年12月30日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015123000056&g=int 2015年12月30日閲覧。 
  2. ^ a b c d “LE NOUVEAU REPRESENTANT PERMANENT DU BURKINA FASO PRESENTE SES LETTRES DE CREANCE”. 国際連合. (1998年4月15日). http://www.un.org/press/en/1998/19980415.BIO3152.html 2014年12月16日閲覧。 
  3. ^ ブルキナファソ基礎データ”. 外務省 (2015年2月1日). 2015年12月6日閲覧。
  4. ^ 各国の元首名等一覧表”. 外務省 (2015年12月1日). 2015年12月6日閲覧。
  5. ^ “PRESS CONFERENCE BY SECURITY COUNCIL PRESIDENT”. 国際連合. (2008年9月3日). http://www.un.org/press/en/2008/080903_Kafando.doc.htm 2014年12月16日閲覧。 
  6. ^ “ブルキナ暫定大統領が就任 民政移管手続き本格化”. 神戸新聞. (2014年11月18日). http://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201411/0007514783.shtml 2014年12月16日閲覧。 
  7. ^ “Burkina Faso names army colonel Zida as prime minister”. ロイター. (2014年11月19日). http://www.reuters.com/article/2014/11/19/us-burkina-politics-idUSKCN0J323F20141119 2014年12月16日閲覧。 
  8. ^ “Le gouvernement de la transition est connu”. LeFaso.net. (2014年11月23日). http://www.lefaso.net/spip.php?article61934 2014年12月16日閲覧。 
  9. ^ “Transitional government appointed in Burkina Faso”. ロイター. (2014年11月24日). http://in.reuters.com/article/2014/11/23/burkina-politics-idINL6N0TD0TN20141123 2014年12月16日閲覧。 
  10. ^ “ブルキナファソ、警備隊が大統領拘束 反対派「クーデター」と非難”. AFPBBNews (フランス通信社). (2015年9月17日). https://www.afpbb.com/articles/-/3060555 2015年9月18日閲覧。 
  11. ^ “ブルキナファソ、大統領警備隊がクーデター宣言”. AFPBBNews (フランス通信社). (2015年9月17日). https://www.afpbb.com/articles/-/3060672 2015年9月19日閲覧。 
  12. ^ “暫定大統領ら解放=AUは加盟資格停止発表-ブルキナファソ”. 時事ドットコム (時事通信社). (2015年9月19日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015091900081 2015年9月25日閲覧。 
  13. ^ “ブルキナのクーデター失敗、暫定大統領が職務復帰”. AFPBBNews (フランス通信社). (2015年9月24日). https://www.afpbb.com/articles/-/3061052 2015年9月25日閲覧。 
  14. ^ “ブルキナファソ:全面戦闘回避し暫定政府大統領が復帰へ”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年9月24日). https://web.archive.org/web/20150925131658/http://mainichi.jp/select/news/20150924k0000e030205000c.html 2015年9月25日閲覧。 
  15. ^ ブルキナファソでの大統領選挙・国民議会議員選挙について(外務報道官談話)”. 外務省 (2015年12月2日). 2015年12月6日閲覧。
  16. ^ ブルキナファソで大統領選、元首相のカボレ氏が制す”. CNN.co.jp (2015年12月1日). 2015年12月6日閲覧。
  17. ^ カボレ元首相が勝利 ブルキナファソ大統領選”. 日本経済新聞 (2015年12月1日). 2015年12月6日閲覧。
  18. ^ “Former Burkina Faso president named UN Burundi envoy”. News24. (2017年5月6日). https://www.news24.com/Africa/News/former-burkina-faso-president-named-un-burundi-envoy-20170505 2018年8月11日閲覧。 
公職
先代
ジルベール・ディエンデレ
(国民民主評議会)
イザック・ジダ
(暫定)
ブルキナファソの旗 ブルキナファソ大統領
2015年
2014年 - 2015年
次代
ロック・マルク・クリスチャン・カボレ
ジルベール・ディエンデレ
(国民民主評議会)