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ミゲル・サノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミゲル・サノーから転送)
ミゲル・サノ
Miguel Sanó
ミネソタ・ツインズ時代
(2016年4月4日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1993-05-11) 1993年5月11日(31歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
272 lb =約123.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手三塁手外野手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2015年7月2日
年俸 $9,250,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ミゲル・アンヘル・イエン・サノMiguel Ángel Jean Sanó, 1993年5月11日 - )は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手一塁手)。所属。右投右打。

愛称はボケトン/Boqueton、またはBocaton(おしゃべりの意)[2]

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2009年にアマチュア・フリーエージェントでミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2010年に傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプロデビューし、61試合に出場して打率.307、7本塁打、29打点、4盗塁の成績を残した。

2011年アパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ英語版で66試合に出場して打率.292、20本塁打、59打点、5盗塁の成績を残した。また、この年にはボビー・バレンタインが制作した、メジャーリーガーを目指すドミニカ共和国出身の青年にスポットを当てたドキュメンタリー映画「Ballplayer: Pelotero(スペイン語で野球選手の意味)」に主役で出演している[3]

2012年はシーズン前にベースボール・プロスペクタスベースボール・アメリカの両媒体からツインズの組織内のベストプロスペクト(最有望株選手)に選ばれている[4][5]。この年はA級ベロイト・スナッパーズ英語版で129試合に出場して打率.258、28本塁打、100打点、8盗塁の成績を残した。

2013年はA+級フォートマイヤーズ・ミラクルとAA級ニューブリテン・ロックキャッツでプレーし、2球団合計で123試合に出場して打率.280、35本塁打、103打点、11盗塁の成績を残した。

2014年は2011年頃から悩まされていた右前腕部痛が悪化。尺骨側副靭帯の損傷が確認され、スプリングトレーニング中にトミー・ジョン手術を受け[6]、その影響で全休した。オフの11月21日に40人枠入りした。

2015年は開幕をAA級チャタヌーガ・ルックアウツで迎え、6月末まで66試合に出場して打率.274・15本塁打・48打点・5盗塁の成績を残した。7月2日にメジャー初昇格を果たし、同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー[7]。「6番・指名打者」として先発起用され、4打数1安打で9回表にグレッグ・ホランドからメジャー初安打を記録した。7月7日のボルチモア・オリオールズ戦ではメジャー初本塁打を放った。以後、指名打者のレギュラーに固定され、80試合で18本塁打を記録した。

2016年からは右翼手にコンバートされたが、三塁手トレバー・プルーフや指名打者の朴炳鎬が離脱したこともあり、三塁手と指名打者で起用された。116試合に出場し、打率.236、25本塁打、66打点を記録したが、リーグワースト4位タイの178三振を喫した。

2017年4月22日のデトロイト・タイガース戦で故意死球を狙った背中を通過する投球をされ、マット・ボイドに対して指を差して激昂し、これを止めに入ったジェームズ・マッキャンを殴打したため乱闘となり、ボイドともども退場となった[8]オールスターゲーム本塁打競争に選出され、オールスターゲームでは適時打を放った。最終成績は打率.264、28本塁打、77打点を残した。

2018年は5月にハムストリングの故障に悩まされ、その後も成績は低迷したことから6月中旬にマイナー降格。7月27日に再昇格したが復調することなく、最終成績は打率.199、13本塁打、41打点に終わった。

2019年スプリングトレーニング中に右かかとの手術を行なったため[9]、シーズン初出場が5月16日と出遅れたが、最終的にキャリアハイの34本塁打を放った[10]

2020年1月14日に新たに3年総額3000万ドルで契約延長した[11]。60試合の短縮シーズンとなったこの年は、53試合に出場して13本塁打を放ったが、一方打率は.203と低く、また186打数で90三振を喫するなど確実性に課題を残した[10]

2021年は打率こそ.223ながら自身2度目の大台越えとなる30本塁打を記録した。

2022年は左膝半月板断裂の影響により[12]、わずか20試合の出場で打率.083と不振に終わった。オフの11月7日にチームオプションを破棄されFAとなった[13]

2023年はどこのチームにも所属しなかった。

エンゼルス時代

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2024年1月にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ[14]。3月28日に開幕ロースターに選出された[15]

しかし28試合の出場で打率.205という成績に終わり、7月8日にDFAとなり[16]、同月13日にFAとなった[17]

人物・エピソード

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2017年12月29日、ツインズ担当取材クルーの女性カメラマン、ベッツィ・ビッセンは自身のツイッター上で、「2015年に開かれたファンイベントの際に、トイレに連れ込まれキスを迫られた」と告発。メディアの取材に対してサノは否定したが、ツインズは事態を重く見て事実関係を確認し、情報収集に努めるとの声明を発表した[18]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 MIN 80 335 279 46 75 17 1 18 148 52 1 1 0 2 53 1 1 119 4 .269 .385 .530 .916
2016 116 495 437 57 103 22 1 25 202 66 1 0 0 3 54 1 1 178 8 .236 .319 .462 .718
2017 114 483 424 75 112 15 2 28 215 77 0 0 0 1 54 5 4 173 12 .264 .352 .507 .859
2018 71 299 266 32 53 14 0 13 106 41 0 0 0 2 31 0 0 115 7 .199 .281 .398 .679
2019 105 439 380 76 94 19 2 34 219 79 0 1 0 1 55 0 3 159 5 .247 .346 .576 .923
2020 53 205 186 31 38 12 0 13 89 25 0 0 0 0 18 1 1 90 3 .204 .278 .478 .757
2021 135 532 470 68 105 24 0 30 219 75 2 1 0 1 59 2 2 183 13 .223 .312 .466 .778
2022 20 71 60 1 5 0 0 1 8 3 1 0 0 1 9 0 1 25 0 .083 .211 .133 .345
MLB:8年 694 2859 2502 386 585 123 6 162 1206 418 5 3 0 11 333 10 13 1042 52 .234 .326 .482 .808
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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一塁(1B) 三塁(3B) 右翼(RF)




































2015 MIN 2 2 0 0 0 1.000 9 8 15 0 0 1.000 -
2016 - 42 35 94 15 10 .896 38 75 0 3 0 .962
2017 9 68 4 2 7 .973 82 64 138 7 12 .967 -
2018 8 36 3 2 4 .951 47 27 86 10 9 .919 -
2019 9 40 3 2 5 .956 91 52 161 17 14 .926 -
2020 52 355 13 4 30 .989 - -
2021 118 878 43 13 94 .986 9 3 6 3 1 .750 -
2022 19 131 5 2 9 .986 - -
MLB 220 1552 76 25 150 .985 289 203 514 50 42 .935 38 75 0 3 0 .962
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

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記録

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背番号

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  • 22(2015年 - 2022年、2024年)

脚注

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  1. ^ Miguel Sano Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月16日閲覧。
  2. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、176頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  4. ^ Goldstein, Kevin. Future Shock: Twins Top 11 Prospects, Baseball Prospectus. Published November 3, 2011. Retrieved November 5, 2011.
  5. ^ Manuel, John. 2012 Minnesota Twins Top 10 Prospects, Baseball America. Published January 20, 2012. Retrieved January 24, 2012.
  6. ^ Neal III, La Velle (March 1, 2014). “BREAKING: Miguel Sanó to have Tommy John surgery | Twins Insider”. StarTribune.com. August 29, 2015閲覧。
  7. ^ http://espn.go.com/mlb/story/_/id/13186303/minnesota-twins-calling-miguel-sano
  8. ^ Sano, Boyd ejected after bench-clearing fracas MLB.com (英語) (2017年4月22日) 2017年5月2日閲覧
  9. ^ Do-Hyoung Park (2019年3月1日). “Sano's recovery coming along slowly”. MLB.com. 2024年2月4日閲覧。
  10. ^ a b Brady Farkas (2024年1月24日). “Former Minnesota Twins' Slugger Signs Minor League Deal with Los Angeles Angels”. si.com. 2024年2月4日閲覧。
  11. ^ サノがツインズと契約延長”. nikkansports.com (2020年1月15日). 2020年1月15日閲覧。
  12. ^ ツインズのミゲル・サノが左膝の半月板断裂で手術へ 試合の勝利祝った際に負傷 復帰時期は未定”. 日刊スポーツ (2022年5月4日). 2024年2月4日閲覧。
  13. ^ Twins Decline Options On Bundy, Archer, Sano” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月8日閲覧。
  14. ^ MLB通算162発のミゲル・サノがエンゼルスとマイナー契約 米メディア報道”. Sponichi Annex. 2024年1月24日閲覧。
  15. ^ Twins Decline Options On Bundy, Archer, Sano” (英語). MLB.com (2024年3月28日). 2024年3月29日閲覧。
  16. ^ “Anthony Rendon activated by Angels after missing 68 games”. ESPN.com. (July 8, 2024). https://www.espn.com/mlb/story/_/id/40522085/anthony-rendon-activated-angels-missing-68-games-strained-left-hamstring August 10, 2024閲覧。 
  17. ^ Angels Request Release Waivers On Miguel Sano” (英語). MLB Trade Rumors (July 15, 2024). 2024年8月10日閲覧。
  18. ^ Sanchez, Mark W. (2017年12月29日). “Baseball star accused of sexual attack in photographer’s disturbing story”. news.com.au. http://www.news.com.au/sport/sports-life/baseball-star-accused-of-sexual-attack-in-photographers-disturbing-story/news-story/297f96c9585af41fe04476ab28610203 2017年12月29日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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