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ミア・カーシュナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミア・カーシュナー
Mia Kirshner
Mia Kirshner
生年月日 (1975-01-25) 1975年1月25日(49歳)
出生地 カナダの旗 カナダ オンタリオ州トロント
職業 女優作家
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1989年 -
主な作品
テレビドラマ
24 -TWENTY FOUR-
Lの世界
スタートレック:ディスカバリー
映画
エキゾチカ
ブラック・ダリア
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ミア・カーシュナーMia Kirshner, 1975年1月25日 - )は、カナダ女優作家オンタリオ州トロント出身。

生い立ち

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1975年1月25日ユダヤ系ジャーナリストで「カナダ・ユダヤ人ニュース(CJN)」にも寄稿していたシェルドン・カーシュナーとブルガリアユダヤ人で教師のエティの娘として、カナダオンタリオ州トロントで生まれた[1][2]。カーシュナーの父親は1946年ドイツ・バートライヘンハルの避難民キャンプで生まれた後にイスラエルに移住し、ブルガリアのユダヤ人難民である彼女の母親に出会った[3][4]。父方の祖父母はポーランド出身のユダヤ人であり[5][6]、カーシュナーはホロコースト生存者の孫娘に当たる[4]

トロントの高等学校であるフォレストヒル大学インスティテュート英語版に出席した後、ジャービス大学インスティテュート英語版を卒業。後に、カナダ有数の名門校であるマギル大学19世紀ロシア文学20世紀映画産業を学んだ[7]

妹は作家のローレン・カーシュナーであり、ミア・カーシュナーが主催を務めるNPO組織『I Live Here プロジェクト』にも参加している[8]

キャリア

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2009年9月のインタビューにて

1989年ドゥニ・アルカン監督のテレビドラマ『新・宇宙戦争~エイリアン・ウォーズ英語版』にジョー役で出演し、14歳で女優デビュー。1993年、18歳の時に『Love and Human Remains』で映画初出演を果たす。翌1994年アトム・エゴヤン監督・脚本の映画『エキゾチカ』に主演。エキゾチックなダンサー・クリスティーナ役を演じ、高い評価を得る。1996年に『THE CROW/ザ・クロウ』に出演した後、1997年版の『アンナ・カレニーナ』ではエカテリーナ・シチェルバツキー(キティ)を演じた。

人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』では謎めいたテロリストのマンディ役を演じ、シーズン1・2・4に出演した[9]

2001年コメディ映画Not Another Teen Movie』にキャサリン・ワイラー役で出演。サウンドトラックとして取り上げられたマリリン・マンソンの「Tainted Love」のミュージック・ビデオに同役でカメオ出演

2002年に「マクシム」誌が発表した「世界で最もホットな女性100人 (Hot 100)」で43位にランクイン[10]。また、同年のMTVムービー・アワードにおいて、『Not Another Teen Movie』で共演したビバリー・ポリシンと共にベスト・キスにノミネートされた[11]

2004年から2009年まで放送されたテレビドラマ『Lの世界』に主役級のジェニー・シェクター役で出演、全6シーズンが制作される人気ドラマとなった[12]

2006年には、ブライアン・デ・パルマ監督が4年ぶりにメガホンを取った映画『ブラック・ダリア』に主演。ハリウッドで女優になることを目指すエリザベス・ショート役を演じ、多くの批評家に演技力を称賛された[13][14][15][16]

2010年、映画『30デイズ・ナイト2: ダーク・デイズ英語版』に主演し[17]、同年、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』にイザベル・フレミング役でゲスト出演した[12]

2011年サンダンス映画祭で初公開されたカナダ国立映画委員会英語版のウェブ・ドキュメンタリー映画『ベア71英語版』で主人公を演じた[18][19]。また、モニカ・リッチ・コーサン英語版のジュエリーコレクションの顔になることが発表された[20]

2012年4月、Syfyの新シリーズ『DEFIANCE/ディファイアンス英語版』に加わることが発表された[21]

2013年10月、テレビドラマ『ロスト・ガール』シーズン4にゲスト出演することが発表された[22]

2017年から2019年まで『スタートレック:ディスカバリー』にリカーリング出演。主人公マイケル・バーナムの養母で、スポックの母であるアマンダ・グレイソン役を演じている。2023年の『スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』にも同役で出演した。

慈善活動

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カーシュナーは約7年の制作期間をかけて[23]2008年10月に『I Live Here』という書籍をアメリカの大手出版社ランダムハウス/パンテオンから出版した[24]。本書は、チェチェン共和国フアレスビルママラウイなどの4つのグループの女性や子どもの強制移住者たちが自らの人生を語った本であり、カーシュナー自身もスリランカやビルマ、タイ、チェチェン共和国、マリ共和国などに訪れ、強制移住者や難民へのヒアリングに基づいたジャーナルを記載している[7]

カナダの雑誌「アドバスターズ」の元スタッフであるポール・シューブリッジやマイケル・サイモンズ、作家のジェイムズ・マッキノンと共同制作された作品であり[25]ジョー・サッコフィービー・グロクナー英語版などの有名漫画家グラフィックアーティストが描いたイラストも説明資料として掲載。カーシュナーは本書の執筆および出版作業をドラマ『Lの世界』撮影当初から並行して行っており、印税は国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルに寄付された[7]

本書の出版後の2009年1月、マサチューセッツ工科大学の国際研究センターはカーシュナーに『I Live Here』に関する4週間の講習の実施を依頼し、招待した[26]

出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1993 Love and Human Remains ベニータ
Cadillac Girls ペイジ
1994 エキゾチカ
Exotica
クリスティーナ
1995 告発
Murder in the First
ロセッタ・ヤング
グラスハープ/草の竪琴
The Grass Harp
モード
1996 THE CROW/ザ・クロウ
The Crow: City of Angels
サラ
1997 アンナ・カレーニナ
Anna Karenina
キティ
マッド・シティ
Mad City
ローリー
1999 Speed of Life サラ
Out of the Cold デボラ・バーコウィッツ
2000 James Draminski ジェームス・ドラミンスキー 短編映画
Innocents ドミニク・デンライト
Cowboys and Angels キャンディス
2001 Century Hotel ドミニク
According to Spencer メロラ
あるあるティーン・ムービー
Not Another Teen Movie
キャサリン・ワイラー
2002 ベスト・フレンド
New Best Friend
アリシア・キャンベル
Now & Forever アンジェラ・ウィルソン
2003 パーティ★モンスター
Party Monster
ナターシャ
2005 Iris Effect, TheThe Iris Effect レベッカ
2006 ブラック・ダリア
The Black Dahlia
エリザベス・ショート
2008 Miss Conception クレム
2010 30デイズ・ナイト2: ダーク・デイズ
30 Days of Night: Dark Days
リリス ビデオのみ
2011 388
388
エイミー・ウォーカー
2012 デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森
The Barrebs
シンシア・ヴィンヤード
Kiss at Pine Lake ゾーイ・マクダウェル
2013 3シスターズ 幸せの掴み方
I Think I Do
ジュリア
2015 Never Happened ローラ 短編映画
2016 Milton's Secret ジェーン・アダムス
2017 スワッピング 大人の休日
Swinger's Weekend
フィオナ
2021 クライシス
Crisis
スーザン・ライマン

テレビ

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放送年 邦題
原題
役名 備考
1989 新・宇宙戦争〜エイリアン・ウォーズ
War of the Worlds
ジョー 第2シーズン第7話「Loving the Alien
1990 Danger Bay キャサリン・ウォーカー 第6シーズン第19話「Live Wires
1990-1991 Dracula: The Series ソフィー・メッテルニヒ メインキャスト
全21話に出演
1991 E.N.G リサ・タイマーマン 第2シーズン第20話「Suffer the Little Children
My Secret Identity アラナ・ポーター 第3シーズン第14話「My Other Secret Identity
Tropical Heat キャシー・ペイジ 第2シーズン第8話「Runaway
1992 サンディ 第3シーズン第6話「Stranger in Paradise
アー・ユー・アフレイド・オブ・ザ・ダーク?
Are You Afraid of the Dark?
パム / ドラ・ピース 第1シーズン第5話「The Tale of the Hungry Hounds
1995 Johnny's Girl エイミー・ロス テレビ映画
メインキャスト
2001-2002 Wolf Lake ルビー・ワイルダー / ケイツ / クリード メインキャスト
全9話に出演
2001, 2002, 2005 24 -TWENTY FOUR-
24
マンディ 計7話に出演
2004-2009 Lの世界
The L Word
ジェニー・シェクター メインキャスト
全70話に出演
2007 サイレント・ボイス
They Come Back
フェイス・ハーディ テレビ映画
メインキャスト
2009 CSI:ニューヨーク
CSI: NY
デボラ・カーター 第6シーズン第4話「幻の女」
The Cleaner エイプリル・メイ 第2シーズン第4話「Does Everybody Have a Drink?
2010-2011 ヴァンパイア・ダイアリーズ
The Vampire Diaries
イザベル・フレミング 計6話に出演
2013 西海岸捜査ファイル グレイスランド
Graceland
アシカ・パール 第1シーズン第4話「死の選択」
ロスト・ガール
Lost Girl
クリオ 計3話に出演
Surrogacy Trap, TheThe Surrogacy Trap クリスティ・ベネット テレビ映画
メインキャスト
2013-2014 DEFIANCE/ディファイアンス
Defiance
ケニヤ・ローズウォーター メインキャスト
全38話に出演
2015 BLOODLINE ブラッドライン
Bloodline
サラ・レイバーン 計3話に出演
Reluctant Witness エリン・ヴィルヌーヴ テレビ映画
メインキャスト
2016 Real Detective マンニーナ 第2シーズン第3話「No One Is Safe
2017-2019 スタートレック:ディスカバリー
Star Trek: Discovery
アマンダ・グレイソン 計8話に出演
2019 The College Admissions Scandal ベサニー・スレイド テレビ映画
メインキャスト
2020 Love, Lights, Hanukkah! クリスティーナ テレビ映画
メインキャスト
2023 スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド
Star Trek: Strange New Worlds
アマンダ・グレイソン 第2シーズン第5話「シャレード」

ゲーム

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発売年 タイトル 役名 備考
2006 24: The Game マンディ 声の出演 / 『24 -TWENTY FOUR-』のPS2用ソフト

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ “Mia Kirshner surprised by character in 'Mad City' film”. News Tribune. (November 15, 1997). オリジナルのMay 14, 2011時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110514142239/http://nl.newsbank.com/nl-search/we/Archives?p_product=NewsLibrary&p_multi=TNTB&d_place=TNTB&p_theme=newslibrary2&p_action=search&p_maxdocs=200&p_topdoc=1&p_text_direct-0=0EFE5EDE96979D03&p_field_direct-0=document_id&p_perpage=10&p_sort=YMD_date:D&s_trackval=GooglePM December 12, 2007閲覧。 
  2. ^ Defiant actor has impressive goals - The Canadian Jewish News”. April 22, 2015閲覧。
  3. ^ A Sentimental Journey To Bad Reichenhall”. Sheldon Kirshner (July 15, 2016). April 6, 2019閲覧。
  4. ^ a b Mia Kirshner basks in an erotic mystery”. Thelwordonline.com (April 5, 2004). August 19, 2010閲覧。
  5. ^ Film Rap: Mia Kirshner – I Live Here”. The Warren Report (November 26, 2008). 2011年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。July 25, 2011閲覧。
  6. ^ Kirshner, Sheldon (August 19, 2009). “Buildings in the former Lodz Ghetto still stand”. Canadian Jewish News. http://www.cjnews.com/index.php?option=com_content&task=view&id=17433&Itemid=86 July 25, 2011閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ a b c DIVA. DIVA Media Group. (2008). ASIN B07NQ5CTKK 
  8. ^ “'Give yourself permission to write'”. the Varsity (University of Toronto). (September 24, 2009). オリジナルのDecember 28, 2009時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20091228161338/http://www.thevarsity.ca/articles/20376 December 31, 2009閲覧。 
  9. ^ Mia Kirshner”. IMDb. 2019年9月24日閲覧。
  10. ^ FreeJose.com”. Maxim Magazine Hot 100 Women of 2002. February 23, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。April 19, 2007閲覧。
  11. ^ About.com”. Best Kiss nomination, 2002 MTV Movie Awards. December 14, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。June 1, 2007閲覧。
  12. ^ a b Ausiello, Michael (December 21, 2009). “Exclusive: 'Vampire Diaries' lures 'L Word' babe Mia Kirshner”. Entertainment Weekly. オリジナルのOctober 1, 2010時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101001042806/http://ausiellofiles.ew.com/2009/12/21/vampire-diaries-hires-mia-kirshner/ May 18, 2010閲覧。 
  13. ^ Stephanie Zacharek (September 15, 2006). “The Black Dahlia”. Salon.com. 2018年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。August 29, 2011閲覧。
  14. ^ Mick LaSalle (September 15, 2006). “'Black Dahlia' may look good, but it's noir lite”. San Francisco Chronicle. August 29, 2011閲覧。
  15. ^ J. R. Jones (August 29, 2006). “The Black Dahlia”. Chicago Reader. August 29, 2011閲覧。
  16. ^ Timothy Brayton (September 18, 2007). “In This Corner: The Most Notorious Unsolved Murder In California History”. Antagony & Ecstasy. August 29, 2011閲覧。
  17. ^ BD's Got Your '30 Days of Night: Dark Days' Casting!”. Bloody-disgusting.com. August 19, 2010閲覧。
  18. ^ Monk, Katherine. “Sundance: Interactive film, Bear 71, blurs lines between wild and wired”. canada.com (Postmedia News). オリジナルのJanuary 26, 2012時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120126042527/http://www.canada.com/travel/Sundance%2BInteractive%2Bfilm%2BBear%2Bblurs%2Blines%2Bbetween%2Bwild%2Bwired/6044593/story.html January 25, 2012閲覧。 
  19. ^ Makarechi, Kia (January 24, 2012). “'Bear 71': Interactive Film At Sundance Tells Dark Side Of Human Interaction With Wildlife”. Huffington Post. https://www.huffingtonpost.com/2012/01/23/bear-71-interactive-film-sundance_n_1225040.html January 25, 2012閲覧。 
  20. ^ Mia Kirshner: the new face of Monica Rich Kosann”. PRWeb. 2019年9月24日閲覧。
  21. ^ Nellie Andreeva. “Mia Kirshner And Fionnula Flanagan Join Syfy Series 'Defiance'”. Deadline. April 22, 2015閲覧。
  22. ^ Showcase”. Showcase. January 18, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。April 22, 2015閲覧。
  23. ^ Tavis Smiley Show”. Tavis Smiley Show – Mia Kirshner (December 16, 2008). 2008年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。December 31, 2009閲覧。
  24. ^ I Live Here Foundation”. I-live-here.com. 2010年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月19日閲覧。
  25. ^ The Goggles”. The Goggles. 2010年8月19日閲覧。
  26. ^ MIT CIS: IAP 2009, I Live Here, Mia Kirshner”. IAP COURSE: I Live Here—A Human Rights Multimedia Project. 2009年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。December 31, 2009閲覧。

外部リンク

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