マートン・フチョビッチ
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2017年ウィンブルドン選手権でのマートン・フチョビッチ | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | ハンガリー | |||
出身地 | 同・ニーレジハーザ | |||
生年月日 | 1992年2月8日(32歳) | |||
身長 | 188cm | |||
体重 | 82kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2009年 | |||
ツアー通算 | 2勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 6,673,542 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 4回戦(2018・20) | |||
全仏 | 4回戦(2020) | |||
全英 | ベスト8(2021) | |||
全米 | 3回戦(2020) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2024) | |||
全仏 | 2回戦(2020・22) | |||
全英 | 2回戦(2021) | |||
全米 | 1回戦(2018・21-23) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2019) | |||
全仏 | 2回戦(2019) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | 1回戦(2018) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 31位(2019年3月4日) | |||
ダブルス | 189位(2019年4月22日) | |||
2024年10月23日現在 |
マートン・フチョビッチ(Márton Fucsovics, ハンガリー語: Fucsovics Márton, 発音 [ˈfut͡ʃovit͡ʃ ˈmaːrton], 1992年2月8日 - )は、ハンガリー・ニーレジハーザ出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス31位、ダブルス189位。これまでにATPツアーでシングルス2勝を挙げている。身長188cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]5歳からテニスを始める。8歳のときには数歳年上の選手に勝てるほどの実力をつけていた。2003年には国際大会やNIKEジュニアツアーにも参戦して、デビスカップハンガリー代表にも選抜された。テニスだけではなくバスケットボールでも才能を発揮していたが、テニスの道を選んだ。18歳のときには2010年ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスで優勝し、ジュニア世界ランキング1位となった。ユースオリンピックにもトップシードとして出場していた。
2016年 グランドスラム初出場
[編集]4大大会ではなかなか予選を突破することが出来なかったが2016年全米オープンで予選を勝ち上がり初出場した。1回戦でニコラス・アルマグロに 1-6, 4-6, 6-7で敗れた。年間最終ランキングは158位。
2018年 ツアー初優勝 トップ50入り
[編集]全豪オープンでは2回戦で第13シードのサム・クエリーを 6-4, 7-6(6), 4-6, 6-2 で破る殊勲を挙げ、4回戦進出。4回戦では昨年度覇者及び第2シードのロジャー・フェデラーに4-6, 6-7(3), 2-6で敗れた。BNPパリバ・オープンでは2回戦でマリン・チリッチに5-7, 3-6で敗れた。マイアミ・オープンではマクシミリアン・マーテラーに4-6, 4-6のストレートで初戦敗退。
5月のジュネーヴ・オープンで初のATPツアー決勝に進出。決勝でペーター・ゴヨフチクを 6–2, 6–2で破りツアー初優勝を果たした[1]。全仏オープンでは1回戦でバセク・ポシュピシルをストレートで破るも、2回戦では第16シードのカイル・エドマンドに0-6, 6-1, 2-6, 3-6で敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦でジュリアン・ベネトーに5-7, 5-7, 3-6のストレートで初戦敗退。
ナショナル・バンク・オープンでは2回戦でスタン・ワウリンカに敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンの3回戦でもワウリンカに敗れた。全米オープンでは1回戦で第6シードのノバク・ジョコビッチに3-6, 6-3, 4-6, 0-6で敗れた。上海マスターズでは2回戦でゴヨフチクに敗退。パリ・マスターズでは1回戦でブノワ・ペールを6-4, 6-4で破るも、2回戦のファビオ・フォニーニ戦を前に棄権。年間最終ランキングは36位。
2019年 トップ35入り
[編集]全豪オープンでは2回戦でボルナ・チョリッチに敗退したが、2月のソフィア・オープンでは2回目のツアー決勝進出。決勝ではダニール・メドベージェフに敗れたが、世界ランキング自己最高31位を更新した。
全仏オープンではディエゴ・シュワルツマンに初戦敗退。ウィンブルドン選手権では2回戦でファビオ・フォニーニに敗退。全米オープンではニコロズ・バシラシビリに初戦敗退。年間最終ランキングは70位。
2020年 グランドスラム4回戦進出
[編集]全豪オープンでは1回戦で第13シードのデニス・シャポバロフ、2回戦でヤニック・シナーらを下すも、4回戦では第3シードのロジャー・フェデラーに敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは3回戦ではフランシス・ティアフォーにストレートで敗れた。全米オープンでは2回戦で第14シードのグリゴール・ディミトロフを破るも、3回戦ではフランシス・ティアフォーに敗れた。全仏オープンでは1回戦で第4シードのダニール・メドベージェフを破る白星を挙げ、大会初の4回戦進出。4回戦では第13シードのアンドレイ・ルブレフに敗れた。年間最終ランキングは55位。
2021年 ウィンブルドンベスト8
[編集]全豪オープンでは2回戦で第17シードのスタン・ワウリンカを破り、3回戦では第14シードのミロシュ・ラオニッチに敗れた。3月のABNアムロ世界テニス・トーナメントでは予選からATPツアー・500シリーズ初の決勝進出。決勝ではアンドレイ・ルブレフに敗れたが、世界ランキング50位までに復調。その後のカタール・エクソンモービル・オープンとドバイ・テニス選手権でも準々決勝でルブレフに敗れた。マイアミ・オープン2回戦でもルブレフに敗れた。BNLイタリア国際では3回戦まで進むもドミニク・ティエムに敗れた。全仏オープンでは2回戦で第27シードのファビオ・フォニーニにストレートに敗れたが、ノーシードで挑んだウィンブルドン選手権では1回戦で第19シードのヤニック・シナー、2回戦ではイジー・ベセリー(不戦勝)、3回戦で第9シードのディエゴ・シュワルツマン、4回戦で第5シードアンドレイ・ルブレフを破り、グランドスラムベスト8入りを果たすと同様にトップ10選手2人から勝ち星を挙げた。準々決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチに敗れたが、世界ランキング40位台に復帰した。全米オープンでは1回戦でアンドレアス・セッピに初戦敗退。年間最終ランキングは40位。
2022年 チャレンジャー5勝目
[編集]全豪オープンでは1回戦でドゥシャン・ラヨビッチに3-6, 6-4, 1-6, 7-6(6), 1-6のフルセットで初戦敗退。BNPパリバ・オープンではマッケンジー・マクドナルドに初戦敗退。マイアミ・オープンではカルロス・アルカラスに2回戦で3-6, 2-6のストレートで敗退。
モンテカルロ・マスターズでは2回戦でディエゴ・シュワルツマンに敗退。バルセロナ・オープンでは3回戦でキャメロン・ノーリーに敗れた。マドリード・オープンでは予選敗退。ローマ・マスターズでは予選2回戦で途中棄権。全仏オープンでは2回戦で第20シードのマリン・チリッチに6-4, 4-6, 2-6, 3-6に敗れた。
BMWオープンでは2回戦で第3シードのホベルト・ホルカシュにフルセットの熱戦を制するも、3回戦のニック・キリオス戦で途中棄権。ハレ・オープンでも1回戦のロベルト・バウティスタ・アグート戦でも途中棄権。ウィンブルドン選手権ではアレクサンダー・ブブリクに1-6, 2-6, 4-6のストレートで初戦敗退し、世界ランキング59位から97位まで下降した。
全米オープンでは1回戦でマキシム・クレッシーに6-7(4), 7-5, 5-1の時点で相手の途中棄権により、次戦に駒を進めが、2回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに6-7(3), 7-5, 6-3, 0-6, 6-7(3)のフルセットの末に敗れた。ブラチスラヴァ・チャレンジャーでは優勝し、ATPチャレンジャーツアー5勝目を挙げた。年間最終ランキングは87位。
2023年 マスターズ4回戦進出
[編集]1月、キャンベラ・チャレンジャー決勝ではリアンドロ・リーディを破り、ATPチャレンジャーツアー6勝目を挙げた。全豪オープンではフェデリコ・コリアに4-6, 7-5, 2-6, 7-6(6), 2-6のフルセットの末に1回戦を制し、2回戦でロイド・ハリスを6-2, 6-3, 5-7, 6-4で勝利。3回戦ではヤニック・シナーに6-4, 6-4, 1-6, 2-6, 0-6の2セットアップからの逆転で3回戦で敗退した。
2月、南フランス・オープンでは2回戦のシナー戦を前に棄権した。
3月、BNPパリバ・オープンではマスターズ初の4回戦進出。4回戦では昨年度覇者テイラー・フリッツに4-6, 3-6のストレートで敗れたが、世界ランキング73位まで復調した。マイアミ・オープンでは2回戦でホルガ・ルーネに3-6, 5-7で敗退。
4月、モンテカルロ・マスターズではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに、マドリード・オープンではマルコ・チェッキナートにそれぞれ初戦敗退。
5月、ローマ・マスターズでは大会初の3回戦進出。3回戦でキャメロン・ノリーに敗れた。全仏オープンでは2回戦で第3シードのノバク・ジョコビッチにストレートで敗退。
6月、ボス・オープンでは1回戦でデニス・シャポバロフを3-6, 6-3, 6-4で、2回戦で呉易昺を6-4, 4-6, 6-4で下し、準々決勝ではテイラー・フリッツを6-4, 7-5で下して、準決勝進出するも、準決勝ではフランシス・ティアフォーに3-6, 6-7(11)で敗退。
7月、ウィンブルドン選手権では1回戦でタロン・フリークスポールを6-4, 6-2, 6-4、2回戦ではマルコス・ギロンを7-6(2), 6-3, 4-6, 6-4で破るも、3回戦では第3シードのダニール・メドベージェフに4-6, 6-3, 4-6, 4-6で敗退。
8月、ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選敗退。全米オープンでは1回戦で第31シードのセバスチャン・コーダに7-6(4), 4-6, 7-6(1), 4-6, 6-4のフルセットで下して、2回戦ではリンジー・ヒジカタに1-6, 2-6, 1-6のストレートで敗れた。
9月、アスタナ・オープンではゼバスティアン・オフナーに6-2, 2-6, 3-6で初戦敗退。
10月、上海マスターズでは2回戦でフェリックス・オジェ=アリアシムに7-6(3), 4-6, 6-3で破り、大会初の3回戦進出。3回戦ではフランシスコ・セルンドロに6-3, 4-6, 5-7で敗れた。パリ・マスターズではアレクサンダー・ズベレフに6-4, 5-7, 4-6で初戦敗退。
11月、ソフィア・オープンではベスト8入り。準々決勝ではパーヴェル・コトフに3-6, 6-7(3)のストレートで敗れた。年間最終ランキングは59位。
2024年 ツアー2勝目
[編集]全豪オープンでは第13シードのグリゴール・ディミトロフに6-4, 3-6, 6-7(1), 2-6の逆転で初戦敗退となった。4月、ブカレスト・オープンでは決勝でマリアーノ・ナヴォーネを6-4, 7-5のストレートで倒し、2018年5月以来のツアー2勝目を挙げた。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 2回 (2勝2敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2018年5月26日 | ジュネーヴ | クレー | ペーター・ゴヨフチク | 6–2, 6–2 |
準優勝 | 1. | 2019年2月10日 | ソフィア | ハード(室内) | ダニール・メドベージェフ | 4–6, 3–6 |
準優勝 | 2. | 2021年3月7日 | ロッテルダム | ハード(室内) | アンドレイ・ルブレフ | 6–7(4–7), 4–6 |
優勝 | 2. | 2024年4月21日 | ブカレスト | クレー | マリアーノ・ナヴォーネ | 6-4, 7-5 |
成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
グランドスラム
[編集]大会 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | A | Q3 | Q2 | Q1 | Q1 | 4R | 2R | 4R | 3R | 1R | 9–5 |
全仏オープン | A | A | A | Q1 | Q2 | Q2 | Q2 | 2R | 1R | 4R | 2R | 2R | 6–5 |
ウィンブルドン | Q2 | A | Q1 | Q3 | Q3 | Q1 | 1R | 1R | 2R | NH | QF | 1R | 5–5 |
全米オープン | A | A | Q1 | Q2 | Q2 | 1R | 1R | 1R | 1R | 3R | 1R | 2R | 3–7 |
勝–敗 | 0–0 | 0–0 | 0–0 | 0–0 | 0–0 | 0–1 | 0–2 | 4–4 | 2–4 | 8–3 | 7–4 | 2–4 | 23–22 |
大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 4R | 2023 |
マイアミ | 3R | 2021 |
モンテカルロ | 2R | 2019, 2022 |
マドリード | 2R | 2019 |
ローマ | 3R | 2023 |
カナダ | 2R | 2018 |
シンシナティ | 3R | 2018, 2020 |
上海 | 3R | 2023 |
パリ | 2R | 2018, 2021 |
オリンピック | 1R | 2021 |
デビスカップ | 1R | 2018 |
脚注
[編集]- ^ “フチョビッチが初優勝 ジュネーブOP/テニス”. SANSPO.COM. (2018年5月27日)
外部リンク
[編集]- マートン・フチョビッチ - ATPツアーのプロフィール
- マートン・フチョビッチ - デビスカップのプロフィール
- マートン・フチョビッチ - 国際テニス連盟