マージョリ・ゴードン
マージョリ・ゴードン (Marjory Gordon、1931年11月10日 - 2015年4月29日)は、ゴードンの11の健康機能パターンとして知られる看護診断を考え出したアメリカの看護学者で、看護理論家。ゴードンは、1973年に北米看護診断協会(North American Nursing Diagnosis Association|英語版)[1]の初代会長に就任、1988年 までその職にあった[2]。彼女は1977年からアメリカ看護学会(American Academy of Nursing) の一員で、2009年には同学会から「生ける伝説」の呼称を与えられている[3][4]。
生涯
[編集]マージョリ・ゴードンは、ニューヨークのマウントサイナイ病院看護専門学校でその看護師としてのキャリアを始めた。彼女はニューヨーク市立大学のハンターカレッジで学士と修士を取得、博士号はボストン大学で取得している。彼女は、マサチューセッツ州、チェストナッツヒルのボストン大学の看護学部の名誉教授である。彼女は、現在まで13版を重ねている『看護診断マニュアル』(Manual of Nursing Diagnosis)[5]を含めて、4冊の本を執筆している。彼女の著書は、6つの大陸の48ヵ国で10の言語で出版されている[6]。彼女は、看護現場で語られる言葉を標準化するために多大な功績を残した。この分野での彼女の業績は、看護の研究、教育、能力の評価、およびエビデンス(科学的な根拠)に基づく看護知識の核心を打ち立てていく上で大きな影響を残している。この看護で使われる言葉は、電子カルテの中で使われる看護の言葉の基礎をなしている[7]。マージョリ・ゴードンは、2015年4月29日にボストンでこの世を去った[8]。
著作
[編集]- 『ゴードン博士の看護診断アセスメント指針―よくわかる機能的健康パターン 』照林社 2006年
- 『アセスメント覚え書 ゴードン機能的健康パターンと看護診断』医学書院 2009年
- 『ゴードン看護診断マニュアル 原書第11版 機能的健康パターンに基づく看護診断』医学書院 2010年
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “NANDA International History 1973 to 1979”. NANDA. 8 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。6 November 2012閲覧。
- ^ “NANDA International History 1980 to 1989”. NANDA. 6 November 2012閲覧。
- ^ “A Living Legend”. CSON - Boston College. 2 December 2010閲覧。
- ^ アメリカ看護学会は、1994年から毎年、年次大会の中で3人から5人くらいの長年学会に多大な功績を残した人をこの名で表彰している。ゴードンは没後表彰になる。http://www.aannet.org/about/fellows/living-legends 2018年7月21日閲覧
- ^ “Manual of Nursing Diagnosis, Thirteenth Edition”. www.jblearning.com. 2015年10月27日閲覧。
- ^ “Marjory Gordon”. American Academy of Nursing. 17 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。2 December 2010閲覧。
- ^ Hanink, Elizabeth. “Profiles in Nursing: Marjorie Gordon, Pioneer of the Medical Record”. Working Nurse. 2 December 2010閲覧。
- ^ “Obituary: Marjory Gordon of CSON, Pioneer in Nursing Diagnosis”. 31 May 2018閲覧。