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マーシャラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
A-10 に停止指示を出すマーシャラー

マーシャラー (marshaller) とは、空港軍用飛行場航空母艦などで着陸した航空機駐機場(スポット)やハンガーに誘導(マーシャリング、marshalling)するグランドハンドリング (Ground handling) のランプエージェントスタッフ。航空機誘導員地上誘導員とも。ヘリコプターに対してはヘリポートへ着陸誘導したり、吊り下げて運ぶ積荷を機体に接続するために、その積荷の直上へのホバーリング誘導を行う。

概要

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マーシャラーが持つライトスティック 電池を内蔵し発光できる
ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー[注 1]に参加するためフェアフォード空軍基地を訪れたトルコ空軍C-160Dを誘導するフォローミーカー

マーシャリングはグランドハンドリングのうち、エプロンで作業するランプサービスの一つである。

多くはJALグランドサービスのようなグランドハンドリングの会社に所属しており、自社便や委託された便を誘導する。軍の航空部隊では列線整備員がローテーションで担当することが多いが、軍民共同利用の空港や大規模な飛行場では専門の誘導員が担当することもある。

誘導指示は両腕と指先で行うが、パイロットトーイングカーの運転手からの視認性を上げるために両手に黄色のパドルを持つことが多く、夜間用のライトスティックを昼夜ともに使う場合もある。

大型機では操縦席から機体近くの地面が見えないため、ピックアップトラックなどの荷台にリフトを取り付けたマーシャリングカーとよばれる車両を使用する。

混雑する大規模な空港に臨時で着陸する便や要人が乗った機は事故を防ぐため、『フォローミーカー(Follow-me car)』と呼ばれる先導車が個別に誘導に当たる[1]。名前の由来は被誘導機に「Follow Me」(ついて来い)と大きな表示を出すことから。

ミュンヘン空港では一部のボーディングブリッジ付近に距離センサーとパイロットへ指示を出す電光掲示板を設置することで、マーシャラーによる誘導を原則不要としている。

固定翼機へのマーシャリング

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  • パドルやライトスティックを持つ場合は指や拳の動作は省略される。
  • 空港によってはマーシャラーの代わりに駐機位置指示灯 (Visual Docking Guidance System, VDGS) を用いる場合もある[2][3]

以下は出発の場合。


ヘリコプターへのマーシャリング

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  • パドルやライトスティックを持つ場合は指や拳の動作は省略される。

脚注

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注釈

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  1. ^ イギリス・フェアフォード空軍基地で行なわれる世界最大の軍事航空ショー。

出典

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  1. ^ “空港関係者も見たことない!? 羽田空港で激レア特殊車両を取材した!”. ASCII.jp. p. 1. https://ascii.jp/elem/000/001/176/1176731/ 
  2. ^ 供用施設の現状と計画 成田空港〜その役割と現状〜、成田国際空港、2005年11月
  3. ^ Visual Docking Guidance System(VDGS:駐機位置指示灯)を中部国際空港(セントレア)へ納入し、2月17日の開港より運用を開始 日本電気システム建設(現 NECネッツエスアイ)・NECニュースリリース、2005年2月9日

関連項目

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外部リンク

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