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マーカス・テイムズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーカス・テームズから転送)
マーカス・テイムズ
Marcus Thames
シカゴ・ホワイトソックス コーチ
A+級タンパ・ヤンキースでのコーチ時代
(2013年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州ウィンストン郡ルイビル英語版
生年月日 (1977-03-06) 1977年3月6日(47歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1996年 MLBドラフト30巡目
初出場 2002年6月10日
最終出場 2011年7月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

マーカス・マークリー・テイムズMarcus Markley Thames, 1977年3月6日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州ウィンストン郡ルイビル英語版出身の元プロ野球選手外野手)、プロ野球指導者。右投右打。MLBシカゴ・ホワイトソックスの打撃コーチを務めている。

経歴

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プロ入りとヤンキース時代

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1996年MLBドラフト30巡目(全体899位)でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、プロ入り。

2002年にヤンキースでメジャーデビューを果たした。2002年は7試合の出場に留まったが、ランディ・ジョンソン(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス)からの初打席初本塁打による本塁打と、二塁打を1本ずつ放ち、.538という高い長打率を記録した。

レンジャーズ時代

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2003年6月6日にルーベン・シエラとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した。1年目と比べて、出場試合数はほぼ4倍増となったが、2年目のジンクスに行く手を阻まれた形になり、打率が低下した。

タイガース時代

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2003年オフには自身2度目の移籍でデトロイト・タイガースへ移籍した。

2004年からはタイガースでプレーする事となり、61試合の出場で10本塁打を記録した。

2005年は打率が.196まで落ちたが、それでも38試合の出場、107打数で7本塁打を記録した。

2006年は2004年を超える年度となり、わずか110試合の出場で、26本塁打を記録した。

2009年は87試合の出場に終わる。

ヤンキース復帰

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2010年2月にプロ入り時の古巣であるヤンキースとマイナー契約を結んだ。シーズン序盤からメジャーに昇格し、主に控え外野手や指名打者として82試合に出場し、自己最高の打率.288を記録。自身初の三塁守備も経験した。

ドジャース時代

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2011年ロサンゼルス・ドジャースと1年契約を結ぶ。36試合の出場で打率.197、2本塁打、7打点の成績を喫し、7月19日に自由契約となった。7月22日にヤンキースとマイナー契約を結んだ。

引退後

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2013年にヤンキース傘下A級タンパ・ヤンキースの打撃コーチに就任。2014年はAA級トレントン・サンダー2015年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースの打撃コーチを務めた[1]

2015年11月2日、2016年シーズンからヤンキースの打撃コーチ補佐に就任することが発表された[2]2018年シーズンからは打撃コーチに昇格[3]2021年限りで退任した。

2022年マイアミ・マーリンズの打撃コーチを務めた[4]。シーズン終了後に退団した。

2023年より、ロサンゼルス・エンゼルスの打撃コーチを務める[5]

選手としての特徴

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三振が多い上に選球眼が悪い典型的なフリースインガーで[6]、高打率を期待できる打撃技術も持ち合わせていない典型的なプルヒッターだが、それを補って余りあるパワーの持ち主[7]。2006年の13.38打数で1本塁打というペースは、500打数で約37本塁打となる。固め打ちをする傾向があり、2008年にはフル出場しているわけではないにも関わらず6月だけでOPS1.139を残し、10本塁打を放ったこともある[6]一方で好不調の波が激しく、全く打てない時期もある[8]

ポジションは主に指名打者左翼手で、チーム事情で一塁手を守ることもあった。肩の強さは平均レベルだが、外野守備では目測を誤ることが多く、素人レベルと酷評されるほどだった[7][9][10]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2002 NYY 7 13 13 2 3 1 0 1 7 2 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .231 .231 .538 .769
2003 TEX 30 84 73 12 15 2 0 1 20 4 0 1 0 1 8 0 2 18 2 .205 .298 .274 .572
2004 DET 61 184 165 24 42 12 0 10 84 33 0 1 0 1 16 0 2 42 3 .255 .326 .509 .835
2005 38 118 107 11 21 2 0 7 44 16 0 0 0 1 9 1 1 38 1 .196 .263 .411 .674
2006 110 390 348 61 89 20 2 26 191 60 1 1 0 1 37 0 4 92 0 .256 .333 .549 .882
2007 86 284 269 37 65 15 0 18 134 54 2 1 0 1 13 1 1 72 6 .242 .278 .498 .776
2008 103 342 316 50 76 12 0 25 163 56 0 3 0 2 24 0 0 95 6 .241 .292 .516 .808
2009 87 294 258 33 65 11 1 13 117 36 0 2 0 6 29 2 1 72 5 .252 .323 .453 .777
2010 NYY 82 237 212 22 61 7 0 12 104 33 0 0 0 3 19 0 3 61 3 .288 .350 .491 .841
2011 LAD 36 70 66 4 13 1 1 2 22 7 0 0 0 0 4 0 0 16 4 .197 .243 .333 .576
MLB:10年 640 2016 1827 256 450 83 4 115 886 301 3 9 0 16 159 4 14 510 30 .246 .309 .485 .794

年度別守備成績

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一塁(1B) 三塁(3B) 左翼(LF) 右翼(RF)
















































2002 NYY - - 3 2 0 0 0 1.000 4 5 0 0 0 1.000
2003 TEX - - 4 5 0 0 0 1.000 20 32 1 0 0 1.000
2004 DET - - 40 78 3 0 1 1.000 12 16 0 0 0 1.000
2005 - - 21 31 0 0 0 1.000 10 14 0 1 0 .933
2006 - - 54 70 1 2 0 .973 5 14 0 0 0 1.000
2007 33 180 15 2 17 .990 - 37 67 1 2 1 .971 9 10 0 0 0 1.000
2008 9 34 1 0 10 1.000 - 73 120 3 5 1 .961 7 8 0 0 0 1.000
2009 2 3 0 0 1 1.000 - 20 19 0 0 0 1.000 -
2010 NYY - 1 0 0 1 0 .000 25 22 2 1 1 .960 8 12 0 1 0 .923
2011 LAD - - 17 26 0 1 0 .963 -
通算 44 217 16 2 28 .991 1 0 0 1 0 .000 294 440 10 11 4 .976 75 111 1 2 0 .982

背番号

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  • 18(2002年)
  • 27(2003年)
  • 33(2004年 - 2009年、2011年)
  • 38(2010年)
  • 63(2016年 - 2017年)
  • 62(2018年 - 2020年)
  • 72(2021年 - )

脚注

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  1. ^ Thames, Tordi Join SWB Field Staff” (英語). MiLB.com (2015年1月9日). 2015年1月10日閲覧。
  2. ^ D.J. Short (2015年11月2日). “Yankees to promote Alan Cockrell to hitting coach; add Marcus Thames to major league staff” (英語). NBC Sports. http://mlb.nbcsports.com/2015/11/02/yankees-to-promote-alan-cockrell-to-hitting-coach-add-marcus-thames-to-major-league-staff/ 2015年11月5日閲覧。 
  3. ^ Marcus Thames promoted to Yankees hitting coach” (英語). ESPN (2018年2月6日). 2018年2月9日閲覧。
  4. ^ Miami Marlins announce additions to coaching staff”. MLB.com (2021年11月18日). 2023年5月21日閲覧。
  5. ^ Rhett Bollinger (2022年11月8日). “Angels add Marcus Thames, Phil Plantier to coaching staff”. MLB.com. 2023年5月21日閲覧。
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、185頁頁。ISBN 978-4-331-51370-5 
  7. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、142頁頁。ISBN 978-4-331-51300-2 
  8. ^ 『月刊スラッガー』2009年4月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-4、25頁
  9. ^ 『月刊スラッガー』2010年12月号、日本スポーツ企画出版社、2010年、雑誌15509-12、83頁
  10. ^ 『月刊スラッガー』2010年11月号、日本スポーツ企画出版社、2010年、雑誌15509-11、8頁

関連項目

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外部リンク

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