ディフェンス
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(マンツーマン・ディフェンスから転送)
ディフェンス(アメリカ英語: defense、イギリス英語: defence、英語発音: [diˈfens]、ディフェンス)は、防御・守備・防衛という意味の英語で、軍事的に用いられる場合は防衛施設を指し、法的に用いられる場合は弁護側(被告側)を指し、スポーツでは守備側を指す。
スポーツ
[編集]スポーツで用いられる場合の英語発音は、[diˈfens](ディフェンス)および [ˈdiːfens](ディーフェンス)の2通りがある。
サッカーやラグビー、ホッケー、ハンドボール、アメリカンフットボールやバスケットボールなどのスポーツ競技において、得点されるのを防ぐ目的でオフェンスの意図を読み、これを邪魔することである。あるいは、守備側のサイドや守備にあたる選手そのものを指す。
攻守の入れ替わる競技においては、守備の終わりは攻撃の始点となる。すなわちディフェンスの良いチームは攻撃回数もおのずと増えるため、トップレベルの試合ではディフェンス力の高いチームが好成績を収める傾向にある。それほどディフェンスは重要なファクター(要素)であり奥の深いものである。
サッカーやバスケットボールなどにおいてディフェンスは、マンツーマンディフェンス、ゾーンディフェンス、プレスディフェンスの3種類に大きく分けられる。それぞれの特徴は、以下の通りである。
- マンツーマンディフェンス
- 守備の選手が、それぞれ決められた相手選手をマークしてその攻撃を防ぐディフェンス。
- ゾーンディフェンス
- 守備の選手が、各自割り当てられた特定の区域を守り、そこでの敵の攻撃を防ぐディフェンス。
- プレスディフェンス
- 常に相手選手にプレッシャーを与え続け、ボールを奪ったりミスを犯させたりするディフェンス。マンツーマンともゾーンとも組み合わせ可能であり、例えばゾーンディフェンスと組み合わせるとゾーンプレスとなる。
デファンス
[編集]英語のディフェンスにあたるフランス語はデファンス(仏: défense、フランス語発音: [defɑ̃ːs] デファーンス)であり英語と同様の意味だが、日本語で「デファンス」と言う場合には以下のような意味で用いられる。
- パリ郊外にある超高層ビル集積地区「ラ・デファンス」のことで、パリの新都心として紹介されることがある。「パリの歴史軸」と呼ばれるシャンゼリゼ通りの延長上に位置し、ミッテラン大統領政権下で進められたグランプロジェにより、中心業務地区の1つとして整備が進んだ。フランス革命200周年(パリ祭参照)にあたる1989年7月14日に合わせて「アルシュ・サミット」が当地のグランダルシュで開催されたことでも知られる。