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マレー鉄道クラス92電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


Class 92
クラス92 SCS01編成
KLセントラル駅構内)
基本情報
製造所 株洲電力機車
主要諸元
編成 6両
軌間 1,000 mm
電気方式 交流 25,000 V (50 Hz)
架空電車線方式
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 140 km/h
編成定員 1,118名
編成重量 238 t
最大寸法
(長・幅・高)
22,800 × 2,750 × 3,905 mm
先頭車全長 23,700 mm
車体 アルミニウム合金
編成出力 3,500kW(4M2T)
制御装置 VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用電空協調制御
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クラス92電車 (クラス92でんしゃ、KTM Class 92) はマレーシアマレーシア鉄道公社(略称: KTMB、マレー語: Keretapi Tanah Melayu Berhad英語: Malayan Railways Limited)がKTMコミューター向けに運行する交流型電車である。2010年平成22年)より製造が開始され、2012年(平成24年)3月8日に運行を開始した。

概要

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クラス92電車は増発による車両の補充、および先に登場したクラス81・クラス82・クラス83電車のうち初期に製造された車両を置き換える目的で開発された。

プロダクトデザインは「デジロML」や「スイス国鉄RABe511形電車」を手掛けたドイツTricon Design AGによって行われ、「マレーシアの虎」をイメージしたものとなっている[1]

製造は中華人民共和国中国南車集団のグループ企業である株洲電力機車によるもので38編成製造され[2]、2011年末よりマレーシアへ輸送を行った。

構造

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車体

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車体はアルミニウム合金製で両開き3扉のプラグドアを装備し、編成は4M2Tの6両編成である。

車内

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座席配置はセミクロスシートとなっており、防犯カメラ、3ピン式電源コンセントが追加装備された。また、編成中間にあたる3、4号車は終日女性専用車両となっている。 案内設備として車端部にLED案内表示器が用いられ、扉上には現在位置と行先が点灯する路線図が、扉付近のスタンションポールには液晶ディスプレイ (LCD) 式の表示設備が設置されている。 空調設備は熱帯地域での運用を考慮し、換気・除湿機能を備えている[3]

電源・制御機器

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電装部品は大部分が中国でシーメンスの子会社によって製造されたが、一部の部品の製造はドイツのシーメンスの工場によって行われた[3][4]

集電装置として2号車・5号車にシングルアーム式のパンタグラフが搭載されている。但し日本で近年採用されている、前方から見た場合T字型となる形状のものとは異なり、集電舟を支持する上枠が分岐し、前方から見た場合Y字型に見える形状のもの (double-arm Z-shaped pantograph) となっている。

運用

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基本的にKTMコミューター内のラワン - スレンバン路線、およびバトゥ・ケーブス - ポート・クラン路線での運用となる。ただし、イスラム教におけるラマダーンの終了を祝う「ハリラヤ・プアサ」による帰省ラッシュなど、祝祭期間にはKTMインターシティKTMエレクトリック・トレイン・サービス (ETS) などの路線でも走行することがある。

編成番号と車両番号

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号車 1 2 3 4 5 6
座席定員 50 57 57 57 57 50
種別 Mc Tp M M Tp Mc
編成番号 1 2 3 4 5 6
Class 92 SCS 1 C9201 T9201 M9201 M9202 T9202 C9202
Class 92 SCS 2 C9203 T9203 M9203 M9204 T9204 C9204
Class 92 SCS 3 C9205 T9205 M9205 M9206 T9206 C9206
Class 92 SCS 4 C9207 T9207 M9207 M9208 T9208 C9208
Class 92 SCS 5 C9209 T9209 M9209 M9210 T9210 C9210
Class 92 SCS 6 C9211 T9211 M9211 M9212 T9212 C9212
Class 92 SCS 7 C9213 T9213 M9213 M9214 T9214 C9214
Class 92 SCS 8 C9215 T9215 M9215 M9216 T9216 C9216
Class 92 SCS 9 C9217 T9217 M9217 M9218 T9218 C9218
Class 92 SCS 10 C9219 T9219 M9219 M9220 T9220 C9220
Class 92 SCS 11 C9221 T9221 M9221 M9222 T9222 C9222
Class 92 SCS 12 C9223 T9223 M9223 M9224 T9224 C9224
Class 92 SCS 13 C9225 T9225 M9225 M9226 T9226 C9226
Class 92 SCS 14 C9227 T9227 M9227 M9228 T9228 C9228
Class 92 SCS 15 C9229 T9229 M9229 M9230 T9230 C9230
Class 92 SCS 16 C9231 T9231 M9231 M9232 T9232 C9232
Class 92 SCS 17 C9233 T9233 M9233 M9234 T9234 C9234
Class 92 SCS 18 C9235 T9235 M9235 M9236 T9236 C9236
Class 92 SCS 19 C9237 T9237 M9237 M9238 T9238 C9238
Class 92 SCS 20 C9239 T9239 M9239 M9240 T9240 C9240
Class 92 SCS 21 C9241 T9241 M9241 M9242 T9242 C9242
Class 92 SCS 22 C9243 T9243 M9243 M9244 T9244 C9244
Class 92 SCS 23 C9245 T9245 M9245 M9246 T9246 C9246
Class 92 SCS 24 C9247 T9247 M9247 M9248 T9248 C9248
Class 92 SCS 25 C9249 T9249 M9249 M9250 T9250 C9250
Class 92 SCS 26 C9251 T9251 M9251 M9252 T9252 C9252
Class 92 SCS 27 C9253 T9253 M9253 M9254 T9254 C9254
Class 92 SCS 28 C9255 T9255 M9255 M9256 T9256 C9256
Class 92 SCS 29 C9257 T9257 M9257 M9258 T9258 C9258
Class 92 SCS 30 C9259 T9259 M9259 M9260 T9260 C9260
Class 92 SCS 31 C9261 T9261 M9261 M9262 T9262 C9262
Class 92 SCS 32 C9263 T9263 M9263 M9264 T9264 C9264
Class 92 SCS 33 C9265 T9265 M9265 M9266 T9266 C9266
Class 92 SCS 34 C9267 T9267 M9267 M9268 T9268 C9268
Class 92 SCS 35 C9269 T9269 M9269 M9270 T9270 C9270
Class 92 SCS 36 C9271 T9271 M9271 M9272 T9272 C9272
Class 92 SCS 37 C9273 T9273 M9273 M9274 T9274 C9274
Class 92 SCS 38 C9275 T9275 M9275 M9276 T9276 C9276

トラブル

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製造の遅延

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本系列は本来、2011年(平成23年)12月に最も早く製造された編成が運行開始する予定であったが、製造の遅れにより運行開始日が2012年(平成24年)3月8日までずれ込む形となった。

脚注

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  1. ^ 湖南新闻联播” (Chinese). CNTV. Middle Kingdom News Network. 24 September 2011閲覧。
  2. ^ Lee, Patrick (August 31, 2011). “Why all roads lead to Klang Valley”. Free Malaysia Today. http://www.freemalaysiatoday.com/2011/08/31/why-all-roads-lead-to-klang-valley/ 24 September 2011閲覧。 
  3. ^ a b Siemens upgrades mass transit system in Kuala Lumpur”. Siemens.com. Siemens AG. 25 September 2011閲覧。
  4. ^ Miabo, Nikolai. “Quick arrival in the Klang Valley”. RailwayGazette. Railway Gazette International. 3 August 2012閲覧。