マレーシア・インド人会議
マレーシア・インド人会議（マレーシア・インドじんかいぎ、タミル語: மலேசிய இந்திய காங்கிரசு、英語: Malaysia Indian Congress、略称MIC、マレー語: Kongres India Se-Malaysia）は、1946年に結成されたマレーシアの政党である[1]。
概説
[編集]党員はインド系住民（印僑）に限定されており[1]、その利益を専門に代表する唯一の議会政党。独立後はマレー系の統一マレー国民組織（UMNO）およびマレーシア華人協会（MCA）と組むことで一貫して連立与党の地位にあり、現在も与党連合である国民戦線（BN）に加盟している。
第二次世界大戦中にチャンドラ・ボースが率いた自由インド仮政府の活動を基礎として（初代党首ジョン・サイヴィはインド国民軍に加わり、戦後イギリス当局によって収監された経験を持つ）1946年、インド国民会議をモデルに結成された。現在も党の行事でボースを顕彰している。
結成当初はインド系のなかでも都市部に集中していた北インド系住民の影響が強かったが、次第にエステートで働く農園労働者として地方に散在している南インド・タミル系住民からの労働・福祉面の要求を中心に代表するようになった。
2004年の総選挙では下院で3.2％の得票で9議席を獲得した。ただし小選挙区制のため選挙ではBNを構成する他党、特にUMNOの協力がなくては議席を確保できない状態である。2008年総選挙では与党批判のなか大きく後退して3議席にとどまり、党首のサミー・ヴェルー公共事業大臣も落選した。
日本語での研究書には山田満『多民族国家マレーシアの国民統合－インド人の周辺化問題』がある。
脚注
[編集]外部リンク
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| 希望同盟 (英語版) （PH、パカタン・ハラパン） | |
|---|---|
| 国民戦線 (英語版) （BN、バリサン・ナショナル） | |
| 国民同盟 (英語版) （PN、ペリカタン・ナショナル） | |
| サラワク政党連合 (英語版) （GPS、ガブンガン・パーティ・サラワク） | |
| サバ人民連盟 (英語版) （GRS、ガブンガン・ラッヤット・サバ） | |
| 祖国運動 (英語版) （GTA、グラカン・タナ・アイル） | |
| その他 | マレーシア人民党 (PRM) - マレーシア・ダヤク会議 (MDC) - 全マレーシア・イスラム戦線 (BERJASA) - マレーシア・インド人イスラム会議 (KIMMA) - 統一パソク・ヌヌクラガン国民組織 (PASOK) - 共同連合会議 (CCC) - 連合サバ人民戦線 (BERSEKUTU) - 統一民主サバ人民権力党 (SETIA) - マレーシア人民正義戦線 (AKIM) - マレーシア民主党 (MDP) - 全マレーシア・インド人進歩戦線 (AMIPF) - マレーシア・プンジャビ党 (PPM) - マレーシア社会党 (PSM) - サラワク現地人人民党 (PBDS) - サラワク国民党 (SNAP) - 人民進歩党 (PPP) - 自由民主党 (LDP) - 統一パソクモモグン・カダザンドゥスン・ムルト組織 (UPKO) |
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