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マルマンプロダクツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社 マルマンプロダクツ
Maruman Products. Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
110-0011
東京都台東区竜泉一丁目27-3
設立 1976年12月
法人番号 6010501021819
事業内容 時計ライター、革製品、雑貨の企画販売
代表者 郭 進欽 (代表取締役社長
資本金 4億5,500万円
従業員数 80名(2014年4月1日現在)
外部リンク http://202.191.114.243/index.html
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株式会社マルマンプロダクツは、東京都に本社を構える時計時計バンドを販売する企業である。かつてはライターも取り扱っていた。

概要

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1976年に、株式会社マルマン(当時)の子会社として設立。

1990年代以降、業績不振に陥ったマルマン本体再建に伴い、事業再編策として2002年11月1日から2003年1月31日の間は株式会社マルマンコーポレーション(現・マジェスティ ゴルフ株式会社)の時計等雑貨部門の匿名組合契約に参加し、この契約が終了した2003年1月31日に「Maruman」ブランドの時計およびライター関係の雑貨部門の事業譲渡を受けた。同年2月1日にマルマン株式会社が全株式を売却したため、マルマン株式会社の傘下から離脱した。

2012年頃からオーラルケア事業を発足し、コストパフォーマンスの高い電動歯ブラシなどで人気を集めたが、一方喫煙具は禁煙、嫌煙の流れで苦戦し、時計事業もカシオの「チープカシオ」と呼ばれる1000円台の安価な時計ブームによってシェア争いが厳しくなった。その結果、2015年3月期の売上高は、3期前と比べて4割減の約20億円にダウン。2015年2月には好調のオーラルケア事業部門を6000万円でかつての親会社であったマルマンに譲渡。さらに従業員のリストラなどを進めて経営のスリム化を図ったが、業績は回復しなかった[1]

2016年3月17日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったが[2]、破産手続きを委任していた弁護士との契約を22日に解除[3]。スポンサーのもとで再建する方向に切り替えたことが報じられている。実際には事務所への連絡もままならず、仕入れ先の支払いも困難であったため、再建を疑問視する見方も出た。一方、取引先からは、時計の交換用ベルトの分野はマルマンのほか、バンビなど限られたメーカーしか扱いが無いため、スポンサー候補の企業も現れるなど状況が変化し、ギリギリのところで存続の可能性を残した[4][1]

2022年現在、マルマンブランドの時計バンドが継続して生産・出荷されている[5][6]

主な製品

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時計

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ごく廉価な普及型クォーツ腕時計を主力製品としていた。汎用クォーツムーブメントを日本国外でケースに組み込み生産するアッセンブリー・メーカーで、ホームセンター等を主たる販路とした。

ユンハンスからムーブメント、ケース、時計バンド等すべてを供給され1992年に日本で最初の電波時計「グリニッジ」を発売して以来、置時計および掛け時計を取り扱っていた。

ブランド一覧

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  • MAOW(マオ) - 廉価なクオーツ時計やストップウォッチなどのブランド。

逸話

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競走馬名で戦後すぐ「マルマンガスライタ」という馬名があった。ただ、現在は規定が厳しくなり商品名・商標名の類の名前は使用禁止となっている。

脚注

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  1. ^ a b 藤森徹『あの会社はこうして潰れた』日本経済新聞出版社、2017年4月10日初版、45-48頁、 ISBN 9784532263379
  2. ^ (株)マルマンプロダクツ”. 東京商工リサーチ (2016年3月17日). 2017年5月24日閲覧。
  3. ^ (株)マルマンプロダクツ”. 東京商工リサーチ (2016年3月22日). 2017年5月24日閲覧。
  4. ^ 藤森徹 (2016年4月20日). “外資傘下とブランド分裂 マルマンプロダクツの迷走”. 日本経済新聞. 2017年5月24日閲覧。
  5. ^ @kuritawatch (2022年1月22日). "マルマン 伸縮Sバンド 18mm…". X(旧Twitter)より2023年2月13日閲覧
  6. ^ @kuritawatch (2022年10月8日). "奇跡的に数本だけ入荷しました。…". X(旧Twitter)より2023年2月13日閲覧