マルトースホスホリラーゼ
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マルトースホスホリラーゼ(Maltose phosphorylase、EC 2.4.1.7)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- マルトース + リン酸D-グルコース + β-D-グルコース-1-リン酸
従って、この酵素の基質はマルトースとリン酸の2つ、生成物はD-グルコースとβ-D-グルコース-1-リン酸の2つである。
この酵素はグリコシルトランスフェラーゼ、特にヘキソシルトランスフェラーゼに分類される。系統名はマルトース:リン酸 1-β-D-グルコシルトランスフェラーゼ(maltose:phosphate 1-beta-D-glucosyltransferase)である。この酵素は、デンプンとスクロースの代謝に関与している。
構造
[編集]2007年末時点で、1つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1H54である。
出典
[編集]- Boyer, P.D., Lardy, H. and Myrback, K. (Eds.), The Enzymes, 2nd ed., vol. 5, Academic Press, New York, 1961, p. 229-236.
- FITTING C, DOUDOROFF M (1952). “Phosphorolysis of maltose by enzyme preparations from Neisseria meningitidis”. J. Biol. Chem. 199 (1): 153–63. PMID 12999827.
- Putman EW, Litt CF and Hassid WZ (1955). “The structure of D-glucose-D-xylose synthesized by maltose phosphorylase”. J. Am. Chem. Soc. 77 (16): 4351–4353. doi:10.1021/ja01621a050.
- Wood BJB and Rainbow C (1961). “The maltophosphorylase of beer lactobacilli”. Biochem. J. 78: 204–209. PMC 1205197. PMID 13786484 .