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マルツァーン=ヘラースドルフ区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紋章 ベルリン地図
(区の位置)
基本情報
連邦州: ベルリン州
緯度経度: 北緯52度32分23秒 東経13度35分3秒 / 北緯52.53972度 東経13.58417度 / 52.53972; 13.58417
面積: 61.80 km²
人口: 269,967人(2020年12月31日現在)[1]
人口密度: 4,368 人/km²
郵便番号: 12619, 12621, 12623, 12627, 12629, 12679, 12681, 12683, 12685, 12687, 12689
市外局番: 030
区コード: 10
区内地区数: 5地区
行政庁舎の住所: Alice-Salomon-Platz 3
12627 Berlin
ウェブサイト: www.marzahn-hellersdorf.de
区長: ダクマー・ポーレドイツ語版 (左翼党)
区議会議席配分:

マルツァーン=ヘラースドルフ区 (マルツァーン=ヘラースドルフく、ドイツ語: Bezirk Marzahn-Hellersdorf) は、ドイツの首都ベルリンの第10番[2]行政区である。 2020年12月31日時点の人口は269,967人である。2001年にマルツァーン区ドイツ語版ヘラースドルフ区ドイツ語版が合併し、成立した。

地理

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ベルリン東部に位置し、リヒテンベルク区トレプトウ=ケーペニック区、また北部と東部ではブランデンブルク州に接している。

築山

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第二次世界大戦の瓦礫、また新市街建設時の残土でいくつかの築山がつくられた。

河川・湖沼

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自然記念物

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地区

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区内には5つの地区がある。なお1986年から2001年までは、ヘラースドルフ地区ドイツ語版カウルスドルフ地区ドイツ語版マールスドルフ地区ドイツ語版からヘラースドルフ区ドイツ語版が編成されていた。

地区番号 地区・街区
面積
人口[1]
(2020年12月31日現在)
人口密度
区内地図(地区の位置)
1001 マルツァーンドイツ語版 19.54 km² 111,508人 5,707人/km²
1002 ビースドルフドイツ語版
  • ビースドルフ=ノルト (Biesdorf-Nord)
  • ビースドルフ=ズュート (Biesdorf-Süd)
12.44 km² 28,955人 2,328人/km²
1003 カウルスドルフドイツ語版
  • カウルスドルフ=ノルト (Kaulsdorf-Nord)
  • カウルスドルフ=ズュート (Kaulsdorf-Süd)
8.81 km² 19,408人 2,203人/km²
1004 マールスドルフドイツ語版
  • マールスドルフ=ノルト (Mahlsdorf-Nord)
  • マールスドルフ=ズュート (Mahlsdorf-Süd)
12.94 km² 29,757人 2,300人/km²
1005 ヘラースドルフドイツ語版
  • ヘラースドルフ=ノルト (Hellersdorf-Nord)
  • ヘラースドルフ=ミッテ (Hellersdorf-Mitte)
  • ヘラースドルフ=ズュート (Hellersdorf-Süd)
8.10 km² 84,103人 10,383人/km²

人口

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区の面積は61.8 km²であり、2020年12月31日の人口は269,967であった[1]。そのため人口密度は4,368人/km²であった。2012年12月31日の外国人の割合は4.6%、移民の背景を持つ住民の割合は12.2%であった[3]。失業率は2013年4月30日では11.5%であった[4]

マルツァーン=ヘラースドルフ区は、人口統計から見た場合、ベルリンで最も大きな変化を遂げた区である。1991年、当時のマルツァーン区、ヘラースドルフ区を併せた平均年齢は30.5歳であった。2009年には12歳近く上がり、42.4歳となった。これは特に若年人口の流出によるものであった[5]。2012年12月31日の平均年齢は43.1歳であった[3]

歴史

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区内の全5地区は、1920年に大ベルリン法によりベルリンに編入されるまでは、全てニーダーバルニム郡ドイツ語版に属していた。また1979年まではリヒテンベルク地区ドイツ語版フリードリヒスフェルデ地区ドイツ語版とともにリヒテンベルク区となっていた。1970年代終わりに新市街が建設されると、特にマルツァーン地区ドイツ語版が発展し、そのため1979年には、現在の本区を形成する5地区から、マルツァーン区ドイツ語版が編成された。

ヘラースドルフ地区とカウルスドルフ地区に新市街が建設されると、人口がさらに増加したため、1986年6月1日にはヘラースドルフ地区、カウルスドルフ地区、マールスドルフ地区を分離して、ヘラースドルフ区ドイツ語版が編成され、2001年の区改革まで別個の区であった。

2000年代には、一戸建て住宅地をかかえるビースドルフ地区、カウルスドルフ地区、マールスドルフ地区の人口が急増する一方で、区北部では人口流出が減少した。

2009年5月25日にドイツ連邦政府から「多様性の場ドイツ語版」という称号を授与された。

政治

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マルツァーン=ヘラースドルフ区の区政は、長きにわたり左翼党(Linke)が優勢であった。民主社会党であった当時、2001年の区議会選挙では、有効票の51.1%を獲得し、区長(ウーヴェ・クレットドイツ語版)と全6人の区参事 (Stadtrat)の内、4人を占めた。

2011年9月18日の選挙では、シュテファン・コモスドイツ語版 (SPD) がマルツァーン=ヘラースドルフ区の区長となった。区参事はダクマー・ポーレドイツ語版 (Linke)、クリスティアン・グレフ (Christian Gräff, CDU)、シュテファン・リヒター (Stephan Richter, SPD)、ユリアーネ・ヴィット (Juliane Witt, Linke)であった[6]

2016年9月18日の選挙の結果、現在の区長はダクマー・ポーレ (Linke) である。

紋章

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マルツァーン=ヘラースドルフ区の紋章は、マルツァーン区の紋章の構成要素に由来する。ヘラースドルフ区は、その設置以前はマルツァーン区の一部であった。しかし区議会はマルツァーン区の紋章の継承を拒否した。区庁は紋章学者ルッツ・デーリング (Lutz Döring) に紋章のデザインを依頼した。現在の紋章は2003年10月7日にベルリン市参事会ドイツ語版から授与されたものである。

紋章記述:「緑の盾に銀色の左斜め波型の桁、その上方に5つの穂が付く金色の麦の束、その下方には銀色の歯車。盾の上には3つの塔を持つ赤い城壁冠があり、中央の塔にはベルリンの紋章が付く」[7]

マルツァーン区の紋章

説明:穂の付いた麦の束は、区内の全地区の何世紀にもわたる農業地域としての性格を象徴している。5つの穂は区内の5地区、ビースドルフ、ヘラースドルフ、カウルスドルフ、マールスドルフ、マルツァーンを表している。波型の桁は区内を北から南に流れるヴーレ川と多くの水域を表現している。盾の緑色のティンクチャーは、広々とした緑地や公園を表す。歯車はマルツァーン区の紋章と同じく、20世紀に当区が強力に工業化したことを象徴している。城壁冠ベルリン全区の紋章に共通の意匠である。

姉妹都市

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本区は以下の都市と姉妹都市協定を結んでいる[8]

経済

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所在企業

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マルツァーン=ヘラースドルフ区にはベルリンで最大の工業地区、「ベルリン・イーストサイドドイツ語版」がある。その中でも規模が大きく重要な企業は以下の通り。

経済団体

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マルツァーン=ヘラースドルフ経済団体 (Marzahn-Hellersdorfer Wirtschaftskreis e. V., MHWK) は、1991年に「共に成功へ」をモットーにマルツァーンの企業によって設立された。この活動の目的は、マルツァーン=ヘラースドルフの企業や自由業者の 利益を最財界に代弁することである。この他にも、雇用者、企業家、自由業者としての様々な課題について情報や相談を提供している[9]

交通

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マルツァーン=ヘラースドルフ区にはSバーンのS5, S7, S75とUバーンU5が通っている。この他にも多くのベルリン市電とバス路線がある。連邦道路1ドイツ語版/5ドイツ語版号線、連邦道路158号線ドイツ語版と、ランツベルガー・アレー/ランツベルガー・ショセードイツ語版によってベルリン環状道路と結ばれている。

マルツァーン保養公園ドイツ語版の中国庭園、得月園ドイツ語版

文化、科学、スポーツ、教育

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名所

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学校

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区内には2012年に、小学校が30校、総合制学校が12校、ギムナジウムが5校[10]上級教育センタードイツ語版が2校あった[11]。2008年から区内にはマールスドルフ地区のエルゼングルント (Elsengrund) に私立のフリースクールがある[12]

生徒数の減少によりマルツァーン=ヘラースドルフ区ではいくつもの学校が統廃合された。エルゼングルント高等学校ドイツ語版は2009年に閉校し、オットー=ナーゲル=ギムナジウムドイツ語版と統合された。

アリーセ・ザロモン大学ベルリンドイツ語版 (ASH) は、単科大学であり、ヘラースドルフ地区にある。社会福祉と健康、介護メネージメントに重点が置かれている。

区内の学校の一例

スポーツ

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区内には多くのスポーツ団体やスポーツ施設がある。全国的に有名なのは「ベルリン陸上クラブ (Athletik-Club Berlin)」であり、陸上競技でドイツ、ベルリンでのチャンピオンを輩出している)。

文化

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2005年にマルツァーン=ヘラースドルフ青少年交響楽団 (Jugendsinfonieorchester Marzahn-Hellersdorf) が設立され、マルツァーン=ヘラースドルフ音楽学校や他の音楽学校の学生が参加している。

ビースドルフ宮殿ドイツ語版の庭園にはステージが設けられ、5,000席を擁する。主に演奏会、会合、学校行事に利用されている。

博物館は複数あるが、中でもシャルロッテ・フォン・マールスドルフドイツ語版が設立したグリュンダーツァイト博物館ドイツ語版には、ヨーロッパで最大のグリュンダーツァイトドイツ語版 の文物のコレクションがあり、マールスドルフ地区にある。

ゆかりの人物

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ペトラ・ツィーガードイツ語版マイブリート・イルナードイツ語版ヴォルフガング・ベルクホーファードイツ語版フランク・シェーベルドイツ語版といった著名人、アーティストがマルツァーン=ヘラースドルフ区に住んでいる。なお「マルツァーンのシンディー (Cindy aus Marzahn)」として有名なイルカ・ベシーンドイツ語版は、実際にはルッケンヴァルデドイツ語版 の出身で、住まいはヴィルマースドルフドイツ語版にある。

ハイキング・ルート

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外部リンク

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出典

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  1. ^ a b c ベルリン州における2020年12月31日時点の登録人口、資料:ベルリン=ブランデンブルク統計局ドイツ語版 (PDF)(ヘルプ)。
  2. ^ Nummerierung gemäß Bezirksschlüssel
  3. ^ a b Statistischer Bericht – Einwohnerinnen und Einwohner im Land Berlin am 31.
  4. ^ Arbeitslosigkeits-Atlas – Arbeitslosigkeit in Berlin – Zahlen und Quoten in der Stadt und in den Bezirken. Archived 2011年7月11日, at the Wayback Machine.
  5. ^ Demografische Situation in Marzahn-Hellersdorf 2009 (PDF; 498 kB)
  6. ^ Das Bezirksamt Marzahn-Hellersdorf
  7. ^ Hoheitszeichen von Berlin – Bezirkswappen
  8. ^ Städtepartnerschaften des Bezirkes Marzahn-Hellersdorf. Archived 2012年9月25日, at the Wayback Machine. Bezirksamt Marzahn-Hellersdorf von Berlin, abgerufen am 14. Mai 2014.
  9. ^ Webseite des Marzahn-Hellersdorfer Wirtschaftskreises e. V.
  10. ^ Schulen in Marzahn-Hellersdorf
  11. ^ Oberstufenzentren in Marzahn-Hellersdorf
  12. ^ Freie Schule am Elsengrund
  13. ^ Route Wuhletal-Wanderweg
  14. ^ Route Wuhle-Hönow-Weg
  15. ^ Route Am Barnimhang
  16. ^ Route Neue Urbanität