マリーズ・イルズ
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マリーズ・イルズ、本名マリー・アントワネット・イルズ(Marie-Antoinette Hilsz、通称 Maryse Hilsz、1903年3月7日 - 1946年1月30日)はフランスの女性パイロットである。1935年6月23日に14310mの女性の高度記録を樹立した。ハーモン・トロフィーの受賞者である。
パラシュート・ジャンプや、翼の上に立つというアクロバット飛行で資金をためて、1930年に航空士免許をとると、パリ - サイゴン、パリ - マダガスカル間の飛行を行った。1933年と1934年の2回のパリ-東京飛行をおこなっている。
第二次世界大戦中にはレジスタンスとして活動し、戦後フランス空軍に入隊するが、1946年にブール=カン=ブレスで操縦していた飛行機が墜落、死亡した。
イルズの飛行記録
[編集]日付 | 記録 |
---|---|
1931年9月9日 | パリ - サイゴン - パリの長距離飛行を行う |
1932年8月19日 | 女性の高度飛行記録 10,000mを達成 |
1933年 | 国際航空宇宙飛行士連盟〈年間最優秀女性飛行士賞〉をアメリア・イアハートと分け合う[1] |
ハーモン・トロフィーを受賞[2] | |
パリ - 東京を飛行 | |
1934年4月28日 | ブレゲー機 パリ - 東京 - パリ の30,000kmを超える長距離飛行に成功 |
1934年6月17日 | 女性の高度飛行記録 11,800mを達成 |
1936年6月23日 | 女性の高度飛行記録 14,310mを達成 |
1937年12月23日 | 4日間でパリ - サイゴンを飛行し、アンドレー・ジャピーの記録を更新 |
脚注
[編集]- ^ Elgen M. Long; Marie K. Long (15 January 2000). Amelia Earhart: The Mystery Solved. Simon and Schuster. pp. 49–. ISBN 978-0-7432-0217-6
- ^ “Post and Settle Win Flying Prizes; Gain Harmon International Trophies for 1933 for World and Stratosphere Flights. Mrs. Lindbergh Honored Takes Award as Leading U.S. Aviatrix Last Year -- Rosendahl and Eckener Also Named”. New York Times. (1934年4月22日)