1984年に、ヒエログリフのテクストをコンピュータ上でエンコードするための統一された体系を作成するための委員会が開かれた。これにより得られた『コンピュータ入力のためのヒエログリフのエンコーディング・マニュアル』(Jan Buurman, Nicolas Grimal, Jochen Hallof, Michael Hainsworth and Dirk van der Plas, Manuel de codage des textes hiéroglyphiques en vue de leur saisie informatique, Informatique et Egyptologie 2, Paris 1988)は、ほとんどの場合で略して「マニュエル・ド・コダージュ」(Manuel de Codage=略号MdC)と呼ばれている。MdCはヒエログリフの書き物だけでなく、略記されたヒエログリフの字訳をもエンコードする簡潔な方法を提供する。制定以後、MdCはヒエログリフのテクストをコンピュータに記録するための正式な共通標準としてエジプト学で世界的に採用されている。