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マチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マチン
マチン
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: マチン科 Loganiaceae
: マチン属 Strychnos
: マチン S. nux-vomica
学名
Strychnos nux-vomica L.
和名
マチン(馬銭)
英名
Strychnine tree

マチン(馬銭、番木鼈[1]学名: Strychnos nux-vomica)は、マチン科マチン属の常緑高木。アルカロイドストリキニーネを含み、有毒植物もしくは薬用植物として知られる。種小名(ヌックス-フォミカ)から、フォミカともいう。

形態

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樹高15m以上になることもありマチン属では中型種。キンカンのようなオレンジ色の実を付ける。種子は硬貨のような形をしており色は茶色である。

生態

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落葉樹である。

人間との関係

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マチンの種子には猛毒のアルカロイドであるストリキニーネが含まれることから毒性や薬効を期待して利用されてきた。

毒物として

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矢毒として利用された。

薬用として

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漢方では生薬としてマチンの種子を馬銭子(まちんし)、蕃木鼈子(ばんぼくべつし、蕃は草冠に番)、またはホミカ子と称して苦味健胃薬として用いられる。インドでは、木部を熱病、消化不良の薬に用いる。日本薬局方ではホミカの名で収録されている。ただし、前述の通り毒性は強く、素人による処方は慎むべきである。

名称

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学名の種小名nux-vomicaは「嘔吐を起こさせる木の実」という意味だが、マチンの種子には催嘔吐作用は無いとされている。

脚注

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  1. ^ 松村明 編「マチン(馬銭・番木鼈)」『大辞林 4.0三省堂、2019年。 

外部リンク

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