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マタディ橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
土木 > 土木工学 > 構造力学 > 橋の形式 > 吊橋 > マタディ橋
マタディ橋
基本情報
 コンゴ民主共和国
所在地 マタディ
交差物件 コンゴ川
用途 鉄道道路併用橋
施工者 石川島播磨重工業(現IHI)主導のコンソーシアム
バナナ・キンシャサ交通公団
着工 1979年
開通 1983年
座標 南緯5度49分28秒 東経13度26分02秒 / 南緯5.824466度 東経13.433865度 / -5.824466; 13.433865座標: 南緯5度49分28秒 東経13度26分02秒 / 南緯5.824466度 東経13.433865度 / -5.824466; 13.433865
構造諸元
形式 吊橋
材料
全長 722メートル
最大支間長 520メートル
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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マタディ橋(マタディきょう、フランス語: Pont Matadi)は、コンゴ民主共和国を流れる大河コンゴ川対岸を結ぶ唯一の

1979年2月着工、1983年4月完成、同年5月開通。全長 722 m(2車線)、主径間520mの吊橋

建設

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1974年、コンゴ政府と日本政府間で借款契約が調印された当初は、鉄道輸送力増強計画として鉄道と橋の建設が計画されていた。オイルショック等の経済情勢の急変により、橋のみの建設となった[1]。 1979年、石川島播磨重工業(現IHI)が主導する日本企業のコンソーシアムによって着工し、コンゴ側はバナナ・キンシャサ交通公団(Organisation pour l’équipement de Banana-Kinshasa: OEBK)が事業にあたった[2]。張出径間付単径間吊橋方式、道路鉄道併用線(単線)、主径間520m、13,100トンの鋼材で建設された[3]

当時建設中であった本州四国連絡橋(1975年着工、1999年完工)の完成に向けて蓄積されていた設計・施工技術が活用された[4]。 1983年、当初契約工期を14カ月短縮し完成した[2]

維持管理

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1990年代からの紛争中も数々の困難のなかも、OEBK職員の定期的な点検と補修により維持された[2]。 2012年に日本からの援助が再開し、メインケーブルの防食対策として本州四国連絡橋公団で開発されたケーブル乾燥空気送気システムを導入するなど、マタディ橋の長寿命化と高度な最新の維持管理が続いている。2023年5月に完成40周年を迎えた[5]

受賞

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参考文献

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  • マタディ橋を考える会(Les Amis du Pont de Matadi)『マタディ橋ものがたり 日本の技術でつくられ、コンゴ人に守られる吊橋』佐伯印刷株式会社出版事業部、2021

脚注

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  1. ^ 阪本公美子, 岡野内正 編『日本の国際協力 中東・アフリカ編:貧困と紛争にどう向き合うか』ミネルヴァ書房、2021年8月20日。 
  2. ^ a b c マタディ橋を考える会『マタディ橋ものがたり』佐伯印刷株式会社出版事業部、2021年。 
  3. ^ 富樫 凱一 (1988). “わが国における長径間吊橋の計画に関する研究”. 土木学会論文集 1988. 
  4. ^ 島田 亜弥 (2017). “コンゴ民主共和国の交通インフラ分野における日本の協力”. コンクリート工学 55. 
  5. ^ 土木学会インフラメンテナンス プロジェクト賞 表彰式 コンゴ民主共和国 マタディ橋保全計画及び維持管理能力向上プロジェクト”. OC Global. 2024年1月10日閲覧。
  6. ^ 田中賞”. 公益社団法人土木学会. 2024年1月10日閲覧。
  7. ^ 2022年度 インフラメンテナンス賞の発表”. インフラメンテナンス総合委員会. 2024年1月10日閲覧。