マスター

マスター（master, muster）

master

マスター（英語: master）は、頭領や監督を意味するラテン語: magister に由来する語。ドイツ語のマイスター（独: meister）、フランス語のメートル（仏: maître）などと同系の言葉。

日本語では一般に「マスター」と転写するが、コンピュータ関連の分野などでは慣行により長音を抜いた「マスタ」の語形も用いられる。

マスター (徒弟制度) - 棟梁、親方とほぼ同義。建築・手工業などで徒弟としての職人を束ねる立場。ギルドも参照。
- 上記より転じて、熟練工。また、芸術・芸能などの名人・達人。
宗教においては
- 神智学系においては、アデプト（熟達者、成就者）、マハトマ（大師）。en:Ascended master（昇天したマスター）参照。
- ニューエイジのサブグループにおいては、悟りを開いただけでなく、他者を悟りへ導く人^[1]。
主人。
- 酒場の主人、店舗・施設等の支配人。
- 家長。
修得・習得すること。技能・教養などを身につけること。日本語では「マスターする」のサ行変格複合動詞の形で用いる。

（the Masterで）「主」。主 (宗教)#ユダヤ教・キリスト教参照。
修士・修士号（Master's degree）。修士課程（Master's course）。
特に工学分野（コンピュータ等）において、主/副の構造を持つ機械・機能などのうち「主」の側のこと。マスタースレーブを参照。
- 記録媒体において、複製（ダビング）や加工を行う前のオリジナルの内容（マスターデータ（英語版））および、それを記録した媒体自体のこと。
  - （音楽・映像作品の）原盤。例：マスターテープ。
  - コンピュータにおけるマスターデータ管理の概念および手法についてはMDMを参照。
- 放送局のマスターコントロールルーム（主調整室）の略。

映画

キャラクター・設定など

集めること。召集、点呼など。
- 牧場でヒツジなどの動物を呼び集めること。
名簿。
MUSTER - 京都大学エネルギー理工学研究所の施設「マルチスケール材料試験・評価施設 (Multi-scale testing and evaluation research)」の略称。

^ Bas J.H. Jacobs (2020-06-04). “Getting off the Wheel: A Conceptual History of the New Age Concept of Enlightenment（輪から降りる：エンライトメント（悟り）というニューエイジの概念の概念史）”. Numen (Brill) 67: 373–401. doi:10.1163/15685276-12341588.