マシンガン継投
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マシンガン継投(マシンガンけいとう)とは、野球の試合においてリリーフを小刻みに登板させる継投策などを揶揄した言葉。
概要
[編集]元々、1998年横浜ベイスターズの打線を表す言葉であった、「マシンガン打線」が由来だと言われている[1]。マシンガン継投は、元来インターネットの掲示板やSNSで使用されていた言葉だが、2021年現在ではスポーツ紙やインターネット記事でも使用されるようになっている[2]。
例として、横浜ベイスターズの大矢明彦、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康、横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス、読売ジャイアンツの原辰徳、中日ドラゴンズの立浪和義などのリリーフ起用がある[3][4][5][6]。
一般に、1イニングに3人のリリーフを登板させた場合[3][4]や、先発投手を除いた登板人数が一定数以上になった場合に用いられる表現である[7][8]。この起用法を複数試合に渡って継続した場合、ブルペンでの投球も含めてリリーフ投手の投球数が過多になりやすく、リリーフ投手に負担がかかりやすい[9][10]。怪我の原因や選手生命を縮めるリスクがあり、実際に酷使されていた投手たちがその後怪我や成績低下に悩まされている。
一般的な采配としては、先発が長いイニングを投げる、長いイニングを投げられる中継ぎ(ロングリリーフ)を用意することによって、複数試合に渡るマシンガン継投を防ぐ。
脚注
[編集]- ^ “https://www.hamaspo.com/enokido/vol-065”. 2021年6月27日閲覧。
- ^ 牧忠則 (20210526T100000+0900). “巨人・原監督の「マシンガン継投」は名采配? 救援陣の疲労に心配の声 〈dot.〉”. AERA dot. (アエラドット). 2021年6月27日閲覧。
- ^ a b “【ソフトバンク】今季初のカード勝ち越し 工藤監督はマシンガン継投に「つぎ込んでもいいところ」”. スポーツ報知. (2020年7月4日) 2021年1月12日閲覧。
- ^ a b “6回決死の“マシンガン継投” 鷹・工藤監督の思惑と可能にさせた「7回の男」の存在(Full-Count)”. Yahoo!ニュース. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “ラミDeNA、マシンガン継投再び!三浦コーチ、短期決戦へ「総力戦でやっていかないと」”. サンケイスポーツ. (2019年10月4日) 2021年1月12日閲覧。
- ^ “DeNA、執念マシンガン継投で5割!ラミ監督「山崎には打者4人までと決めていた」”. サンケイスポーツ. (2020年7月31日) 2020年12月14日閲覧。
- ^ “カブスが大逆転で地区シリーズ突破…ジャイアンツは継投失敗でパニック | MLB | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!”. BASEBALL GATE. 2021年1月11日閲覧。
- ^ “巨人 8人マシンガン継投で執念のドロー “増田大効果”温存した投手惜しみなく投入”. デイリースポーツ. (2020年8月10日) 2021年1月12日閲覧。
- ^ “中日・浅尾引退に「酷使して申し訳ない」 ファンから謝罪と感謝の声相次ぐ”. J-CAST ニュース (2018年9月26日). 2021年6月27日閲覧。
- ^ “「選手を潰す気か」 巨人の中継ぎ陣「酷使」に怒りの声”. J-CAST ニュース (2019年8月7日). 2021年6月27日閲覧。
関連項目
[編集]- オープナー (野球)
- 大矢明彦、尾花髙夫 - 横浜ベイスターズの監督時代(大矢は2回目の監督時)のリリーフ起用が2ちゃんねる等で揶揄されていた