マイクロジェット
本社所在地 |
〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-31 トーサイビル 201号 |
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業種 | 航空運送事業 |
代表者 | 西久保愼一(会長) |
資本金 | 1億円 |
外部リンク | https://mcjet.jp/ |
マイクロジェット(英語: MicroJet Inc.)はビジネスジェットのチャーター運航を専門とする日本の航空会社。
概要
[編集]設立の経緯
[編集]2023年1月に設立し、同年8月に航空運送事業の許可(AOC)を取得、10月に事業を開始した[1][2]。
航空大学校を卒業したパイロット(高橋良、鬼澤健斗ら)が起業し、元スカイマーク社長の西久保愼一が出資する形で創業した[1]。コロナ禍における航空会社の採用抑制により、大手航空会社への就職に失敗した航空大学校卒業生の2名が「小さくてもいいから航空会社を作れないか」と起業を思い立ち、2021年10月にTwitter(現X)経由で「起業から上場、破綻まで一通り経験しました」とプロフィールに記載している人物にコンタクトを取った。この人物の正体は、2015年のスカイマーク経営破綻以降、航空業界から身を引いていた西久保愼一であった。花の通販サイトを主宰しながらアルバイトをして資金調達をしていた高橋と鬼澤に対し、西久保は現況と航空分野での起業までは距離がありすぎると苦言を呈するも、自身が保有する航空機へ搭乗するように誘った。その後、高橋と鬼澤は自身のビジネスプランを西久保に説明し、1ヶ月後には西久保が投資と航空機の貸し出しを決断した[1]。2024年秋時点で、西久保は2億円の私財を投じたとされている[3]。
ビジネスモデル
[編集]経営者や海外企業の出張、富裕層の観光などをターゲットとしている[3][4]。使用する機体は同一だが、法人向けは「ビジネスジェット」、個人向けは「プライベートジェット」と称している[5]。
超軽量ジェット機(サイテーション・マスタング)を使用することにより[2]、相場と比べて3分の2程度の運賃を実現している[4]。また、他社が飛行時間に基づく運賃体系を採用しており、天候などによって運賃が変化する中、同社は出発地と到着地に基づいて運賃を定めている[3][6]。
沿革
[編集]- 2021年10月 - 高橋良と鬼澤健斗が西久保愼一に事業を提案
- 2023年
- 1月 - 設立
- 8月3日 - 国内で人員輸送と遊覧飛行を実施するための航空運送事業の許可(AOC)を取得
- 10月10日 - 事業開始[2]
- 2024年
機材
[編集]- セスナ サイテーション・マスタング(C510) - 1機(機体記号: JA123F)[8]。
機種や時期は明示されていないものの、さらに1機追加で機材を導入する計画があるとされている[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “(けいざい+)上場、破綻、そして再起動:上 清里、謎のおじさんに会いに”. 朝日新聞 (2024年9月20日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ a b c “航大卒業生のマイクロジェット、ビジネスジェット事業開始 元SKY西久保氏が会長”. Aviation Wire (2023年10月10日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ a b c d “「オレは金と飛行機を出す」 40歳下の若者の夢に投じた私財2億円”. 朝日新聞 (2024年9月21日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ a b c “片道100万円のプライベートジェット…最初の客は「平井知事」なぜ?「海外のお客様に好まれるような…」”. 山陰放送 (2023年10月12日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “ペット同乗プライベートジェット旅行提案 BJ新興マイクロジェット、羽田で機体内覧会”. Aviation Wire (2024年4月23日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “「スカイマーク破綻で一敗地にまみれる」マイクロジェット・西久保会長”. 日経ビジネス (2024年9月13日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “BJ新興マイクロジェット、国際チャーター開始 小型BJで日本初”. Aviation Wire (2024年8月2日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “元スカイマーク西久保氏復活、ビジネスジェットで航空再参入”. 航空新聞社 (2023年8月3日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “TRIAL MEMBER RULE”. 2024年10月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- マイクロジェット - 公式サイト