マイクル・ディブディン
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マイクル・ディブディン(Michael Dibdin、1947年3月21日 - 2007年3月30日)は、イギリスの推理作家。
イタリア内務省刑事警察の「アウレーリオ・ゼン(Aurelio Zen)警視」シリーズ(全11冊)で知られる。
略歴
[編集]イングランドのウェスト・ミッドランズ州、スタッフォードシャーのウルヴァーハンプトン生まれ。父親は物理学者。
7歳から北アイルランドのリズバーンで育ち、Friends' School Lisburnに通う。サセックス大学卒業。カナダのアルバータ大学で英文学修士号を取得。
1978年に最初の小説『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』(The Last Sherlock Holmes Story)を出版した後、イタリアに4年間住み、ペルージャ の大学で教鞭を執った [1]。
3度結婚しており、3度目の妻は推理作家のK・K・ベック。
最終的にアメリカのシアトルに定住。短期の闘病ののち、2007年3月30日に60歳で死去。
作品
[編集]長編
[編集]- 『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』(The Last Sherlock Holmes Story (1978)、日暮雅通訳、河出文庫) 2003.2
- A Rich Full Death (1986)
- 『密会』(The Tryst (1989)、成川裕子訳、新潮文庫) 1993.7
- 『ダーティ・トリック』(Dirty Tricks (1991)、中原尚哉訳、扶桑社ミステリー) 1993.7 - 1991年 CWAゴールド・ダガー賞受賞
- 『消えゆく光』(The Dying of Light (1993)、高儀進訳、ミステリアス・プレス文庫) 1994.9
- 『闇の幽鬼』(Dark Specter (1995)、高儀進訳、ミステリアス・プレス文庫) 1996.2 - 1995年 CWAゴールド・ダガー賞受賞
- Thanksgiving (2000)
「アウレーリオ・ゼン警視」シリーズ
[編集]- 『ラット・キング』(Ratking (1988)、真野明裕訳、新潮文庫) 1992.12 - 1988年 CWAゴールド・ダガー賞受賞
- 『血と影』(Vendetta (1990)、高儀進訳、ミステリアス・プレス文庫) 1993.7
- 『陰謀と死』(Cabal (1992)、高儀進訳、ミステリアス・プレス文庫) 1994.3
- 『水都に消ゆ』(Dead Lagoon (1994)、高儀進訳、ミステリアス・プレス文庫) 1995.5
- Cosi Fan Tutti (1996)
- A Long Finish (1998) - 1998年 CWAゴールド・ダガー賞受賞
- Blood Rain (1999)
- And Then You Die (2002)
- Medusa (2003)
- Back to Bologna (2005)
- End Games (2007)
短編
[編集]ノンフィクション他
[編集]- 「病理学のレッスン」((Report) The Pathology Lesson、高儀進訳、ミステリマガジン 1995/1 No.465)
- 「ヒル、ディブデイン創作の秘密を語る」(レジナルド・ヒルによるインタヴュー、ミステリマガジン 1995/1 No.465)
出典
[編集]- ^ 『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』(日暮雅通訳、河出文庫) 2003、作者紹介