ポール・ルノールム
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ポール・ルノールム(Paul Reneaulme、ラテン名:Pavli Renealmi、1560年 - 1624年)はフランスの医師、植物学者である。1611年の著書『植物図誌』("Specimen historiæ plantarum. Plantæ typis æneis expressæ") で知られる。
ブロワで生まれた。植物収集のために、パリ周辺やスイス、イタリアを旅した。ギリシャ語がまじったラテン語で書かれた、1611年の『植物図誌』は、150ページの文章と25の図版からなるものである。エッチング技法による図版は高い出来栄えであったが、小型の「オクタヴォ判」(八つ折り判)の紙質の悪いことで、評判になることはなかった[1]。
医師として1606年に薬剤に関する著書を出版するが、その内容がパリの薬剤師から訴えられ、著作することをやめた。
ショウガ科の属名、 レネアルミア属(Renealmia)などはルノールムにちなんでいる。
著作
[編集]- Ex curationibus observationes quibus videre ets (sic) morbos tuto cito et jucunde posse debellari si præcipue Galenicis præceptis chymica remedia veniant subsidio, Paris, apud Adrianum Beys, 1606.
- Specimen historiæ plantarum. Plantæ typis æneis expressæ, Paris, Hadrianus Beys, 1611.
- La Vertu de la fontaine de Médicis, près de Saint-Denys-les-Blois, Blois, 1618.
参考文献
[編集]- ^ 『植物図譜の歴史』、ウィルフリッド・ブラント(著)、森村謙一(訳)八坂書房(2014年)ISBN 9784896941722
(Wilfrid Blunt, The Art of Botanical Illustration : An Illustrated History, Dover Publications, 1994.)