はちぶんぎ座シグマ星
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はちぶんぎ座σ星[1] Sigma Octantis | ||
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仮符号・別名 | Polaris Australis[1][2] | |
星座 | はちぶんぎ座 | |
見かけの等級 (mv) | 5.42[1] | |
変光星型 | たて座δ型変光星[1](DSCTC[3]) | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 21h 08m 46.8434241415s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −88° 57′ 23.411695274″[1] | |
赤方偏移 | 0.000040[1] | |
視線速度 (Rv) | 11.9 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 26.671 ミリ秒/年[1] 赤緯: 5.612 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 11.0917 ± 0.1416ミリ秒[1] (誤差1.3%) | |
距離 | 294 ± 4 光年[注 1] (90 ± 1 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 0.6[注 2] | |
σ星の位置
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物理的性質 | ||
スペクトル分類 | F0IV [1] | |
色指数 (B-V) | +0.27[4] | |
色指数 (U-B) | +0.13[4] | |
他のカタログでの名称 | ||
CPD -89 47[1] FK5 923[1] Gaia DR2 6341181494973204096[1] HD 177482[1] HIP 104382[1] HR 7228[1] SAO 258857[1] |
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はちぶんぎ座σ星(はちぶんぎざシグマせい)は、はちぶんぎ座の恒星。現在、天の南極に最も近い(赤緯が最も小さい)バイエル符号をもつ天体であるため、南極星と呼ばれることもある。
概要
[編集]たて座δ型の脈動変光星だが、変動幅が約0.03等級と変光範囲が極めて小さいため、眼視観測では明るさの変化は分からない。
天の南極からは1°程度離れた位置にあり、地球の歳差運動に伴う移動によって1872年以降天の南極からは徐々に遠ざかっている[5]。視等級が5.42と肉眼でかろうじて見える程度の明るさしかないため、現在の北極星となっているポラリスのように天測航法には使えない。そのため、天の南極を知るには通常南十字星が使われる。
文化
[編集]はちぶんぎ座σ星はブラジル国旗の星図に描かれており、連邦直轄区を表すとされる。
名称
[編集]学名はσ Octantis(シグマ・オクタンティス)で、σ Oct、Sig Octなどと略記する。「南のポラリス」を意味する Polaris Australis の名前は既に18世紀から見られた[6]が、広く使われてはいなかった。2017年9月5日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、はちぶんぎ座σ星の固有名として、Polaris Australis を正式に承認した[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “Results for sig Oct”. SIMBAD. CDS. 2018年7月13日閲覧。
- ^ a b “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合 (2017年11月19日). 2018年2月11日閲覧。
- ^ “GCVS”. Results for sig Oct. 2017年1月6日閲覧。
- ^ a b Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode: 1995yCat.5050....0H .
- ^ Kaler, James B. “Sigma Octantis”. STARS. 2018年2月11日閲覧。
- ^ Kaler, James B. (2006-05-07). The Hundred Greatest Stars. Springer Science & Business Media. p. 171. ISBN 978-0-387-21625-6