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ポイント・オブ・ディパーチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ポイント・オブ・ディパーチャー』
アンドリュー・ヒルスタジオ・アルバム
リリース
録音 1964年3月21日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1]
ジャンル ジャズアヴァンギャルド・ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース アルフレッド・ライオン
専門評論家によるレビュー
アンドリュー・ヒル アルバム 年表
ジャッジメント
(1964年)
ポイント・オブ・ディパーチャー
(1965年)
スモーク・スタック
(1966年)
テンプレートを表示

ポイント・オブ・ディパーチャー[注釈 1]』(Point of Departure)は、アメリカ合衆国ジャズピアニストアンドリュー・ヒル1964年に録音・1965年に発表したスタジオ・アルバム

解説

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本作でサイドマンを務めたエリック・ドルフィーは、本作録音の約1か月前の1964年2月25日、ブルーノート・レコード所属時としては唯一のリーダー・アルバム『アウト・トゥ・ランチ』を録音しており、リチャード・デイヴィスとトニー・ウィリアムスも、同作に引き続き本作のセッションにも参加した[3]。ヒルは本作の録音当時「トニー・ウィリアムスがいてくれたから、確実にリズム面での自由度が増した」と語っている[4]

テナー・サクソフォーン奏者に関しては、当初チャールス・ロイド英語版が起用される予定だったが、最終的にはロイドに代わりジョー・ヘンダーソンが参加した[5]。なお、ヒルは以前、ヘンダーソンのアルバム『アワ・シング』でサイドマンを務め、それをきっかけにブルーノートで録音活動を行うようになった[5]

Thom Jurekはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「ピアニスト/作曲家のアンドリュー・ヒルは恐らく、彼のどのカタログよりも、この日の録音がよく知られており、それも当然の出来栄えである」「21世紀になっても、ジャズの未来を指し示している」と評している[2]

収録曲

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全曲ともアンドリュー・ヒル作曲。

  1. リフュージ - "Refuge" - 12:16
  2. ニュー・モナスタリー - "New Monastery" - 7:06
  3. スペクトラム - "Spectrum" - 9:47
  4. フライト19 - "Flight 19" - 4:13
  5. デディケイション - "Dedication" - 6:41

1988年再発CD (CDP 7 84167 2)

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  1. "Refuge" - 12:12
  2. "New Monastery" - 7:01
  3. "Spectrum" - 9:44
  4. "Flight 19" - 4:09
  5. "Flight 19 (Alternate Take)" - 3:46
  6. "Dedication" - 6:38
  7. "Dedication (Alternate Take)" - 7:00

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 1979年発売の日本盤LP (GXK 8139)、2009年再発CD (TOCJ-8568)、2015年再発CD (UCCQ-9168)、2024年再発CD (UCCQ-9626)の帯に準拠。1984年再発LP (BNJ-71042)では『離心点』という邦題が付いており、1994年再発CD (TOCJ-4167)の帯では『ポイント・オブ・ディパーチュア』、2006年再発CD (TOCJ-6664)の帯では『ポイント・オブ・デパーチャー』と表記されていた。

出典

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  1. ^ Andrew Hill Discography”. Jazz Discography Project. 2024年2月28日閲覧。
  2. ^ a b Jurek, Thom. “Andrew Hill - Point of Departure Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年2月28日閲覧。
  3. ^ Eric Dolphy Discography”. Jazz Discography Project. 2024年2月28日閲覧。
  4. ^ オリジナルLPライナーノーツ(ナット・ヘントフ
  5. ^ a b Jung, Fred. “A FIRESIDE CHAT WITH ANDREW HILL”. Jazz Weekly. 2024年2月28日閲覧。

外部リンク

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