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ボー・スヴェンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボー・スヴェンソン
Bo Svenson
ボー・スヴェンソン Bo Svenson
本名 Boris Lee Holder Svenson
生年月日 (1941-02-13) 1941年2月13日(83歳)
出生地  スウェーデン ヨーテボリ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優
活動期間 1967年 -
受賞
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2009年イングロリアス・バスターズ
全米映画俳優組合賞
アンサンブル演技賞
2009年イングロリアス・バスターズ
その他の賞
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ボー・スヴェンソンBo Svenson 本名:Boris Lee Holder Svenson、1941年2月13日 - )は、スウェーデンヨーテボリ出身のアメリカ合衆国俳優。時には製作、監督、脚本も手掛けることもある。活字ではボー・スベンソンボー・スヴェンスンと記載されることもある。また、かつて東芝映像から発売されていた『アフガン・フォース/戦場の黙示録』(1990年)のVHSソフトのジャケットに記されていたボー・スペンソンは誤植である。

来歴

[編集]

父親はスウェーデン王室専属の運転手兼警護官[1]、母親はロシア系[2]。17歳の時、一家でアメリカへ移住。高校卒業後、海兵隊に入隊(1965年まで所属)[1]、除隊後、UCLAに入学。

身長193センチ(インターネット・ムービー・データベースでは197センチ)の大柄な体格と柔道黒帯の腕前、元海兵隊員という経歴から、主にB級アクション映画を中心に主人公から悪役まで演じる。また、イタリア映画や東南アジア映画等の外国映画にも進出し、日本映画復活の日』(1980年)、『ユキエ』(1997年)や、フジテレビのテレビドラマ『人間の証明』(2004年版)にも出演した。1980年代から1990年頃にはドナルド・プレザンスジョン・フィリップ・ロージョージ・ケネディー等と並んで世界でも多忙な俳優の一人だった。

イタリア映画界での活動

1965年のデビューからテレビ界を中心に活動して来たが、1975年に『華麗なるヒコーキ野郎』でロバート・レッドフォードの好敵手役に抜擢される。以降はタフガイ俳優として認知される様になったが、キャリアは停滞気味だった。

イタリア映画にはエンツォ・G・カステッラーリ監督の戦争映画『地獄のバスターズ』(1977年/未/ビデオ/テレビ放映)の主役に抜擢されたのが最初の出演である。キャリアの低迷期にあったフレッド・ウィリアムスンと当時無名のピーター・フーテンが共演だった。因みに、ウィリアムスンとは後に複数本の作品で共演している。

1980年代に入ると現代マカロニ・ウエスタン『サンダー(テレビ放映題名/怒りのサンダー)』(1983年/未/ビデオ/テレビ放映)や『ダーティ・マグナム87』(1984年/未/ビデオ/テレビ放映)、『激突!空中アトミック戦略/ヒーロー・ボンバー(空中激突!ヒーロー・ボンバー/危機一髪)』(1986年/未/ビデオ/テレビ放映)等の米国ロケのイタリア映画に主演する様になった。

以降は外国で撮影された『デルタフォース・コマンド』(1987年)や『アフガン・フォース/戦場の黙示録』(1990年)等に敵役やゲスト出演的な役割で登場し、1990年代までイタリアの疑似米国映画へ出演し続け、世界各国のロケ地を旅した。この一方、米国映画にも時折出演しており、『デルタ・フォース』(1985年)にもスター待遇に列せられ、クリント・イーストウッド監督・主演の『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(1986年)にも脇役ながらも起用された。

アジア映画への出演

出演活動が多忙な1987年にはフィリピンで『地獄のフォーカス』(未/ビデオ)に主演した。香港系のシルヴァー・スター・フィルム社制作の戦争アクション物で、「フィリピン・アクション・ギャング」と呼ばれるキャストとスタッフが独占する布陣だった。また、同地で次いでに出演したのがブルーノ・マッテイ監督のイタリア映画『ダブル・ターゲット』(1987年/未/ビデオ)で、マイルズ・オキーフと対決する敵役のソ連軍将校役だった。

同年には台湾ロケの米国映画『ホワイト・ファントム/霊幻戦士』(未/ビデオ)というニンジャ物にもゲスト的に出演した。本作はチャック・コナーズが出演した『桜NINJA』(1986年/未/ビデオ)のスタッフに拠るものだった。

ジャッキー・チェン監督・主演の香港映画『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986年)にもカメオ出演していた。ロケは旧ユーゴ・スラビアのクロアチアで行われたために厳密にはアジア映画ではない。香港のゴールデン・ハーヴェスト社の合作相手は旧西ドイツの1960年代の西部劇『ウィネットー』シリーズで知られる現地のジャドラン・フィルムだった。

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1973 ビッグ・モー
Maurie
ジャック
1975 華麗なるヒコーキ野郎
The Great Waldo Pepper
アクセル・オルソン
ウォーキング・トール2/新・怒りの街
Walking Tall Part II
ビュフォード・パッサー
1976 ブレーキング・ポイント
Breaking Point
マイケル・マクベイン
スペシャル・デリバリー
Special Delivery
ジャック・マードック
1977 ウォーキング・トール3/続・怒りの街
Final Chapter: Walking Tall
ビュフォード・パッサー
1978 地獄のバスターズ
Quel Maledetto Treno Blindato
ロバート・イエーガー イタリア映画
1979 アマゾンズ黄金伝説
Gold of Amazon Women
トム テレビ映画
ヒットマン
Portrait of Hitman
ボブ・マイケルズ
ノース・ダラス40
North Dallas Forty
ジョー・ボブ
1980 復活の日
Virus
南極アメリカ隊カーター少佐 日本映画
1983 サンダー
Thunder
ビル・クック保安官 イタリア映画
1984 ダーティ・マグナム'87/デッドリー・インパクト
Impatto mortale
ジョージ・ライアン
マンハンター/暴虐の銃弾
Cane arrabbiato
保安官
1985 ウィザード/失われた王国
Wizards of the Lost Kingdom
コー
1986 デルタ・フォース
The Delta Force
キャンベル機長
ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場
Heartbreak Ridge
ロイ・ジェニングス
サンダーアーム/龍兄虎弟
Amour of God
香港映画、クレジットなし
1987 地獄のフォーカス
Movie in Action
ディレクター
殺人軍団ダーティ・ミッション/特攻大作戦3
Dirty Dozen: The Deadly Mission
モーリス テレビ映画
怒りのサンダー/逆襲のバーニング・ファイア
Thunder II
ロジャース保安官
ダブル・ターゲット
Double Target
Colonel Galckin
ホワイト・ファントム/霊幻戦士
White Phantom
大佐
地獄のミッション
La sporca insegna del coraggio
スティーヴン・エリオット・ローガン
1988 エイリアン・スペース
Deep Space
ロバートソン
ザンゴリラ
Rage, furia primitiva
エスリッジ
1989 ブラッド・バイター
Curse II: The Bite
保安官
ザ・トレイン
Beyond the Door III
アンドロモレク教授
1990 パノラマン/時空少年旅行
Andy Colby's Incredible Adventure
コー
アフガン・フォース/戦場の黙示録
Soldier of Fortune
ダック
ダイナマイト刑事(デカ)
The Kill Reflex
イヴァン・モス
1991 バトル・ゾーン/ナチス壊滅作戦
Tides of War
大佐
1992 スリーデイ トゥ キル/任務遂行せよ
Three Days to a Kill
リック
1995 コレクション 虜(とら)われのイヴ
Private Obsession
サム・ウエストン
1997 スピード2
Speed 2 : Cruise Control
ボラード船長
ユキエ
Yukie
リチャード 日本映画
2000 クラッカー・ジャック2
Crackerjack 3
ジャック・ソーン
2004 キル・ビル Vol.2
Kill Bill: Vol. 2
ハーモニー神父
あなたに会いたくて
I'll Be Seeing You
フィリップ・カーター テレビ映画
人間の証明 ケン・シュフタン フジテレビのテレビドラマ
2006 ジェフリー・ダーマー・ライジング
Raising Jeffrey Dahmer
ジョン・エイモス刑事 共同製作・出演
2009 イングロリアス・バスターズ
Inglorious Bastards
アメリカ軍大佐
2010 ドルフ・ラングレン ザ・リベンジャー
Icarus
ヴァディム
シンドバッド 7つの冒険と海神ポセイドン
The 7 Adventures of Sinbad
サイモン・マグナソン ビデオ映画

脚注

[編集]
  1. ^ a b "Bo Svenson - Biography." Bo Svenson — Actor, Director, Producer, Writer. Web. 26 Feb. 2012.
  2. ^ Bo Svenson

外部リンク

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