ボーロ・デ・メル
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ボーロ・デ・メル(ポルトガル語: bolo de mel de cana da Madeira)はポルトガル・マデイラ島の伝統菓子。
「ボーロ」は「ケーキ」、「メル」は「黒蜜」の意である[1][2]。外観は黒く、チョコレートケーキを思わせるが、この色はサトウキビの蜜(黒蜜、廃糖蜜)の色に由来するものである[2][3]。
近年、マデイラ島の象徴として宣伝されたことと、長期間(1年間ほど)保存も効くために土産に向いているということで、人気が高まっている[1]。
ポルトガルの菓子の大多数は修道院で創作されたものであるが、ボーロ・デ・メルも同様にマデイラ島にただ1つの修道院で600年ほど昔に誕生した菓子である[1]。
一般的なケーキと同様に小麦粉、黒蜜、バターを使用するが、アニス、シナモン、クローブ、黒胡椒といったスパイスをふんだんに用いるのが特徴である[1]。
全て手作業で調理を行い、食べる際にもナイフなどのカトラリーを使用せずに手で食するのが作法となっている[1]。