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ボールズ・トゥ・ザ・ウォール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』
アクセプトスタジオ・アルバム
リリース
録音 1983年7月 - 8月ケルン Dierks Studios
ジャンル ヘヴィメタルパワーメタル
時間
レーベル ドイツの旗RCAレコード
アメリカ合衆国の旗イギリスの旗ポートレイト・レコード
プロデュース アクセプト
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 10位(スウェーデン[1]
  • 59位(ドイツ[2]
  • 74位(アメリカ[3]
  • アクセプト アルバム 年表
    レストレス・アンド・ワイルド
    (1982年)
    ボールズ・トゥ・ザ・ウォール
    (1983年)
    メタル・ハート
    (1985年)
    ミュージックビデオ
    「Balls to the Wall」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』(Balls to the Wall)は、ドイツヘヴィメタルバンドアクセプト1983年に発表した5作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    本作を制作していた当時、ウド・ダークシュナイダーは一時的にバンドを脱退しており、ウルフ・ホフマンは2002年のインタビューにおいて「違う奴とやってみたけど、結局それはそれで間違っていて、適任の奴は見つからなかった」「誰を代役にしようとしたかは思い出せない。君が名前を知っているような奴じゃないな。俺が覚えている限りでは、ウドが最初に脱退したのは『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』をレコーディングしていた頃だった」と語っている[4]。本作ではマネージャーのギャビー・ホークが「デフィ」という変名で全曲の歌詞を書き、以後の作品でもデフィが作詞を担当するようになった[5]

    ハーマン・フランクは本作を最後に一度バンドを脱退するが、2005年の再々結成ツアーより復帰している。

    反響

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    母国ドイツにおいて自身初のアルバム・チャート入りを果たし、最高59位を記録[2]。スウェーデンでは前作『レストレス・アンド・ワイルド』(1982年)に引き続きアルバム・チャート入りして、1983年11月15日付のチャートにおいて初登場10位を記録[1]

    また、アクセプトは本作でアメリカ進出も果たした。タイトル曲のミュージック・ビデオMTVでヘヴィ・ローテーションとなって[6]、本作はBillboard 200で最高74位を記録[3]。更に1990年11月には、RIAAによってゴールドディスクに認定された[7]

    評価

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    Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、タイトル曲を「歌詞はヒステリックでナンセンスとはいえ、その後広く知られていく、モダンでゆっくりと行進するようなメタル・アンセムの典型を示した、拳を掲げずにいられない名曲」と評し、本作を「前作『レストレス・アンド・ワイルド』と同様、極めて重要なヘヴィメタル・アルバムであり、金銭的に余裕のあるファンは両方とも押さえるべき」と評している[8]。また、VH1クラシック英語版による2012年の企画「America's Hard 100」(140万の投票に基づくハードロック/ヘヴィメタルの名曲のランキング)では、タイトル曲「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」が5位にランク・インした[9]

    収録曲

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    全曲ともウド・ダークシュナイダーウルフ・ホフマンピーター・バルテスステファン・カウフマン、デフィの共作。

    1. ボールズ・トゥ・ザ・ウォール "Balls to the Wall" – 5:43
    2. ロンドン・レザーボーイズ "London Leatherboys" – 3:57
    3. ファイト・イット・バック "Fight It Back" – 3:33
    4. ヘッド・オーヴァー・ヒールズ "Head Over Heels" – 4:24
    5. 略奪の報い "Losing More Than You've Ever Had" – 5:07
    6. ラヴ・チャイルド "Love Child" – 3:34
    7. ターン・ミー・オン "Turn Me On" – 5:11
    8. ルーザーズ・アンド・ウィナーズ "Losers and Winners" – 4:19
    9. 闇の支配者 "Guardian of the Night" – 4:24
    10. ウィンタードリームス "Winterdreams" – 4:52

    カヴァー

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    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b swedishcharts.com - Accept - Balls To The Wall
    2. ^ a b Offizielle Deutsche Charts - 2023年4月9日閲覧
    3. ^ a b Accept - Awards”. AllMusic. 2015年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月9日閲覧。
    4. ^ METALLIAN - Accept - Interviews - 2014年6月3日閲覧
    5. ^ 2005年リマスターCD(MHCP-786)ライナーノーツ(ドン・ケイ/翻訳:Yuichi Kanose)
    6. ^ Ex Accept Drummer Discussed Expanded 'Balls To The Wall' On 'Rich Davenport's Rock Show' - Blabbermouth.net - 2014年6月3日閲覧
    7. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"BALLS TO THE WALL"と入力して検索すれば表示される
    8. ^ Balls to the Wall - Accept | AllMusic - Review by Eduardo Rivadavia
    9. ^ VH1 Classic America's Hard 100 (COMPLETE LIST)”. VH1 (2012年11月7日). 2013年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月9日閲覧。
    10. ^ Amon Amarth - Surtur Rising (CD, Album) at Discogs
    11. ^ Rocked & Ripped - Bulletboys | AllMusic
    12. ^ Donkey Punch the Night - Puscifer | AllMusic - Review by Gregory Heaney
    13. ^ Hammerfall - Renegade (CD) at Discogs
    14. ^ Tarot (2) - Stigmata (CD, Album) at Discogs