ボブルヘッド
ボブルヘッド(英: bobblehead)は、頭と胴がばねでつながった頭が揺れるフィギュアである。車のダッシュボードに載せて楽しむほか、屋外展示物として使用されることが多い。その他の表現としてボビングヘッド(bobbinghead)やノッダー(nodder)などがある。日本語では「バブルヘッド」[1]や「首振り人形」[2]とも呼ばれる。
歴史
[編集]ボブルヘッドの発祥ははっきりしていないが、最初に人気になったのは1960年初期のアメリカである。そのころアメリカではプロスポーツの人気が高まり、様々なグッズが制作されはじめた。ボブルヘッドもそのひとつとなり、メジャーリーグやアメリカンフットボールの商品が作られた。各球団のマスコットやスター選手のボブルヘッドは特に若者の人気となり、ブームは1972年まで続いた。その間スポーツだけでなく、政治家やカートゥーンのキャラクター、アドバタイジングキャラクターなども販売された。当時のボブルヘッドの素材はペーパーマッシュと呼ばれるもので、紙と接着剤を混ぜて作ったものからできていた。それらはレゴジャパン社など、多くは日本で作られていた。
しかし1972年、日本でペーパーマッシュによるボブルヘッドの生産が終了すると、急速にボブルヘッドの人気は衰えた。1970~80年代は代替品としてプラスチックによって作られたが、品質はあまり好ましくなく、1960年代ほどのブームは起こらなかった。その後徐々に品質は改善されていき、再び人気が再燃したのは1990年代になってからだった。メジャーリーグの球団がファンサービスの一環として「ボブルヘッド配布デー」を始めた。これは野球観戦に来た人に選手やマスコットなどのボブルヘッドを無料で配布するものである。それと同時にいくつかの企業が独自にボブルヘッドの販売を始めた。これにより多くのアメリカ人にボブルヘッドが認知され、人気は定着した。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “アメリカン雑貨のような首振り人形シリーズ「Shaky!」に『グレムリン』が登場!劇中のギズモのかわいらしい姿が手のひらサイズでよみがえる!全国のカプセルトイ自販機にて2024年4月下旬より順次発売”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年4月23日). 2024年9月22日閲覧。
- ^ “フォームを細部まで再現! “大谷ボブルヘッド”配布へ ポーズは各球団が注文”. テレ朝news (2024年1月31日). 2024年9月29日閲覧。
参考文献
[編集]- Bobbing Head Dolls 1960-2000 Tim Hunter Published by krause publications
- Bobbing Head FIELD GUIDE Lou Criscione Published by kp books
関連項目
[編集]- 赤べこ - 頭部が揺れる福島県の郷土玩具
- 国立ボブルヘッド殿堂博物館