ボブリンスキーの手桶
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ボブリンスキーの手桶あるいは、ボブリンスキー釜(Bobrinski Bucket)とは、1163年に、作成された銅製の手桶である。名前の由来は、かつてこの手桶を保有していたロシアの貴族、ボブリンスキー家の名前にちなむ。この手桶は、ホラーサーン地方のヘラートで作成されたという銘文が刻まれたイスラム美術における象嵌細工の傑作である。青銅・真鍮の地の手桶には、金・銀などの異なった金属をはめ込んでいる。現在は、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に保管されている。
参考文献
[編集]- シーラ・S・ブレア、ジョナサン・M・ブルーム「美術と建築 テーマとバリエーション」(ジョン・エスポジト『イスラームの歴史』、共同通信社、2005年、ISBN 4-7641-0551-9) pp.330-331
- 小林一枝『『アラビアン・ナイト』の国の美術史』(八坂書房、2004年、ISBN 4-89694-845-9)pp.62-63
外部リンク
[編集]- Epigraphy, from Iranica.com
- Studies in Islamic Metal Work--V by D. S. Rice, on JSTOR
- BBC News In pictures: Art from Islamic Lands (4th picture)