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ボウシテナガザル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボウシテナガザル
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: サル目 Primate
亜目 : 真猿亜目 Haplorrhini
下目 : 狭鼻下目 Catarrhini
上科 : ヒト上科 Hominoidea
: テナガザル科 Hylobatidae
: テナガザル属 Hylobates
: ボウシテナガザル H. pileatus
学名
Hylobates pileatus
(Gray, 1861)
和名
ボウシテナガザル
英名
Pileated Gibbon

ボウシテナガザル (帽子手長猿、学名Hylobates pileatus[2])は、霊長目テナガザル科テナガザル属に分類されるサル。

名前の「ボウシ」は頭の模様を帽子に見立てたものだが、コンカラーテナガザル(クロテナガザル)にも帽子のような模様があり、こちらも「ボウシテナガザル」と呼ばれたことがあるので古い文献などでは注意が必要である[3]

分布

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カンボジア西部、タイ東部、ラオス南西部

形態

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ボウシテナガザルは毛色に性差がある。幼体の体毛は白いが、オスの体毛は成長に伴い黒色になる。メスは腹部と頭部のみが黒色であとは灰白色をしている。オス、メスともに頭の周りに輪のような白い毛がある(しばしば、毛羽立つほど毛量が多い)。

シロテテナガザルとは同一種説もあるが、このように幼獣・成獣ともに毛色に特徴がある事と鳴き声が両者全く違うという差異から別種説が有力である[3]

生態

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生活様式は他のテナガザルとほぼ同じで、昼行性かつ樹上性、一夫一婦のペアを形成し、長い腕で木々を腕わたりで移動する。

主に果実食で、葉や小動物も食べる。生殖行動については良く知られていないが、おそらく他のテナガザルと似通っているのだろう。

参考文献

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  1. ^ Brockelman et al (2008). Hylobates pileatus. 2014 IUCN Red List of Threatened Species. IUCN 2014. Retrieved on 14 August 2014.
  2. ^ Groves, Colin. Wilson, D. E., and Reeder, D. M.. ed. Mammal Species of the World (3rd edition ed.). Johns Hopkins University Press. pp. 180. ISBN 0-801-88221-4 
  3. ^ a b 『標準原色図鑑全集19 動物I』、林壽郎、株式会社保育社、1968年、p.12-13。

外部リンク

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