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ボアーズヘッド亭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1829年、解体される直前のボアーズヘッド亭。もともとかかっていたボアーズヘッドの看板が建物の中心にあるが、もう居酒屋ではない。地階には香水店と帽子店がある。
北緯51度30分38.41秒 西経0度5分1.78秒 / 北緯51.5106694度 西経0.0838278度 / 51.5106694; -0.0838278
近くにある1868年に建った建物。1868年に倉庫として建てられた。外観はもともとのボアーズヘッド亭を参考に装飾されしている。現在はオフィスが入っている。
装飾がよく見えるクローズアップ。

ボアーズヘッド亭英語: Boar's Head Inn)は、かつてロンドンでよく見られたパブの名称である。"Boar" は「イノシシ」のことで、「イノシシの頭亭」という意味であり、日本語では「猪首亭」(いくびてい)と表記される場合もある。

最も有名なものはシティ・オブ・ロンドンイーストチープにあった居酒屋で、ウィリアム・シェイクスピア戯曲ヘンリー四世』の二部作で、サー・ジョン・フォルスタッフハル王子などの登場人物が集った場所とされている。また、サザークには同名のもっと古い居酒屋があり、ホワイトチャペルにあった同名のパブは劇場として使用されていた。

この時期以来、他にも多数の居酒屋が同じ名前を使用しており、それらはしばしばシェイクスピアを題材にした命名である。

ロンドン

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イーストチープ

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シェイクスピアのヘンリアドに登場するパブで、この名前のパブとしては最も有名なものである。現存しない。

ホワイトチャペル

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ホワイトチャペルにも別のボアーズヘッド亭があり、1557年より中庭が芝居を上演するためのパブシアターとして使用され、ボアーズヘッド座と呼ばれていた。1598年から1599年にかけて改修された[1]

サザーク

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サザークにまた別のボアーズヘッド亭があり、フォルスタッフの名前の由来となったサー・ジョン・ファストルフが所有していた[2]。イーストチープのボアーズヘッド亭はヘンリー4世の治世にはまだなかったが、この居酒屋は既にあった可能性がある。

その他

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カナダのオンタリオ州ストラトフォードにあるボアーズヘッド亭

アメリカ合衆国ヴァージニア州シャーロッツヴィルに「ボアーズヘッド亭」(Boar's Head Inn)というリゾートホテルがあり、ヴァージニア大学が所有している[3]。 ロンドンのパブにちなんだ命名と思われる。

カナダオンタリオ州ストラトフォードのオンタリオストリート161番地にも「ボアーズヘッド亭」(Boar's Head Pub)というパブがある。ストラットフォードは長きにわたり毎年開かれているストラトフォード・フェスティバルで有名であり、シェイクスピア関係の名前がついた通り、レストラン、ホテル、手工芸品店などがある。

脚注

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  1. ^ Herbert Berry, The Boar's Head Playhouse, Associated University Presses, 986, pp.81 ff.
  2. ^ Wm. E. Baumgaertner, Squires, Knights, Barons, Kings: War and Politics in Fifteenth Century England, Trafford Publishing, 2010, chapter "Sir John Fastolf".
  3. ^ Boar's Head Inn”. 2016年12月4日閲覧。