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ホワイト・ルシアン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホワイトルシアンから転送)
ホワイト・ルシアン
基本情報
種別 ロングドリンク
作成技法 ビルド
スタイル フロート
TPO 食後
グラス   ロックグラス
アルコール度数
度数
25度以上[1]
レシピの一例
ベース ウォッカ
材料
ウォッカ …… 40ml
コーヒー・リキュール …… 20ml
生クリーム …… 20ml
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ホワイト・ルシアン: White Russian)は、ウォッカをベースとしたカクテルの名称。ブラック・ルシアンというカクテルのバリエーションである[2]

概要

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ウォッカとコーヒー・リキュール生クリームで作るカクテルである。元となったブラック・ルシアンは生クリームを除いたウォッカとコーヒー・リキュールのみで作られる[2]。生クリームが加わることによって、口当たりは滑らかになり、味わいはよりリッチになる[3]。乳製品を使用したカクテルには低アルコール度数のものが多いが、本作は例外的にアルコール度数は高い[4]

コーヒーを飲む際にクリームが欠かせないと考える人は多い[2]。そのような人々の嗜好に合わせる形で考案されたカクテルである[2]

考案されたのは1950年代である[3]。乳製品を用いた飲み物はアルコール飲料に限らず多数考案されたが、健康志向の高まりから高脂肪の食物を避ける傾向が強まり、乳製品を用いる飲料やスープなどの大半は人気が落ちた[4]。ホワイト・ルシアンは1998年の映画『ビッグ・リボウスキ』で印象的に用いられたこともあり、知名度が高まるとともに、人気が継続している[3][4]。『ビッグ・リボウスキ』ではジェフ・ブリッジス演じる主人公のデュードが偏愛する飲料として設定されており、通常量の倍以上のホワイト・ルシアンを飲んでいるシーンが少なくとも9回はある[3]

作り方の例

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レシピ[2][1]
  • ウォッカ - 40ml
  • コーヒー・リキュール - 20ml
  • 生クリーム - 20ml
作り方[2][1]
  1. 氷を入れたロックグラスにウォッカとコーヒー・リキュールを注ぎ、かるく混ぜる。ここで止めると、ブラック・ルシアンになる。
  2. 上からクリームを注ぎ、フロートさせる。または、生クリームを注いでからしっかり混ぜる[3]

映画『ビッグ・リボウスキ』のデュードはスミノフカルーア、生クリームを使用している[5]

文化の中のホワイト・ルシアン

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上述のように映画『ビッグ・リボウスキ』の影響は大きく、主人公デュードの生き方に影響を受けたデューディズム英語版という哲学まで産み出すことになるのだが[6][7]、それ以外にも以下のようなものがある。

バリエーション

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スリム・ルシアン[7]
生クリームを豆乳または低脂肪乳に替える。
アンナ・クルニコワ[7]
生クリームを無脂肪牛乳またはケフィアに替える。名前は同名のプロ・テニス選手から。
ホワイト・メキシカン[7]
生クリームをオルジェー・シロップに替える。
ホワイト・キューバン[7]
ウォッカをラム酒に替える。

出典

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  1. ^ a b c ホワイト・ルシアン レシピ”. サントリー. 2022年8月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、37頁。ISBN 978-4586508877 
  3. ^ a b c d e 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、149頁。ISBN 978-4537218695 
  4. ^ a b c マーク・カーランスキー英語版、髙山祥子 訳『ミルク進化論』パンローリング、2019年、64頁。ISBN 978-4775942147 
  5. ^ 『POPEYE(ポパイ) 2022年 9月号 [シティボーイ、はじめて1人でバーに行く。]』マガジンハウス、2022年、41頁。 
  6. ^ 『POPEYE(ポパイ) 2021年 6月号 [ENJOY COOKING 腹が減ったら、料理をしよう。]』マガジンハウス、2021年、127頁。 
  7. ^ a b c d e f g マリア・アフォニナ (2021年8月13日). “「ホワイト・ルシアン」、明るい平和主義者のためのカクテル(レシピ)”. ロシア・ビヨンド. 2022年8月12日閲覧。

外部リンク

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