ホワイト・ルシアン
ホワイト・ルシアン | |
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基本情報 | |
種別 | ロングドリンク |
作成技法 | ビルド |
スタイル | フロート |
TPO | 食後 |
グラス | ロックグラス |
アルコール度数 | |
度数 |
25度以上[1] |
レシピの一例 | |
ベース | ウォッカ |
材料 |
ウォッカ …… 40ml |
コーヒー・リキュール …… 20ml | |
生クリーム …… 20ml |
ホワイト・ルシアン(英: White Russian)は、ウォッカをベースとしたカクテルの名称。ブラック・ルシアンというカクテルのバリエーションである[2]。
概要
[編集]ウォッカとコーヒー・リキュール、生クリームで作るカクテルである。元となったブラック・ルシアンは生クリームを除いたウォッカとコーヒー・リキュールのみで作られる[2]。生クリームが加わることによって、口当たりは滑らかになり、味わいはよりリッチになる[3]。乳製品を使用したカクテルには低アルコール度数のものが多いが、本作は例外的にアルコール度数は高い[4]。
コーヒーを飲む際にクリームが欠かせないと考える人は多い[2]。そのような人々の嗜好に合わせる形で考案されたカクテルである[2]。
考案されたのは1950年代である[3]。乳製品を用いた飲み物はアルコール飲料に限らず多数考案されたが、健康志向の高まりから高脂肪の食物を避ける傾向が強まり、乳製品を用いる飲料やスープなどの大半は人気が落ちた[4]。ホワイト・ルシアンは1998年の映画『ビッグ・リボウスキ』で印象的に用いられたこともあり、知名度が高まるとともに、人気が継続している[3][4]。『ビッグ・リボウスキ』ではジェフ・ブリッジス演じる主人公のデュードが偏愛する飲料として設定されており、通常量の倍以上のホワイト・ルシアンを飲んでいるシーンが少なくとも9回はある[3]。
作り方の例
[編集]映画『ビッグ・リボウスキ』のデュードはスミノフ、カルーア、生クリームを使用している[5]。
文化の中のホワイト・ルシアン
[編集]上述のように映画『ビッグ・リボウスキ』の影響は大きく、主人公デュードの生き方に影響を受けたデューディズムという哲学まで産み出すことになるのだが[6][7]、それ以外にも以下のようなものがある。
- 『キャットウーマン』 - 2004年公開の映画。ハル・ベリー演じる主人公が冗談でウォッカとコーヒー・リキュールを入れないホワイト・ルシアンを注文する[7]。
- 『ハイっ、こちらIT課!』 - イギリス・チャンネル4製作のシットコム。リチャード・アイオアディ演じるモーリス・モスのお気に入りカクテル[7]。
- 『スーパーナチュラル』 - アメリカのテレビドラマ。天国でアルベルト・アインシュタインがホワイト・ルシアンを作るシーンがある。
バリエーション
[編集]- スリム・ルシアン[7]
- 生クリームを豆乳または低脂肪乳に替える。
- アンナ・クルニコワ[7]
- 生クリームを無脂肪牛乳またはケフィアに替える。名前は同名のプロ・テニス選手から。
- ホワイト・メキシカン[7]
- 生クリームをオルジェー・シロップに替える。
- ホワイト・キューバン[7]
- ウォッカをラム酒に替える。
出典
[編集]- ^ a b c “ホワイト・ルシアン レシピ”. サントリー. 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、37頁。ISBN 978-4586508877。
- ^ a b c d e 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、149頁。ISBN 978-4537218695。
- ^ a b c マーク・カーランスキー、髙山祥子 訳『ミルク進化論』パンローリング、2019年、64頁。ISBN 978-4775942147。
- ^ 『POPEYE(ポパイ) 2022年 9月号 [シティボーイ、はじめて1人でバーに行く。]』マガジンハウス、2022年、41頁。
- ^ 『POPEYE(ポパイ) 2021年 6月号 [ENJOY COOKING 腹が減ったら、料理をしよう。]』マガジンハウス、2021年、127頁。
- ^ a b c d e f g マリア・アフォニナ (2021年8月13日). “「ホワイト・ルシアン」、明るい平和主義者のためのカクテル(レシピ)”. ロシア・ビヨンド. 2022年8月12日閲覧。